文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

昨夜の「江古田哲学研究会」と地震と昭和天皇。昨夜の地震は、池袋の某所での「江古田哲学研究会」の勉強会の最中に、体験した。私が最近、取り組んでいる「政治家・昭和天皇とその時代」を披露している時だった。

・ ビルが大きく揺れ、それがかなり長時間だったように思う。これは、「3・11」の時の揺れに匹敵するのではないかと想像したが、勉強会の途中だったので、いつの間にか忘れてしまった。ちょうど、天皇とマッカーサーの「会見」や「東條英機と天皇」「政治…

ポツダム宣言と安倍首相と戦後レジームーー『ネット右翼亡国論』ーー

・「ポツダム宣言を読んでいない」とか「早く質問しろよ」とかいう野次など、国会審議における安倍首相の発言が問題になっているらしい。私も、時間が許す限り、出来るだけテレビの国会中継を見ている。面白いからだ。しかし、安倍首相の問題発言の場面は見…

今こそ江藤淳を読み直せ。ー斉藤禎『江藤淳の言い分』を読む。ー

・ 昨日、以前、「文藝春秋」の常務取締役で、「諸君!」の編集長でもあった編集者の斉藤禎さんから、『江藤淳の言い分』という本が贈られて来た。意外だった。江藤淳担当の編集者だったとはいえ、あの斉藤禎さんが、「江藤淳論」を書き、一冊の単行本にする…

『保守論壇亡国論』から『ネット右翼亡国論』へ。次作『ネット右翼亡国論』で、私が問題にするのは、いわゆる「ネット右翼」のことだけではない。むしろ、「ポツダム宣言」を読んだことがない安倍首相や、「マッカーサー回想記」を盲信する櫻井よしこや田久保忠衛らが、象徴するような「モノマネ右翼」としての「似非右翼」のことである。それは、左翼も同じだ。左翼も、受け売りの単純な同じ文句を、同語反復する「ネット左翼=似非左翼」がほとんどである。だから、私の「ネット右翼亡国論」は「ネット左翼亡国論」でもある。つまり、現代日本の思

・私が言う「ネット右翼」とは、ろくに本を読まずに、テレビやネット情報だけを情報源に、政治や思想を語るような人たちのことで、「ポツダム宣言」を読んだことがない安倍首相や、「マッカーサー回想記」を鵜呑みにし、盲信する櫻井よしこや田久保忠衛等も…

マッカーサー証言は信用できるか?日本の戦後史に決定的影響を与えたマッカーサーだが、そのマッカーサーの証言や回想は、果たして、そのまま信用してもいいものなのか?それとも、なんらかの政治的意図を持った怪文書、あるいは捏造文書のようなものなのか?

・マッカーサー証言が、怪文書か捏造文書かはともかくとして、あまり信用できない証言であり回想だということは、今や常識となりつつある。マッカーサーは、自分の立場や名誉を守るために、日本に迎合的な「天皇証言」を初めとして、「太平洋戦争は侵略戦争…

櫻井よしこと田久保忠衛は、「ネット右翼」以下の読書量なのか?私見によれば、「ネット右翼」の特質は、読書・研究への固執より、固定観念としての思想やイデオロギーへの固執というところにある。櫻井よしこや田久保忠衛も、偏狭な固定観念があり、それが読書や研究より優先する。つまり、「ネット右翼」は、読むべき本も読まないで、古い固定観念やイデオロギーを喚き立てるのである。昔の左翼もそうだったが、今の保守・右翼と称する連中もそうだ。

・ 櫻井よしこと田久保忠衛の対談集『国家の目醒め』を読んでみると、二人が、読むべき本は読んで、読んでいないらしいことが分かる。たとえば、「昭和天皇」や「A級戦犯合祀問題」「沖縄問題」「安保条約問題」などに関しては、これまで知れ渡った「通説」…

田久保忠衛の正体。櫻井よしこのお友達であり、櫻井よしこが理事長を務める「国家基本問題研究所」なる怪しい団体の副理事長を務める田久保忠衛。田久保忠衛とは何者か?その田久保忠衛が「吉田ドクトリン」を批判しているらしい。しかし、田久保忠衛の「吉田ドクトリン批判」はパクリである。それを、鬼の首でもととったかのように引用=礼賛する櫻井よしことは、まさに「ネット右翼」そのものとでも言うしかない。ー「ネット右翼亡国論」としての「櫻井よしこ研究」ー。

