文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

柄谷行人とポスト・モダン。---柄谷行人は、『世界史の構造』で、理論化=体系化の仕事に熱中している。明らかに、「前期柄谷行人」のポスト・モダン的、脱構築的思考の哲学(断片の哲学)からの転向である。何故、柄谷行人は、「体系化の哲学」へ転向?ポスト・モダン的思考と訣別したのか?

・ (続きは、「イデオロギーから存在論へ」「文学や哲学を知らずして政治や経済、軍事をかたるなかれ」がモットーの『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http://…

「東大卒=エセ思想家」全盛時代の黄昏

・・・・昨日の佐藤優さんとの対談は、実り豊かなものだった。柄谷行人論からイスラム国問題まで。とりわけ、おもしろかったのは、「東大卒と思想家」という問題だった。佐藤優さんも私も「東大卒」ではない。だから、「東大卒という病」がよく見える。ぃま…

今、赤坂のANAコンチネンタルにいます。これから、佐藤優さんと、「月刊日本」の企画で、「柄谷行人と現代日本の哲学・政治・思想」をテーマに対談をやります。「月刊日本」一月号に掲載予定です。その後、まとめて一冊の本(対談集)にする予定です。

・ 今日は、佐藤優さんの「柄谷行人論」を拝聴するのが楽しみです。佐藤優さんの処女作と言っていい『国家の罠』や『獄中記』にいち早く注目し、書評まで書いたのが柄谷行人でした。私は、その後、佐藤優さんが、「文学界」で、柄谷行人の『近代文学の終わり…

「三島自決事件」の意味と無意味。今こそ、存在論的批評家=江藤淳の「三島事件批判」を読み解く。

・ 三島自決事件の直後、江藤淳と小林秀雄が対談し、三島事件の評価をめぐって、意見が激しく対立したという「もう一つの三島事件」があった。今日では、三島事件を理解できずに「ごっこ」と批判した江藤淳が馬鹿だったということになっているようだが、私の…

「柄谷行人」をめぐる佐藤優さんとの対話。佐藤優さんと、近日中に、また対談することになった。

・ 「月刊日本」の企画である。いずれ一冊の本にするという企画らしい。前回は「反知性主義」をテーマにしたものだったが、今回のテーマは、「柄谷行人」である。佐藤優さんも私も、「哲学者」、あるいは「思想家」、「文芸評論家」としての柄谷行人を高く評…

ロシア・トルコ戦争に発展するか? トルコ軍が、シリア空爆へ向かうロシア機を、領空侵犯を理由に撃墜。ロシア大統領・プーチンは激怒。トルコとロシア。オスマン・トルコ帝国とロシア帝国の怨念の対決が、「シリア問題」(「イスラム国」問題)をめぐって、再燃するか。私は、ドストエフスキーを通じて、オスマン・トルコ帝国とロシアの戦争、クリミア戦争などについて、少し知っていたが、まさか、それが再燃するとは。トルコは「NATO」に加盟しており、しかもアメリカもトルコの権利を擁護している。フランスとロシアの接近にもかかわらず

・ トルコに報復示唆=欧米との衝突は回避―ロシア 時事通信 11月25日 14時33分配信 【モスクワ時事】ロシアのプーチン政権はトルコによるロシア軍機撃墜を受け、対空ミサイルでシリアの防空体制を強化すると警告した。 「シリア領空を侵犯したのはトルコ軍機…

中国脅威論と中国包囲網。

・ 櫻井よしこや安倍首相は「中国脅威論」を叫び立てる一方で、「WILL」12月号によると、「中国包囲網」を主張している(「日台で『対中包囲網』を」)。中国脅威論から中国包囲網へ。分かりやすい論理展開だが、ちょっと首をかしげたくなる。本音は、「ネット…

パリ・テロ事件とサイクス・ピコ協定。「第一原理」と「起源」の哲学。

・パリ・テロ事件のメロドラマ的報道の垂れ流しを見ていると、何か胡散臭いものを感じる。フランスという国も、国民も、「反知性主義」的で、いい加減な国だと思う。花とロウソクで、事件の真相と深層をもみ消そうとしているように見える。テロ事件は、単純…

メルマガ「週刊=山崎行太郎198」を配信しました。>の特集です。

メルマガ『週刊・山崎行太郎』(月500円)の登録はコチラから→http://t.co/FvGqdLHCiv ・ (続きは、「イデオロギーから存在論へ」「文学や哲学を知らずして政治や経済、軍事をかたるなかれ」がモットーの『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メール…

昨夜は、鹿児島県立甲南高校時代の同期生たちと、銀座八重洲の「北海道」という大きな居酒屋で飲み会でした。

・ 今月、鹿児島の城山観光ホテルで、「最後の大同窓会(同期会)」(?)でしたが、私は、私用のため出席出来ませんでした。聞くところによると、130名ぐらいが参加、二次会、三次会は、天文館に繰り出し、朝まで大騒ぎ(?)、盛会だったようです。というわけで、…

