文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

柄谷行人『世界史の構造』の序文を読む。柄谷行人『世界史の構造』が、岩波現代文庫から刊行されている。あらためて読み直したいと思う。

・ 柄谷行人は、「交換様式」で、社会や国家などを分析しています。 交換様式は、古い順に、次の四つです。交換様式A、交換様式B、交換様式C、交換様式D。交換の様式の内容であらわすと、次のようになる。互酬性(A)、略取と再分配(B)、商品交換(C)、未来の交…

尾崎秀英さんを偲ぶ会が、一昨日(2/25)、学士会館で行われました。そこで、尾崎秀英さんの遺稿集『泰西音楽逍遥』(「KKプレス」(03ー5211ー0096)」)をいただいた。40歳そこそこで逝った尾崎さんの最初で最後の著作集だ。尾崎秀英さんと最も親しかった佐藤優さんは、「この作品は人間存在の根底に迫るものだ」と帯の推薦文で書いている。尾崎さんが、命を削りながら、言い換えれば死と向き合いながら書き続けた、文字通り存在論的な連載評論だったわけだが、私は、迂闊にも、連載時にはほとんど読んでいない。私は、いつも元

・ 一昨日(2/25)、「月刊日本」副編集長だった「尾崎秀英さんを偲ぶ会」が、学士会館でありました。尾崎秀英さんらしい重厚な偲ぶ会でした。尾崎さんが学生時代から活躍していた「東大オーケストラ」の同窓生たちの演奏には、音楽音痴の私も感動しました。 …

安倍政権とB層の政治学。「すぎやまこういち」の登場。昨日のTwitterに引用された「首相動静」(2013)に「すぎやまこういち」の名前がある。かなり昔の話だが、安倍首相夫妻と「公邸」で、食事をしたとある。

・別に、作曲家=「すぎやまこういち」に関心はないが、何故、安倍晋三夫妻が、「すぎやまこういち」と食事なのか?ちょっと首を傾げたくなる。むろん、「すぎやまこういち」が悪いというわけでも、批判しなければならないというわけでもない。 言うまでもな…

ボロボロな駝鳥=安倍政権は大丈夫か?安倍晋三がもっとも信頼するお友達、「百田尚樹」「曽野綾子」「田母神俊雄」等が、次々と醜態を晒したと思っていたら、今度は・・・。

・ 安倍首相自身のネットウヨもビックリの「日教組!ヤジ」のお粗末、おまけに西川農水相の「政治資金スキャンダル辞任」とその後の混乱。さらに昨日は、「水島総」「加瀬英明」等、安倍応援団というべきエセ保守の言論人たちによる外国人記者クラブにおける…

西川農相辞任スキャンダル。安倍政権は「西川農相斬り」という「蜥蜴の尻尾切り」で延命できるか?それとも安倍政権崩壊の序曲になるのか?

・人間は最も得意な分野で失敗し自滅するものだ、と言われているが、安倍晋三や安倍政権の最も得意とするのは、情報工作や情報統制を中心とする「メディア対策の政治学」と、「ネットウヨ・レベルの論争術」だが、まさしく、安倍政権は、その得意のメディア…

田母神俊雄と水島総。エセ保守の分裂=崩壊が始まったようだ。

田母神俊雄と水島総(チャンネル桜)との金銭スキャンダルとその暴露合戦に、 興味はない。しかし、エセ保守、エセ作家たちが、そのいかがわしい正体を、自ら暴露し、マスコミの表舞台から消えそうな曽野綾子や百田尚樹に続いて、田母神俊雄や水島総も終わりに…

誰が「田母神」を潰そうとしているのか?昨日、私は保守陣営からも激しい「安倍政権批判」が沸き起こっていると書いたが、ここ数日の「田母神スキャンダル」の爆発とその経過を見ていると、一見、都知事選挙資金の管理をめぐる単純な内ゲバ事件のようにも見えるが、なにか怪しいものが背後で蠢いているようにも見える。勿論、私は田母神ファンでも支持者でもない。田母神の言論活動にも政治活動にい興味がない。しかし、今回の「田母神潰し」といってもいい金銭スキャンダルの暴露合戦を見ていると、「田母神」を潰そうとしている勢力がいることに、

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衆議院議員会館で「安倍政権批判」を叫ぶ。昨日は、「小沢一郎議員を支援する会」の代表だった伊東章弁護士や、前衆議院議員の辻恵弁護士らが、新しく立ち上げた「勉強会」(「新しい日本政治の行方を考える市民と国会議員の勉強会」)に誘われて参加した。

