文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

何故、「大江裁判」は大江健三郎側の全面勝利に終わったのか……。

左右論壇が、思想的な左右対決の決戦場として注目していた、いわゆる「大江裁判」とも言われる「沖縄集団自決裁判」で、その判決が、一昨日、大阪地裁で言い渡され、大江・岩波サイドの「全面勝利」に終わったようだが、予想通りと言おうか、当然と言えば当…

宮平秀幸が母親証言を否定……。苦し紛れに母親の証言は「間違いだ」と追加証言。恥の上塗りだろう、それ……。いつまでも引きずり回さないで、いい加減、証言者を、解放してあげなよ。

「つくる会」が、今日のブログ更新で、母親の証言は「間違いだ」という宮平秀幸証言の恐るべきというか、恥の上塗りというか、まことに支離滅裂な自己弁護の「追加証言」なるものをアップしているが、これこそまさしく宮平秀幸証言が「ガセネタ」だったこと…

「週刊金曜日」(3/21発売)に、「沖縄集団自決裁判」をめぐる石山久男氏との対談「右派論壇の目もあてられない劣化」が掲載されていますが、もうすぐ店頭に並びます。

曽野綾子の「誤字誤読事件」批判から、『ある神話の背景』への資料批判、藤岡信勝や秦郁彦らが保守系メディアを総動員して画策したと思われる証言偽装事件、いわゆる「宮平秀幸偽証疑惑事件」批判、小泉・安倍政権の言論弾圧批判、そして「小林よしのり」批…

「マンガ右翼」の時代は終わった!!! 小林よしのりの「主体性論」と「同調圧力論」の欺瞞的な使い分け方について、その欺瞞性を論ず。

昨日、僕が講師をしている朝日カルチャーセンターの「小説実作塾」で、「作者が作品に参加し、主人公に感情移入すべき……」という江藤淳の「作家は行動する」的な文体論と小説論の実例として、大江健三郎「セヴンティーン」と曽野綾子の小説作品の差異につい…

「SAPIO」編集者に告ぐ。……まず誤字・誤植事件を謝罪してから大反撃せよ。

「罪の巨塊」という字を堂々と「罪の巨魁」と誤記・誤植した上に、その誤記・誤字を指摘されると、読者に分からないように、次号からこっそり修正し、知らんぷりをしているのは、何処の、何と言う隔週刊行の雑誌でしたかね……(笑)。 ■「サピオ」(11/28)号の対…

小林よしのりに告ぐ……マンガで政治を語る「マンガ保守の時代」は終わったよ。呑気に「宣戦布告」などしている場合か。やる気ならさっさとかかってこいや。逃げも隠れもせんよ。

昨日、マスコミ関係の某氏より連絡があり、小林よしのりが、僕が「月刊日本」1、2月号に書いた「沖縄集団自決裁判」関係の記事に激怒し、大反撃ならぬ大反論を「sapio」の「ゴーマニズム宣言」で準備しているらしいが、と前置きした上で、某氏としては面白半…

宮平秀幸の母・貞子の証言……。「家族全員で壕にいたが、伝令も来なかった……。忠魂碑前にも行っていない……」

(★「カン」様、情報提供ありがとうございます。確認してみます。) 売り出そうとしてもなかなか売り出せないで悶々としているらしい新証言者・宮平秀幸だが、宮平秀幸関連の新しい資料が見つかったと、読者から情報提供があったのでお知らせしておこう。新し…

「小説新潮」の本田靖春ルポ「座間味島1945」と宮平秀幸の証言……。

★まず、ここを読んでから、下の拙文をお読みください。★ ↓↓↓↓↓↓↓↓ ■現場にいなかった新証言者……宮平秀幸が本田靖春に語った「座間味島集団自決の真実」 http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20080310 以下は(写真)、「小説新潮」の本田靖春ルポとその中の宮…

現場にいなかった新証言者……宮平秀幸が本田靖春に語った「座間味島集団自決の真実」と比較せよ。

●「宮平証言」で、琉球新報にコメントを出しました。(3/11夕刊) 「沖縄講演会」に引き続き沖縄県庁で、「自決命令はなかった……、隊長は『自決するな』『お前たちは天皇の赤子だ』と言った。集団自決は尊厳死だ」と言って記者会見する藤岡信勝先生と、今や、…

宮平秀幸証言はガセネタの可能性が高い? 宮平秀幸はマリリンの飼い主だった?