「月刊日本」12月号が「沖縄辺野古問題」を特集しています。>南丘喜八郎、鈴木宗男、比嘉猛・・・各氏と共に、小生(山崎行太郎)も小論を。是非、「月刊日本」12月号をお読みください。

詳しくはー http://ameblo.jp/gekkannippon/ ・ 山崎行太郎の本。 ⬇⬇⬇ 安倍政権は「ネット右翼政権」である。安倍政権の正体を知りたければ、これを読むべし。最近の日本の「保守」は「エセ保守」ばかり。山崎行太郎著『保守論壇亡国論』と、佐高信氏との対…

日本よ、帝国の誇りを取り戻せ!

安倍首相は、オバマ大統領と会談し、沖縄における米軍基地の「辺野古移設」断行を確約し、オバマを喜ばせたらしい。日本国の総理総裁として、何か勘違いしているようだ。安倍首相は、「アメリカ大統領」を喜ばせて、自分も満足し、得意満面のようだ。卑屈と…

何故、日米安保マフィアの連中は、「辺野古」にこだわるのか? 「辺野古移設」にこだわる安保官僚や安保政治家、現地の安保住民にとって、大きな「利権」が絡んでいるからではないのか?それとも、何か、辺野古でなければならない、それ以外の理由があるのか。

・ 「辺野古」見直し モチヅキ氏提言「コストが甚大」 2015年11月19日 【東京】米ジョージ・ワシントン大学で安全保障を研究するマイク・モチヅキ教授と桜美林大学大学院の橋本晃和特任教授が18日、都内の日本記者クラブで講演し、名護市辺野古の新基地建…

翁長知事の「辺野古裁判闘争」を支持する !!!

おそらく、この「辺野古裁判」は、「ヤラセ裁判」にしかならないだろうから、裁判の結果は分かっているが、翁長知事による裁判闘争そのものに意義がないわけではい。「辺野古問題」が、つまり辺野古の「米軍基地移設問題」が、沖縄の問題ではなくて日本の問…

「テロと闘う連携と決意」とは何か? G20 で、「テロと闘う連携と決意」を決定したそうだが、「国際社会」という名の大国同士の真意とは何か? 「テロと闘う連携と決意」を根拠に、何を、しようとするのか?「中国脅威論」と似たような役割を果たすのではないか?

・ 山崎行太郎の本。 安倍政権は「ネット右翼政権」である。安倍政権の正体を知りたければ、これを読むべし。最近の日本の「保守」は「エセ保守」ばかり。山崎行太郎著『保守論壇亡国論』と、佐高信氏との対談集『曽野綾子大批判』は、安倍政権とそれを支持…

フランス空軍がシリア爆撃か? テロに対する報復かもしれないが、テロもまた空爆への報復かもしれない。

・ 当然のことだが、テロや事件の起源を遡行していくと、テロも事件も、どちらが正しく、どちらが悪か、は分からなくなる。それぞれ言い分はあるだろうからだ。安倍首相は、中東を訪問して、テロ撲滅を宣言し、「イスラム国」に対して、勇ましく「戦争宣言」…

パリ同時テロでISが犯行声明。オランド仏大統領も過激派組織「イスラム国」(IS)の犯行と断定。死者は128人。

・ http://news.asahi.com/c/ak8tbS3ouK5zrmaf (朝日新聞) 13日夜(日本時間14日早朝)、中心部のコンサートホールや北部のサッカー場などを標的とした同時多発テロが起きた。オランド仏大統領は14日午前に演説し、過激派組織「イスラム国」(IS)に…

「パリ同時多発テロ」とは何か?パリで同時多発テロ、120人超が死亡 仏全土に非常事態宣言。

・テロ事件だけを分析・探究してもテロ事件の本質や起源は見えてこない。欧米露による「イスラム国」爆撃なくしてパリ=テロ事件はないだろう。「風景が出来上がると起源は隠蔽される」と柄谷行人は、『日本近代文学の起源』で書いている。パリ=テロ事件は、…

岸信介と佐藤栄作と安倍晋三の差異。

・ 安倍晋三は、「辺野古問題」に、一国の総理総裁として、真剣に取り組んでいるか?どうも真剣に取り組んでいるようには見えない。岸信介も佐藤栄作も、それぞれ、「60年安保改正」や「沖縄返還」に、「政権」を賭けて取り組んでいる。安倍晋三は、どうか…

源為朝伝説と日琉同祖論。

沖縄に、かなり昔から「源為朝伝説」というものがある。鎮西八郎為朝が、八丈島に流され、その後、琉球に渡り、そこで子供をつくり、その子が、琉球王国の王統の祖=舜天になったという伝説である。明治期の琉球処分とその後に政策論的似非学問として台頭して…

