文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

国会前10万人デモ(8/30)。小沢一郎等も参加。テレビもそのデモの様子をつたえていた。デモ隊側発表では12万人、警察発表では3万人。この差は何を意味するのか?いづれにしろ、安倍政権は、このデモを無視できないだろう。しかし、それでも無視して、安保法案成立へ向けて突進するかもしれない。安倍政権を支持する保守勢力は、安倍首相に対して、デモなど無視して強行突破せよ、と声援を送るであろう。

・ ・ (続きは、「イデオロギーから存在論へ」「文学や哲学を知らずして政治や経済、軍事をかたるなかれ」がモットーの『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http…

佐藤優とマルクス(6)ー宇野経済学における「現状分析」とは何か?宇野三段階論の最後は現状分析である。現状分析とは、原理論と段階論をふまえた上での現代の資本主義経済の分析である。現代の資本主義とは何か?それは「新自由主義」、あるいは佐藤優が「新帝国主義」と呼ぶ資本主義の現代的展開であろう。

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佐藤優とマルクス(5)ー宇野経済学における段階論とは何か?マルクス『資本論』とレーニンの『帝国主義論』は、どのような関係にあるのか?

・ マルクス『資本論』は、資本主義経済を、国家論抜きで、純粋に経済的論理のみで分析している。そこから、マルクスは、「商品」、あるいは「商品交換」を取り出す。資本主義経済は、商品によってなる立っており、商品交換の原理が貫いていると分析する。「…

佐藤優とマルクス(4)-マルクス経済学における宇野弘蔵の三段階論について。佐藤優は、マルクス経済学、宇野経済学、宇野弘蔵の「三段階論」へと論を進めていく。つまり、宇野弘蔵のマルクス経済学研究は、「原理論」「段階論」「現状分析」の三段階論から成り立っている。宇野弘蔵の三段階論とは何か。あるいは原理論とは何か?

(続く) ・ ・ (続きは、「イデオロギーから存在論へ」「文学や哲学を知らずして政治や経済、軍事をかたるなかれ」がモットーの『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラか…

小沢一郎講演会(憲政記念館)。平野さんと小沢さんは、ともに元気溌剌、意気軒昂のようだった。

・ 昨日は、憲法記念館に行ってきた。駅の乗り換えや場所探しをしているうちに、1時間近く遅れてしまった。慶大大学院のU君が、玄関先で待っていてくれたので、二人で会場に入った。会場はほぼ満席でしばらく立見だった。小沢一郎さんが、平野さんを相手に…

佐藤優とマルクス(3)ー佐藤優は、マルクス主義経済学が「政治革命のために・・・」という政治的イデオロギーを中心に『資本論』を読むのに対して、マルクス経済学は、純粋に資本主義経済を「内在的論理」で分析解明するために『資本論』を読んでいく、と主張する。

・ 具体的に言えば、宇野弘蔵の『資本論』研究が、マルクス経済学である。佐藤優は、浦和高校時代に、宇野弘蔵の弟子筋の鎌倉孝夫の「『資本論』読書会」に参加し、『資本論』の読み方の手ほどきを受けている。言い換えれば、佐藤優の『資本論』読解は、高校…

「月刊日本」辻説法が、今日も、新橋駅SL広場で行われています。17:00ー19:00。

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佐藤優さんとの対談「日本を亡ぼす反知性主義」(「月刊日本」9月号)の冒頭の一部です。全文は、「月刊日本」の9月号(発売中)でお読みください。「月刊日本」定期購読購読の申し込みは以下のアドレスから 。

「月刊日本」➡︎ http://gekkan-nippon.com/?page_id=843 ・ 日本を亡ぼす「反知性主義」 佐藤優×山崎行太郎 http://gekkan-nippon.com/?p=7019 今や論壇で「反知性主義」という言葉を目にしない日はない。この言葉は現在の日本を読み解く上で重要なキーワー…