場所は衆議院議員会館の多目的ホール。辻恵弁護士(前衆議院議員)を司会に、弁士は植草一秀、孫崎享、伊藤成彦、白井聡、伊東章。それに国会議員は、小宮山泰子、松木けんこう、階猛、篠崎孝、木内孝胤・・・など多数が参加。 各弁士の口から、様々な角度から…

曽野綾子とアパルトヘイト発言と沖縄集団自決事件。曽野綾子は、「ネットウヨ並み」の「ヘイトスピーチ」を繰り返してきた「保守オバサン(自称作家)」である。特に、大江健三郎の『沖縄ノート』を取り上げて、現地取材を元に実証的に批判した事になっている『ある神話の背景』(『沖縄集団自決の真実』に改題)は、そのさい、依拠した赤松部隊の資料『陣中日誌』が、デッチアゲの「捏造文書」であることが証明されている。つまり、『ある神話の背景』もまた、かなり怪しい「捏造文書」なのである。もちろん、曽野綾子の『ある神話の背景』を信用し

・ 『曽野綾子大批判』 amazonで発売中❗️ http://www.amazon.co.jp/gp/product/4906674577?ie=UTF8&at=&force-full-site=1&ref_=aw_bottom_links 日本人の「思想的劣化」の見本がここにいる!!!曽野綾子である。沖縄の集団自決問題を扱った名著(?)『ある神話…

曽野綾子炎上事件を読む。白人気取りのエセ作家・曽野綾子が、ラジオ番組で「アパルトヘイト発言は撤回しない」「撤回すると自分の文学が崩れる」と言ったらしい。恥の上塗り。私は、曽野綾子炎上事件には興味ないが、一流作家気取りの曽野綾子の御用文化人的言動には興味を持つ。百田尚樹の次は曽野綾子か?

曽野綾子の話法は、安倍晋三や百田尚樹の話法によく似ている。訳の分からない言い訳を繰り返しつづけるという「逃げ方」だけは一流である。 そもそも曽野綾子は、今も作家気取りのようだが、まともな「小説」を、今も書いているのか?荒唐無稽な「雑文」しか…

元作家・曽野綾子の報道犯罪事件。「アパルトヘイト発言」で炎上中の曽野綾子は、今でも「作家」のつもりで発言しているようだ。作家として、一般大衆より一段上から、つまり「上から目線」で発言しているように見える。今では、単なる雑文屋に成り下がっている曽野綾子を知っているものから見ると、笑止というしかない。曽野綾子もそろそろ店仕舞いの時か?

さて曽野綾子の作家気取りの「虚勢」=「虚栄心」を支えているのは、何か?作家である。作家であるというプライド。曽野綾子の場合、おそらく同世代の作家たちである。たとえば、曽野綾子と同じ世代の作家・批評家たち、大江健三郎、石原慎太郎、江藤淳などが…

曽野綾子と安倍晋三。曽野綾子の「アパルトヘイト」発言が、波紋を呼び、賛否交々、話題になっている。そこで朝日新聞が、曽野綾子に発言とその後に沸き起こった「曽野綾子批判」について、問い合わせたところ、「アパルトヘイトを擁護していない」「安倍晋三のブレーンではない」などと、予想通り、木で鼻をくくったようなコメントが帰ってきたらしい。確信犯である曽野綾子を、批判するには、まともに正面から攻めても無駄だろう。小林秀雄が、デビュー作「様々な意匠」で言ったように、「搦め手から」攻め、批判するべきだろう。そもそも曽野綾子

・ 曽野綾子氏「アパルトヘイト称揚してない」 2015年2月17日5時35分 11日の産経新聞紙上に掲載されたコラムが「アパルトヘイトを許容している」との抗議を受けたことについて見解を求めたところ、作家・曽野綾子氏は朝日新聞に次のコメントを文書で寄せた…

「メルマガ=山崎行太郎の毒蛇通信181」を配信しました。メルマガのテーマは「イスラム国人質事件を読む。」「青年ヘーゲル派と マルクスとエンゲルス」など。 『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かるメールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)を購読ください。登録はコチラから→http://www.mag2.com/m/0001151310.html

・ (続きは、『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http://www.mag2.com/m/0001151310.html f:id:dokuhebiniki:20140914123251j:image

全員一致のファシズム的言論統制が国家を弱体化させる。

「イスラム国」人質事件の経過を見ていると、テレビ、新聞をはじめとして、安倍政権による言論統制と言論弾圧という政治現象が目につく。その結果、安倍政権への支持率もアップしたそうだから、安倍政権は当分は安泰だろうが、しかし、全員一致のファシズム…

