文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

中村修二は「産業スパイ」だった…のか?

■中村修二「裁判闘争」と「テーミス」 私が「中村修二問題」について考える時の資料は、主として雑誌「テーミス」である。実は、私も昨年末にこの雑誌から原稿依頼を受け、今年の初頭に経済コラムを書いたのだが、ちょうどその頃、相前後してこの雑誌に掲載…

ネットこそ「マスコミの嘘」を暴く健全な言説空間である。

例の「人質3人組」とその家族に対するバッシングがすごいらしい。と、マスコミ(テレビ)に登場したコメンテーターや週刊誌が批判的に問題にしている。たしかに2チャンネルなどのカキコミはすごい。高遠家や今井家の経済状況や氏素性、思想遍歴まで暴き出し…

テレビは、なぜ、「人質三人組」の蛮行を批判できないのか?

批評とエッセイの違いについて考える。 実は、今、久しぶりに「爆笑問題」の司会するTBSの討論番組を見ている。いわゆる「イラク人質解放問題」に関する番組のようだ。冒頭で、太田光が「高遠・妹」の頭は短すぎる、何故だと……きついコメントをして始まっ…

絲山秋子は川端康成賞、鷺沢は首吊り自殺?

《 第30回川端康成文学賞(川端康成記念会主催)は16日、絲山秋子氏の「袋小路の男」(「群像」2003年12月号)に決まった。賞金は100万円。贈呈式は6月25日、東京・虎ノ門のホテルオークラで。(共同通信)》 昨年、「文学界」新人賞でデビュ…

山崎行太郎の『月刊・文藝時評』 【「月刊日本」連載!!】

■文壇的な社交よりも文学精神を優先せよ! 私が、最近、注目している笙野頼子、柳美里、それに新人の絲山秋子の三人の女流作家が、それぞれ個性的で挑発的な作品を発表しているので、この三人について書いてみよう。というのは、この三人の作家とその作品には…

被害者家族たちの演じる猿芝居の数々??????

被害者ほど胡散臭いものはない。被害者や弱者という立場に立つと、「すべてが許される」(ドストエフスキー)と錯覚するらしい。まるでオモチャ売り場で寝転がって泣き叫ぶ子供だ。手がつけられない。 むろん、僕が言いたいのは「イラク人質事件」被害者家族の…

池袋メトロポリタンホテルで日大文芸学科教員懇親会。

今年の四月から日大芸術学部で、「日本文芸史」と「エッセイ研究」を担当することになった。昨夜はその文芸学科の教授、助教授、事務局、講師などが揃っての懇親会だった。むろん僕にとっては初めての懇親会だ。しかし専任のスタッフにも非常勤講師の先生た…

福田和也・坪内祐三編同人誌「エンタキシー」を読む

昨日、「エンタキシー」という雑誌が送られてきた。福田和也や坪内祐三が編集する同人雑誌だ。どうしたわけか、前号あたりから送られてくるようになった。送呈リストにボクの名前が載っているのだろう。仕方なくパラパラと立ち読みする。雑誌の作り自体はう…

慶応義塾大学日吉キャンパス再訪。

慶応義塾大学日吉キャンパス再訪。 昨日、久しぶりに、慶応日吉キャンパスに行ってきた。入学式で人がごったがえしていたが、かえってそれが幸いして、人ごみにまぎれて、教室の中まで侵入できた。なつかしい40年前の教室がそこにはあった。机と椅子も変わ…

白洲次郎・白洲正子旧邸「武相荘」訪問記

■2004/04/02 (金) 白洲次郎・白洲正子旧邸「武相荘」訪問記 昨日、町田の白洲正子旧邸「武相荘」に行ってきた。鶴川駅から歩いて15分ぐらいで着いた。午後3時ごろから3時間いたが、その質素で、静かなたたずまいには、いつまでもが離れがたいものを感じ…