佐藤優とマルクス(2)ー佐藤優は、マルクス主義経済学とマルクス経済学の差異を強調する。もちろん佐藤優は、マルクス経済学を重視する。では、マルクス主義経済学とマルクス経済学の差異はどこにあるのか。それは、小林秀雄や柄谷行人が強調するマルクスとマルクス主義の差異に似ている。私は、それをマルクスとエンゲルスの差異と捉えている。

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安倍政権は、何故、「ネット右翼政権」と言わなければならないのか?それは、安倍政権の取り巻きや応援団がまさにネット右翼だからだろう。百田尚樹、櫻井よしこ、八木秀次、曽野綾子・・・、これらの自称作家や自称憲法学者などを見ていると、まさにネット右翼である。安倍首相や安倍政権が「ネット右翼脳化」し、「ネット右翼化」するのも当然だろう。ー「ネット右翼亡国論」のためにー。

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「ネット右翼」の正体。百田尚樹と櫻井よしこ。あるいは「ネット右翼亡国論」。悪しきネット右翼一派の動向に関して、面白い記事を見つけた。「ネット右翼」「ネット保守」の一派が沖縄に結集し、醜態を晒したようである。「ネット右翼亡国論」の根拠は、ここにあると言わなければならない。

・ (リテラ) 百田尚樹だけじゃない! 櫻井よし子、八木秀次、チャンネル桜、つくる会…安倍首相のお仲間が沖縄ヘイトに大集結 やはり、この男(百田尚樹)に反省の文字は存在しないらしい──。 6月、自民党の若手勉強会で「沖縄の二つの新聞社は潰さなあかん」と…

佐藤優とマルクス(1)ー「ネット右翼」がダメなところは専門領域を持たない永遠のアマチュアだということである。政治論も経済論も、ほとんど情勢論であって、よく勉強しているが、素人の感想文以上ではない。原理論や本質論がない。だから、誰もが、同じようなことを、得意そうに言ったり書いたりしている。ほとんどがパクリか模倣である。では、左翼・市民派はどうかと言えば、こちらも似たり寄ったりである。ネット右翼がダメでネット左翼がいいというわけではない。どっちもどっちなのだ。私が、今、「ネット右翼」や「ネット右翼現象」、ある

(続く) ・ ・ (続きは、「イデオロギーから存在論へ」「文学や哲学を知らずして政治や経済、軍事をかたるなかれ」がモットーの『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラか…

日本を亡ぼす『反知性主義』。佐藤優氏と小生との対談が「月刊日本」9月号に掲載されています。御一読ください。

・ 「月刊日本」9月号が、発売されました。小生は、佐藤優氏との対談、連載「マルクスとエンゲルス」の二つを掲載しています。特に佐藤優氏との対談は、最近、話題の「反知性主義」をめぐって、長時間話し合ったものです。佐藤氏との対談は、「沖縄集団自決…

武藤議員離党と「ネット右翼亡国論」。

武藤議員が自民党に離党願いを出したところ、あっさり受理されたそうである。もうこの議員はどうあがいてもダメだろう。直接の理由は未公開株の購入資金をめぐるスキャンダルのようだが、そうではないだろう。安倍政権が成立を急ぐ安保法案とそれを批判する…

「ネット右翼」のパラドックス。ー「ネット右翼亡国論」序説ー

・「ネット右翼」という言葉とその存在は、否定的、侮蔑的な意味で使われるのが普通であろう。しかし、私は、この「ネット右翼」という言葉を、否定的な意味でのみ使用しない。 むろん、私も、ネット右翼の無知と暴走には否定的、批判的だが、ネット右翼の果…

メルマガ「週刊=山崎行太郎192」を配信しました。「マルクスとエンゲルス=イデオロギーから存在論へ=」。「安倍談話について」。

・ ★メルマガ原稿の編集が煩わしくて、遅れがちでしたが、最近、簡単な編集方法が見つかりました。これから、もっと頻繁に発進していきます。 ★続きは、『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読み…