翁長・沖縄県知事の闘争宣言。翁長知事が10月に承認を取り消し、それ以来激化してきた政府と沖縄県の対立だが、いよいよ、法廷闘争に発展するのが決定的となった。 翁長知事は県庁で記者会見し、「承認取り消しは適法かつ正当だ」と重ねて強調。日本政府への闘争宣言を行った。余計な御世話かもしれないが、翁長知事の闘争を全面的に支持する。

・ http://www.47news.jp/CN/201511/CN2015111101001209.html 2015/11/11 17:02 【共同通信】 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画をめぐり、沖縄県の翁長雄志知事は11日、移設先である名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消した処分を撤回…

「辺野古問題」とはなにか。「辺野古問題」の原点は明治初期の「琉球処分」にあり。昨日、「月刊日本」12月号の「沖縄辺野古問題特集」のためのインタビューを受けました。「日琉同祖論」や「沖縄言語論争」などと「現代の琉球処分」としての「辺野古問題」にについて、話しました。東京警視庁機動隊が「辺野古抗議弾圧」のために沖縄入りしたことで、武力併合という「琉球処分」の色合いが濃くなってきました。「琉球処分官=松田道之」も鎮台兵と警察を伴って琉球に乗り込み、琉球処分を断行した。安倍晋三も 、機動隊員とともに沖縄辺野古に乗

・ (続きは、「イデオロギーから存在論へ」「文学や哲学を知らずして政治や経済、軍事をかたるなかれ」がモットーの『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http://…

日琉同祖論の系譜学ー日本人にとって「辺野古移設問題」とは何か?

・ 沖縄問題を語る時、多くの人が無意識のうちに、洗脳され、信じ込まされているものに、沖縄の人種や文化、習俗が日本と類似しているとか、同根であるという「日琉同祖論」的言説がある。もちろん、人類学や言語学、民族学、民俗学・・・が総動員されている…

ニューヨークタイムズも「辺野古移設問題」で、日米政府を批判している。

・ 「日米、県民の意思否定」 NYタイムズ、社説で主張 琉球新報 11月9日 13時1分 【ワシントン=問山栄恵本紙特派員】米有力紙ニューヨーク・タイムズは5日付で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向け、日本政府が埋め立ての本体工事に入ったことに…

「辺野古移設問題」と「官僚階級論」。

・ 沖縄の米軍基地移設先問題としての辺野古問題は、安倍政権の問題であるが、厳密に言うと、政治家の問題というよりも、「官僚」の問題であるように見えるの つまり、安倍政権は、「辺野古移設」を強行しようとしているが、その背後で仕切っているのは、安…

「辺野古問題」の本質は「官僚問題」である。松田道之と琉球処分。

・琉球王国は、琉球処分までは、外国だった。軍隊と警察を引き連れて行き、沖縄=琉球の人々の反対を押し切って、琉球処分を断行したのは、「処分官」の松田道之という人物だった。外国だった琉球王国は、どのようにして、大日本帝国の領土(版図)に組み込まれ…

薩摩侵攻と琉球処分こそ「沖縄米軍基地問題」の原点である。安倍政権のアメとムチの「米軍基地辺野古移設論」に異議あり。

・ 琉球と日本の関係を、言い換えれば、日本の琉球王国侵略史を語る時、この二つの事件を忘れてはならない。1609の薩摩侵攻と1879の琉球処分。これが、琉球王国滅亡史である。この琉球王国に奄美の島々も含まれる。「日琉同祖論」に代表される沖縄学や民俗学…

沖縄にとって「辺野古米軍基地問題」とは何か?沖縄に米軍基地が集中するのは、何故か。何故、沖縄の米軍基地問題は、日本国民の問題となりえないのか?

・ 沖縄の「辺野古米軍基地問題」が、いよいよ、本格的に政治問題化しつつある。埋め立て工事の開始、中止、あるいは再開と目まぐるしく変動している。しかし、日本政府は、一貫して、米軍基地の「辺野古移設」を強行しようとしている。日本政府の強硬姿勢の…

哲学者と哲学研究者のデイフェランス。思想の肉体化とは何か。

・ 広松渉と熊野純彦のという現代日本の知性を代表する師弟問題から始めたい。もちろん、熊野純彦は、広松渉の弟子である。私は、佐藤優の『広松渉論』で、初めて知ったのだが、広松渉と熊野純彦との間には、師弟関係とはいいなから、複雑で微妙な人間関係が…

安倍外交と南京事件と櫻井よしこ。

「価値観外交」とか、なんとか言って、世界で物笑いの種になっているにもかかわらず、自分たちだけで自己満足しているようだが、安倍外交は、「南京事件問題」や「慰安婦問題」などへの対応を見ても分かるように、幼稚そのもの。批判する気にもならない。や…