……●「宮平秀幸新証言」批判…… ■「宮平秀幸新証言」はガセネタのだった?宮平秀幸は「マリリンに会いたい」の飼い主だった。 http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20080309 ■自決か玉砕か……http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20080306/1204750915 ■「宮平秀…

ヤラセか自作自演か……「つくる会」の藤岡信勝会長の「宮平秀幸との偶然の出会い」は「ヤラセ」か「自作自演」じゃないの?

「誤字誤読事件」の勃発で自滅・逃亡した曽野綾子に代わって、今、売り出し中の新証言者・宮平秀幸について、おかしな話が伝わってきたので紹介しておこう。秦郁彦や藤岡信勝等をリーダーとする「渡嘉敷島・座間味島ツアー」の面々は、座間味島で、なんとも…

梅澤裕と櫻井よしこの「美談は続くよ、何処までも……」論議(笑)。

嘘というものは、つきはじめると際限がない、とデカルトが言ったかどうか、無学だから知らないが(笑)、いいずれにろ、沖縄座間味島の元特攻隊隊長・梅澤裕と、座間味島の村長、助役等との最後の対面場面の発言内容の証言には、いくつかのバリエーションがあ…

「井戸端会議化」しつつある保守論壇の劣化現象の分析……。

以下に引用するのはブログ「Munchener Brucke 」氏の「保守論壇分析」であるが、なかなか鋭く、小生の主張とも重なる部分が少なくないので、参考文献、参考資料としてお読みいただきたい。中でも、「共通していえることは、「古い保守」世代が冷戦構造、55年…

自決か玉砕か……「梅澤裕『詫び状』事件」のてんまつ……生き恥を晒す元帝国軍人・梅澤裕は、何故、「詫び状」を必要としたのか?

なんだ、発信元はまた統一教会新聞「世界日報」と「チャンネル桜」の井戸端会議かよ……なんてのは冗談だが、誤字・誤読という前代未聞の大失態を指摘されているにもかかわらず、一切を無視・黙殺して沈黙を決め込んでいる曽野綾子に象徴されるように、昨今の…

新証言者・宮平秀幸は、多弁な語り部だった?

「諸君!」四月号に「新しい証言者現る」ということでちょっと話題になっている座間味島の民宿「高月」主人の宮平秀幸だが、実は、この人は、「新しい証言者」でもなんでもなく、あまり注目はされなかったが、かなり以前から「沖縄集団自決」についてマスコミ…

アエラよ、お前もか……。「アエラ」と「諸君!」はグルだった……という世にも不思議な物語。

朝日新聞社発行の「アエラ」に、いわゆる「軍命令はなかった……」派の頭目の一人、秦郁彦等の主張を全面的に取り入れ、好意的に論じた「沖縄集団自決を現場検証する」という記事が掲載され、一部の保守論壇で話題になっているという話と、「諸君!」に「目撃証…

「世界日報」記者よ、もっと真面目に歴史を勉強しなさい。

「諸君!」四月号に、座間味島の「集団自決」問題の小特集があり、そこに新しい「軍命令説」を覆すような「爆弾証言」者が現れたということで、「目撃証言『住民よ、自決するな』と隊長は厳命した」というレポートが掲載されているが、これまた、「諸君!」先…

「アエラ」記者よ、もっと真面目に歴史の勉強しなさい。

朝日新聞社発行の「アエラ」に、「沖縄集団自決事件を現場検証する」という、どちらかと言えば保守論壇よりの内容の、つまり朝日新聞本誌の主張とは少し違う内容の記事が掲載されているらしいということで、一部のネツト右翼や保守論壇では、それを朝日新聞…