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  1. ノリウツギ(糊空木) 2021

     アジサイ科アジサイ属の落葉低木で、別名サビタ、ノリノキとも呼ばれておる植物じゃ。 北海道~九州で普通に見られるが、大きの成長しないことから、庭木としても活用されておる。  見るからに紫陽花と似た花とわかるじゃろう。 花弁のように白く円錐花序を彩るのはしべが退化した装飾花の萼片なんじゃ。 雄しべと雌しべをもつ両性花には装飾花のような大きな萼片はないんじゃよ。  アジサイ等と異なるのは、枝先に円錐状...

  2. キンミズヒキ(金水引) 2021

     バラ科キンミズヒキ属の多年草で、北海道~九州の道端や山野で見られる植物じゃ。 夏から秋に小さくて黄色い花が総状に集まって咲くき、果実にはとげがあって、動物などにくっついて散布される。  分枝した茎先に総状花序を作り、黄色く小さな5弁花が穂状に列を作って、やや密につける。 花柄が短いので穂状にみえる。萼片は5個で花の径は6 - 11(mm。 花弁は黄色で5個あり、倒卵形から狭倒卵形で雄蕊は12本あり、花弁より短...

  3. ミソガワソウ(味噌川草) 2021

     葉も花も、いかにも「シソ科」という感じの植物じゃな。 日本固有種で、北海道、本州の中部地方以北・奈良県、四国の石鎚山に分布しておる。  夏の花で、亜高山帯の草地や深山の渓流沿いなどに群生することが多い。 茎の上部の葉腋ごとに数個の花をつけるが、萼は緑色の筒形で、5裂して裂片は線状披針形になり、先が鋭くとがる。  花冠は紫色、唇形で筒部が長くふくらみ、上唇は浅く2裂し、下唇は3裂して中央裂片に紫色の...

  4. イヌタデ(犬蓼) 2021

     タデ科「イヌタデ属」の一年草で、全国の野原や道端、畑などにふつうに生えておる。 別名デ「アカマンマ」と呼ばれ、ままごとでご飯の役目を果たすことで名づいたものじゃ。 役に立たないという意味で「イヌタデ」と名付けられたが、犬をバカにしておるのぅ。  春から秋にかけて、茎の先端から長さ1 - 5cmの花穂を出し、紅紫色(or白)の小さな花を密につける。 紅紫色の萼片は深く4または5裂し、裂片は倒卵形をしており、...

  5. ウツボグサ(空穂草) 2021

     円筒形の花穂の形、または弓矢を入れて背中に背負った道具である靫(うつぼ)に似ていることに由来する。 別名もアレコレあるが、漢方などで使われる別名は夏枯草(カゴソウ)が多いが、他にもたくさんあるんじゃ。 地域によっても様々な呼び名があり、あまりに多すぎるので記載はしない。  茎の先端に3~8cmの角ばった花穂をつけ、紫(白)色の唇形花を密集して穂の下から上へと順に咲かせる。 花冠が約1-2cmの唇形、上唇が...

  6. シモツケ(下野) 2021

     バラ科シモツケ属に分類される落葉低木で、キシモツケ(木下野)とも呼ばれておる。 実はシモツケは図鑑などでは、本州~九州にかけて分布とされ、北海道は入っておらんのじゃ。 (一部の樹木図鑑などでは、北海道は南部でのみ見られるとなっておる)  開花時期は5 - 8月とされておる。枝先に頂端が平らな複散房形花序に多数の花を付ける。 両性花で香気があり、花の直径は3 - 6 mm。花の色は濃紅色、紅色、薄紅色、稀に白色...

  7. タマガワホトトギス(玉川杜鵑草) 2021

     ユリ科ホトトギス属の多年草で、北海道~九州に分布しておる植物じゃ。 以前は北海道に自生しないとされておったが、最近は北海道も含まれるようになっておる。  花被片は6個あり、斜めに開き、黄色で内面に紫褐色の斑点がある。 長さは約20mmになり、3個の内花被片は長楕円形、3個の外花被片は広長楕円形で、外花被片の方が幅が広く、  外花被片の基部に袋状のふくらみがある。 雄蕊は6個で、花糸は互いに寄り添って立ち...

  8. エゾクガイソウ(蝦夷九蓋草) 2021

     北海道の低地~山地の明るい草地や林縁に生え、茎の高さは1~2メートルを超える植物じゃ。 オオバコ科「クガイソウ属」の花で、北海道のものはとにかく大きいんじゃ。  茎先の総状花序に紫色の花を密につけ、下から上へと咲き上がる。 花冠は長さ約8ミリの筒状で先が浅く4裂し、雄しべ2個が花の外に突き出る。 一つの花ごとに線状の苞葉1個と、短い花柄があり、がくは5深裂し、裂片は披針形で、先がとがる。  花穂...

  9. キツリフネ(黄釣船) 2021

     ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草で、北海道・本州・四国・九州の低山から山地にかけて分布しておる。 「ツリフネソウ」と同様に群生することも多いんじゃ。 ツリフネソウだけが「ソウ」と付き、キツリフネ、ウスキツリフネには「ソウ」が着いておらん。   花は黄色で葉腋から下垂し、太い袋状部は萼で基部が距になる。 花弁は3個、下の2個が合着して唇弁となり、奥に赤褐色の斑紋がある。 (唇弁が合着していないも...

  10. ウラジロタデ(裏白蓼) 2021

      タデ科オンタデ属の多年草で、ウラジロイタドリ、タカネウラジロイタドリとも呼ばれる植物じゃ。 似た花で名の知られる「オンタデ」は、ウラジロタデの変種と言われる。  見た目はイタドリにそっくりとも言えるじゃろう。(花が咲く前は特に似ておる) 高さは30-100cmになり、茎に下向きの毛が密生するのが特徴じゃな。 下に拡大画像を載せたが、名前の示すとおり、葉の裏が白い毛で覆われておるんじゃ。  本州中北部~...