・櫻井よしこと田久保忠衛に対談集がある。『国家の目醒め』というものである。それを読んでいくと、田久保忠衛が、「吉田ドクトリン」について言及しているところがある。興味を持って読んでいくと、少し、変だなと思うところがある。田久保忠衛は、こう言…

博多から新思想運動が起きる。「フォーネット」と「春吉書房」。小生の『ネット右翼亡国論序説』も「春吉書房」から刊行予定で、編集中です。

・福岡県博多の月刊雑誌「フォーネット」の編集発行人の松本安朗氏のフェイスブックです。先月、「沖縄問題」をテーマに、池袋の東京芸術劇場の喫茶店でインタビューを受けました。今月は、博多の某所で、「春吉書房」のアイダ社長(間一根)が主宰する飲み会…

櫻井よしこと南京事件と『ネット右翼亡国論』。警官とのトラブルをネット動画配信する「ドローン少年」が、「威力業務妨害」とかいう、訳のわからない法律で、「逮捕」、「送検」される一方で、「ヘイトスピーチ」を繰り返す「ネット右翼」と思しき集団が野放しになっている。この差異は、何処にあるのか?

・その違いは、対象が「権力」か「弱者」とかの違いである。櫻井よしこにも言えることだが、「中国」や「北朝鮮」の悪口や批判・罵倒はするが、決してアメリカの批判はしないというのが、「ネット右翼」的、「ヘイトスピーチ」的言論の本質である。ところで…

近刊予告『ネット右翼亡国論』。若い友人が立ち上げた出版社「春吉書房(はるよし・しょぼう」から『ネット右翼亡国論』なる新著を刊行予定です。『保守論壇亡国論』の続編です。ドローン少年逮捕事件と「ネット右翼亡国論」とは関係あるのか?ー。

・ 逮捕されたというノエル君だが、その後、どうなったのか?ノエル君の方でネット配信が不可能になっているために、警察情報を垂れ流すマスコミから流れてくる「二次情報」だけが溢れているが、明らかに「情報操作」が行われていると見ていい。 その結果、…

「ノエル君逮捕事件」ー逮捕されたドローン少年は「ノエル君」だった。警察は、首相官邸屋上のドローンに気ずかなかった、という自らの失態を隠すために、15歳の少年を、無理矢理、逮捕したのだろうが、明らかにやりすぎだろう。日頃、未成年の「少年人権保護」を謳い文句として、過剰保護、情報隠蔽、情報統制・・・を行なっているのに、突然、15歳の少年逮捕とは?しかも現行犯でもない。予告も実行もしていない。逃亡の恐れもない少年を、「犯罪の可能性」だけで逮捕とは?今朝のテレビを見ていると、「大沢」とかいう弁護士が、とんでもない

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櫻井よしこも安倍晋三も「ネット右翼」である。ーー「ネット右翼亡国論」

・ 櫻井よしこの本(『日本の覚悟』その他)を読んでいくと、あまり専門的な本を読んでいないことが分かる。2、3冊の本は読んでいるようだが、専門的な研究書や最近の本などは読んでいないようだ。しかも、読んでいる本も、仲間や友達の書いた通俗的な「トンデ…

櫻井よしことマッカーサー。

・ 櫻井よしこは、「マッカーサー回想記」における天皇記述を、そのまま鵜呑みにするという、決定的間違いを犯している。「マッカーサー回想記」の記述によると、昭和天皇は、マッカーサーに対して、「全責任は自分にある」「自分の命はどーなってもいい」・…

安倍晋三と櫻井よしこと「ネット右翼」、あるいは「ネット右翼亡国論」。安倍晋三や櫻井よしこの政治的言動を観察していると、「ネット右翼」や「ネット右翼亡国論」を連想せずにはいられない。いや、安倍晋三や櫻井よしこが、「ネット右翼」そのもにしか見えないのだ。

・ 安倍首相が、櫻井よしこの雑文集『日本の覚悟』の文庫版の巻末に解説を書いている。解説と言っても、どこかの雑誌に書いた書評を再録したもののようだ。しかし、いずれにしろ解説であることに変わりはない。 安倍首相は、その解説で、「抜群の歴史認識、…

櫻井よしこと田久保忠衛と「吉田ドクトリン」。

・ 櫻井よしこの発信する情報や分析の多くは、受け売りやパクリである。たとえば、「無条件降伏論争」というものがある。文藝評論家の江藤淳が、本多秋五あたりを論敵に提起した論争である。櫻井よしこは、日本は無条件降伏していない、有条件降伏だったと主…