安倍談話事件の「てんまつ」。ネット右翼は権力や体制のゴマスリ集団のことか?安倍談話が「支持率急落」を受けて、腰砕けに終わったが、それでもネット右翼の皆さんは、「安倍、よくやった」だそうである。要するに、ネット右翼とは、思想も哲学も何もない、単純素朴、盲目的な「安倍応援団」にすぎない。「ポツダム宣言なんか読んだこともない」「憲法改正はナチスに学べ」「沖縄の新聞2誌はつぶせ」「反政府デモに行くと就職出来ない」・・・などという話と同様だ。「みんなで渡れば怖くない」のだろう。ー「ネット右翼亡国論」ー

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「安倍談話」とは何だったのか? 大山鳴動してネズミ一匹も出ず、か? あれほど大騒ぎし、期待を持たせた挙句、何のことはない、村山談話のほぼパクリ。最近の保守派は、パクリとコピー、そしてペーストが得意技とはいえ、これじゃー、あんまりだろう。談話など、やらない方がまし。歴史認識に終わりはない。安倍談話で、先の戦争に関する歴史認識にケリをつけようとする根性が、そもそも曲がっている。

・ 中韓、正面から批判せず…戦後70年の首相談話 読売新聞 2015年8月16日7時25分 【ソウル=豊浦潤一、北京=五十嵐文】戦後70年の安倍首相談話に対し、韓国と中国の両政府は、正面からの批判は避けた。 現時点で日本との関係を悪化させたくないという意…

「小沢一郎講演会」のお知らせが届いています。「ルノアール哲学研究会」の下村さんから、以下のような「小沢一郎講演会」のお知らせが届いていますので、紹介します。安倍政権を支持するにせよ、支持しないにせよ、政局は風雲急を告げています。こういう時、いつも台風の目になるのが小沢一郎です。是非、「小沢一郎講演会」に参加しましよう。

・ Yoshiko Simomura 10時間前 · 小沢一郎議員講演会のお知らせです。 安倍政権が躍起になって成立を目指している安保法制の国会審議が佳境に入っています。これが大多数の国民の反感を買い、埼玉県知事選では自民党候補が惨敗し、9月予定の岩手県知事選では…

菅義偉官房長官は、沖縄問題で、何故、態度を急変させたのか?安倍政権が危うくなったからだろう。創価学会も、安保法案反対勢力が急増しつつあるというが、安倍政権と安保法案は、その傲慢な政権運営が裏目に出て、今や風前の灯火か?だから、「ネット右翼政権」はダメだと言っているのだ。あれほど翁長雄志沖縄県知事が、頻繁に上京し、会談を申し入れたにもかかわらず、一貫して無視黙殺してきた菅義偉官房長官だったが、急に、沖縄まで出かけていって、食事会談だそうである。会談に反対はしないが、官房長官として、恥ずかしくないのだろうか?

・ 創価学会に渦巻く「安保NO」 署名・デモ…公明は苦心 朝日新聞デジタル 8月14日 5時11分配信 創価学会に渦巻く「安保NO」 署名・デモ…公明は苦心 安保法案反対デモに参加した春村徳龍さん(右側の男性)と家族ら=7月19日、大阪市、李信恵さん提供…

毒蛇山荘の一夜。

一昨夜は、「春吉書房」(福岡)のアイダ社長、月刊誌「フォーネット」の松本さん等と飲み会。「博多雑種文化論」が楽しかった。昨日は、博多駅を出発。熊本、水俣、原発再稼動の薩摩川内を通過し、終着駅・鹿児島中央駅に到着。早く着いたので、このままバス…

佐藤優と田辺元(9)ースピノザ的懺悔とパウロ的懺悔。田辺元の懺悔は、どの懺悔でもない。その両者の中間にある懺悔である。

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佐藤優と田辺元(8)ー田辺元にとって「懺悔」とは何か?