青年ヘーゲル派とエンゲルス。

エンゲルスは、マルクス以上に早熟の天才少年であった。裕福な新興ブルジョア階級に産まれながら、信仰厚い父親の厳しい教育を受けながら育った。つまり、エンゲルスは、宗教や信仰というものの、強い影響を受けながら少年時代を過ごした。 そのエンゲルスが…

尾崎秀英さんを偲ぶ会。

青年ヘーゲル派とマルクスとエンゲルス。

ヘーゲルが死ぬと、それまで隆盛を誇っていたヘーゲル派の哲学も、内部分裂を繰り返す。そこから生まれてくるのが青年ヘーゲル派、あるいはヘーゲル左派であり、その青年ヘーゲル派(ヘーゲル左派)に属していたのが若き日のマルクスであり、エンゲルスである。…

尾崎秀英さんを偲ぶ会・ご案内。

先月亡くなった「月刊日本」副編集長・尾崎秀英さんを偲ぶ会が、神田の学士会館で行われます。2/25(水)、午後6時から8時。会費無料。 ・ (続きは、『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みくだ…

イスラム国の「イスラム教」と本来の「イスラム教」は違う、と池上彰が、いつものように軽佻浮薄な雑学的知識を披露しつつ、某テレビ番組で言っていたが、本当にそんなことがあるのか?

「本来のイスラム教」?そんなものがあるのか?もし、あるとすれば、「イスラム国」のイスラム原理主義、イスラム過激派こそ、それに近いだろう。池上某や青山某が言う、その「本来のイスラム教」「真のイスラム教」こそ堕落し、世俗化、反動化した「イスラ…

安倍首相は、何故、「安倍政権批判」に怯え、恐れるのか?批判に弱い安倍晋三に政治家の資格なし?ひ弱な独裁者は、より強大な権力にすがりつく!

、政治家は批判されるものである。批判されるのが職業である。それ故に政治家は、一般庶民とは異なり、一目置かれる存在となるのである。批判されない政治家はどううでもいい政治家である。安倍晋三のように、批判や糾弾を恐れる政治家は政治家の資格がない…

翁長知事は米政府・国連と直接交渉せよ  

◼️安倍政権は沖縄の民族意識を覚醒させた ── 衆議院選挙では沖縄の選挙区で自民党が全敗しました。この結果についてどのように考えていますか。 山崎 沖縄で反政府的な民意が強くなっているということです。一部では未だに「本土の左翼が乗り込んで工作した…

池袋の一夜「多ヶ谷亮」(東京10区)新年会で

昨夜は、昨年末、東京10区から衆議院選挙に立候補した多ヶ谷亮(たがや・りょう)氏の新年会に参加。場所は、池袋西口の高層マンションの一室。多くの出席者の中に、現役の衆議院議員が4名も出席していたのには驚く。 多ヶ谷氏の人脈とパワーに敬服。多ヶ谷氏…

湯川遥菜の任務はスパイだったのか?

「日刊ゲンダイ」が、安倍首相の健康法不安説を流している。おそらくたいしたことはないと思われるが、時期が時期だけに、黙殺できない情報である。安倍首相は、1月の中東歴訪直前に、フランスの「シャルリー・エブドテロ事件」を念頭に、「俺はついている…

湯川遥菜と後藤健二の深い関係の謎?

湯川遥菜と後藤健二の関係は、我々が想像する以上に、はるかに深く、濃い。湯川遥菜は、数回、シリアやクルド、「イスラム国」などに出入りしているが、そのたびに、後藤健二が同行しているようだ 。二人は、ジャーナリストと民間軍事会社の経理者という関係…

「湯川遥菜事件」の黒い霧

(上は湯川遥菜のブログの写真) 何故、マスコミは、あるいはフリージャーナリストも含めて、「湯川遥菜事件」の真相を追求しないのか?何故、過剰に美談化された「後藤健二物語」にだけ熱心なのか? 何故、オバマ大統領をはじめ、キャメロン首相やオランド大…

湯川遥菜の「民間軍事会社」の資金源は誰か?

・ 後藤健二殺害騒動の陰に隠れて、あまり問題にもされていないようだが、「湯川遥菜事件」の方も忘れてはならない。我々は、マスコミ情報を鵜呑みにして、つまり「ある筋(?)」からの情報工作によって、湯川遥菜という人物を過小評価し、「落ちこぼれ」の、…

後藤さん殺害!安倍首相の「戦争ごっこ」の後始末!

後藤健二さんが殺害されたようだ。「イスラム国」からのビデオが公開されたらしい。この結果は、良かれ悪しかれ、「対テロ戦争ごっこ」に熱中する安倍首相の判断と決断が招いたものである。安倍首相は、「テロに屈することはない」「許しがたい卑劣な行為だ…