櫻井よしこと安倍晋三。

・安倍晋三を、個人的に批判するつもりはない。ただ、安倍晋三の「読書傾向」に、ある種の疑問と不安を感じるだけだ。かって、日本の政治エリートは、大衆娯楽小説や政治漫談本、漫画などを、愛読しているなどということはなかった。ましてやそれを、国民の…

櫻井よしこと安倍晋三。櫻井よしこの時評雑文集『日本の覚悟』という文庫本の解説を安倍晋三が書いているのを発見し、ちょっと驚いた。安倍晋三が、櫻井よしこの勇ましい「政治評論」を愛読しているらしいことが分かる。安倍晋三は、百田尚樹の場合もそうだったが、ホンモノとニセモノの区別が分からない人のようだ。

・安倍晋三は、巻末の解説で、櫻井よしこを絶賛し、手放しで、「櫻井よしこ礼賛論」を書いている。 お知らせ ◼️ 櫻井よしこは、何故、処女作「エイズ犯罪事件」を絶版にしているのか?何か都合の悪いことがあるのか?あるのだ。櫻井よしこのエイズ報道は間違…

櫻井よしこと福島みずほ。二人の対談動画を見た。例によって櫻井よしこが、ニヤニヤ、笑いながら話している。「余裕」のあるところを見せたいのだろうか?

さて、櫻井よしこの「富田メモ」批判は、間違っていた。少なくとも、日暮吉延の『東京裁判』による限り、天皇発言は正しい。その天皇発言を批判した櫻井よしこは、間違いを認め、意見を訂正しただろうか?それとも反論しただろうか。 エイズ報道事件以来、櫻…

櫻井よしこと昭和天皇。「富田メモ」における昭和天皇は、櫻井よしこが言うように、本当に、病気のせいで「勘違い」したのか?証拠があるのか?「勘違い」しているのは、天皇ではなく櫻井よしこ自身ではないのか?知ったかぶりもいい加減にしろ、と言いたい。

・ 昭和天皇は、「A級戦犯合祀」について、「富田メモ」の中で、筑波藤麿(宮司)は「慎重に対処」していたが、それを受け継いだ松平永芳(後任宮司)については、「松平の子の今の宮司がどう考えたのか、易々と」と語ったとされている。この昭和天皇の発言に対…

櫻井よしことエイズ報道事件。櫻井よしこは、何故、処女作(デビュー作)「エイズ犯罪ー血友病患者数の悲劇」を絶版にしたのか?都合の悪いことが露見するからだろう。

・ ◼️読者からの「コメント」より。 ;(読者A)山崎先生のHPを毎日楽しみに拝見しています。櫻井よしこ女史のこともずばり本質をご指摘されていて納得いたしました。自分の意見はほとんど書かずに他人の意見を掲載してコラムとしているのが桜井女史です。そ…

「櫻井よしこ研究」ー櫻井よしこと「富田メモ」と昭和天皇。

・ 昭和天皇は、偉大なる政治家であり、軍人だった。戦前は大元帥であった。大東亜戦争の「開戦」も「終戦」も、そして「明治憲法改正」と「日本国憲法制定」も、天皇の名と責任において、行われた。 「象徴」に祭り上げられた戦後においても、昭和天皇は、…

櫻井よしこと昭和天皇。櫻井よしこは、靖国参拝問題をめぐって、昭和天皇について頻繁に言及しているが、そこには、「保守」と言いながら、また自説に固執するあまり、昭和天皇への畏敬の念が、つまり尊皇の精神欠如しているように見える。

・ 櫻井よしこの昭和天皇に対する言説は、明らかに「上から目線」である。昭和天皇の靖国参拝拒否は、「A級戦犯合祀」が理由だったと書いた「富田メモ」が公開され、話題になったことがあったが、その時、櫻井よしこは、かなり強引なことを言って、昭和天皇…

櫻井よしこと安倍晋三。櫻井よしこの文庫本「日本の覚悟」とかいう本の解説を安倍晋三が書いている。ささやかなことだが、ちょっと驚いた。自民党が野党時代で、もうかなり前のことらしいが・・・。それにしても・・・。