・田辺元の「京大辞職」は、責任を感じての辞職ではなく「定年退職」であった。定年退職後、余生を静かに過ごすために軽井沢に引き篭もったのであろうか。多くの人が勘違いしているようだが、私も、戦時中の発言を恥じ、京大教授職を途中辞職したと勘違いし…

「フォーネット」と沖縄論。九州の博多を拠点にした「フォーネット」という月刊誌がある。先月、友人の紹介で、沖縄問題で、インタビューを受けた。「フォーネット」8月号に掲載されている。私の現時点における沖縄論である。手に入る方は、ご一読ください。

お問い合わせは、こちら→(faxー 092-762-6940、mail ー [email protected]) (写真は、今年1月に急逝した「月刊日本」副編集長の尾崎秀英さんと。ある衆議院議員候補者の個人演説会で。) ・ ・ 「劣化した保守」、安保マフィアの利権構造… 日本全体が沈没する…

佐藤優と田辺元(7)ー田辺元の『懺悔道としての哲学』を読む。佐藤優は、「田辺元の『懺悔道』は、当時言われていた『一億総懺悔』のような無責任な発想ではなく、キリスト教のメタノイア(悔悛)に近い、真摯な思想的格闘であったが、それは理解されなかった」と言っている。

・ 学者や思想家、あるいは政治家などにとっては、、「責任の取り方」は重要である。「責任を取る」と言って居直る人も少なくない。また、何事もなかったかのように、素知らぬ顔で、変節と転向を繰り返す厚顔無恥な奴もいる。特に学者や思想家は、その「責任…

「ネット右翼亡国論序説」のために・・・。「「ネット右翼」や「ネット右翼現象」は、佐藤優の指摘する「反知性主義」の流れと連動している。

・ 佐藤優は、反知性主義が安倍政権や安倍政権の応援団の文化人など、その周辺にも及んでいると指摘し、安倍政権の脆弱性と危険性に警告を鳴らしているが、私の「ネット右翼亡国論」も、別のものではない。「「ネット右翼」というと、「「ネット依存の無智無…

佐藤優と田辺元(6)ー人を殺す思想、あるいは思想の「受肉」について。佐藤優の「廣松渉論」(『共産主義を読みとくーいまこそ廣松渉を読み直す「エンゲルス論」ノート』を、いま、読んでいるが、そこで佐藤優は、思想の「受肉」という問題を提起している。「思想の受肉」とは何か?

・ 佐藤優は、廣松渉の魅力について書いている。 なぜ、広松を二一世紀初頭のいま、日本というこの場で、正面から取りあげることが重要なのであろうか。筆者の考えでは、広松が思想のもつ意味を心底理解していた哲学者だからである。 田辺は、〈具体的にいへ…

佐藤優と田辺元(5)。ー佐藤優さんとの対談。

・ 昨日は、都内某所で、佐藤優さんと対談した。「反知性主義」に関する対談だったが、詳しくは、「月刊日本」9月号に掲載されるはずである。佐藤優さんは、相変わらずアグレッシブであった。佐藤優さんの言葉で印象的だったのは、現在の政治にまったく興味…

佐藤優とポストモダン。

・佐藤優は、日本がポスト・モダン思想ブームに沸き返っていた時代を知らないらしい。知らなかったことが、佐藤優を「佐藤優」たらしめたといっていい。浅田彰の『構造と力』の登場で、「ポスト・モダン」や「ニューアカ」が、ブームになったわけだが、その…

佐藤優と田辺元(4)ー反知性主義を脱構築するための哲学。

・ またまた、自民党の安倍系議員たちが、百田尚樹暴言騒動以来、失言騒動を繰り返しているようだが、私は 、「反知性主義」や「ネット右翼現象」が、「無知蒙昧な一般大衆」ではなく、政治家や官僚、ジャーナリスト、大学教授・・・にまで及んでいるという…