・日曜日、久しぶりに駅前の小さな本屋さんに立ち寄る。憲法関連の本を物色。櫻井よしこの文庫本が目に入る。しばらく立ち読み。「日本の覚悟」とかいう本の解説を、なんと、安倍晋三が書いている。おそらく、民主党政権時代に出た本なのだろう。 それにして…

櫻井よしことネット右翼と「中国脅威論」。

・櫻井よしこやネット右翼の頭の中は、「中国脅威論」で一杯のようだ。確かに、柄谷行人も言うように、政治哲学的には、国家というものは、近隣諸国との関係によって成立している。国家は一国だけで成り立つものではない。外国からの脅威があるからこそ、国…

「櫻井よしこ研究」とは何か? 果たして、「立憲主義」もよく分かっていない櫻井よしこに、「憲法改正論」を展開し、リードしていくだけの思想的能力があるのか?ただ、自主憲法制定へ向けての「憲法改正論」を、劣化させるだけではないのか?憲法改正問題を、「中韓バッシング」や「ヘイトスピーチ」的な憲法改正論しかできない櫻井よしこに任せておいていいのか?ネット右翼レベルの憲法改論議しかできない「人寄せパンダ」に任せておいていいのか?ますます、真の憲法改正が、遠のくだけではないのか?

・ 櫻井よしこの憲法改正論は、ほぼパクリである。憲法改正論のパッチワーク。自分の頭で考えた憲法改正論ではない。最近の保守論壇における「憲法改正論論議」の思想的堕落は、櫻井よしこが象徴しているのではないか? 江藤淳が「ごっこの世界が終ったとき…

昭和天皇と平和憲法。櫻井よしこ等は、単純素朴な「押し付け憲法論」を、ドサ回りの演歌歌手のように、いく先々で叫んでいるようだが、そもそも、平和憲法の成立過程には昭和天皇や日本の政治家、憲法学者たちも深く関わっている。中には、喜び勇んで、GHQに協力した日本人も少なくない。むろん、昭和天皇もまた、この平和憲法の成立に深く関わっている。

・何回も繰り返すように、「昭和天皇・マッカーサー会見」によって、戦後体制は確定したと言ってもいい。憲法問題も例外ではない。昭和天皇は、いつ、訴追されて、処刑されるかも分からないような「人質状態下」であったにせよ、積極的に「平和憲法」を選択…

改憲三馬鹿トリオ=櫻井よしこと中西輝政と田久保忠衞・・・は、何故、終戦直後の昭和天皇の「東條批判」を知らなかったのか? 「開戦の責任は東條にある」という「天皇発言」を。

・櫻井よしこ等は、「マッカーサー回想録」によって伝えられ、それがいつのまにか、大衆化し、通俗化したところの、紋切り型の「天皇発言」を鵜呑みにし、もう一つの「天皇発言」を知ろうとしなかったということだろう。櫻井よしこの『異形の大国 中国』(新…

改憲オバサン=櫻井よしこは、天皇陛下ご夫妻と「直接対決」できるか? ますます改憲志向を強める安倍首相や櫻井よしこ等だが、彼等の前に立ちはだかる護憲派の代表は、天皇陛下であり、皇后陛下である。果たして、安倍首相や櫻井よしこ等は、天皇陛下ご夫妻の「護憲論」にどう立ち向かうのか?

・ 2013/10/20、79歳の誕生日に、皇后陛下は、次のような発言を行っている。明らかに安倍首相等の改憲論を批判した護憲発言と思われる。政治的発言を封じられているはずの天皇陛下や皇后陛下が、ここまで踏み込んだ、具体的な護憲発言をするとは、安倍首相=…

櫻井よしこと大江健三郎。改憲派のオバサン右翼=櫻井よしこと護憲派のノーベル賞作家=大江健三郎の対比が面白い。それぞれの集会でメインゲストとして挨拶しているようだが・・・。

・ 大江健三郎の小説は別にして、その社会的発言に関しては、江藤淳の、「大江健三郎は小説とエッセイを巧妙に書き分けている」という「大江健三郎批判」の影響などもあって、長いこと、違和感と抵抗感を感じてきたが、10年ぐらい前から、大衆化し、通俗化…

発売中の「週刊金曜日」に、「保守論壇のスターたちの憲法観ぶった切り」を書きました。ご一読ください。櫻井よしこや八木秀次等の憲法論について批判的考察を行い、その「口から出任せの稚拙な憲法改正論」を徹底批判しました。(訂正。八木秀次の天皇批判が掲載された雑誌は「世界」ではなく「正論」でした。)

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