文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

シャートフとシガリョフの「反革命論」ーードストエフスキー『悪霊』と革命の政治学。

例外状況に本質は露呈するーというのが政治学者・カール・シュミットの哲学だが、国家論という問題に関していえば、例外状況とは「戦争」に他ならない。つまり、戦争を論じることは国家の本質を論じることになる。同じことが「革命」についても言える。さし…

国境・領土問題なくして国家の独立はない。

今、きっかけはどうであれ、尖閣、竹島、北方領土というような国境・領土問題が大きくクローズアップしてきたことは歓迎すべきことである。自民党や自民党系保守文化人などは、政権交代後、つまり鳩山内閣以来の民主党政権が日米関係を壊したことが原因だ非…

「国境・領土問題」は国家論の根幹にかかわる問題であり、避けて通るわけにはいかない重大問題である。「国家意識は外国による侵略・占領の恐怖心と不安感とともに形成される」のだ。国民が国家に忠誠を誓うことと、国家が国民の生命財産を守るということは、交換関係にある。この交換関係が崩れる時、国家は解体するほかはない。

国家が国民の生命財産を外敵から守るという仕事こそ、安保・防衛の根幹である。しかし、未だに一部の文化人・外交評論家・軍事評論家のなかには、「損得勘定」を前面に出し、「大人の冷静な対応を・・・」などと言う人が少なくない。たとえば、尖閣は、今、…

新進気鋭の政治学者・岩田温氏と小生(山崎行太郎)の公開討論(トークイベント)「政治と文学〜ドストエフスキー『悪霊』をめぐって〜」(8/31、金曜日、市ヶ谷アルカディア)のお知らせです。

岩田温氏と、六月のトークイベント「政治家とは何か」に続いて、第二回目のトークイベントを開きます。岩田氏はまだ二十代ですが、すでに『日本人の歴史哲学』『逆説の政治哲学』(ベスト新書)『政治とはなにか』(総和社)などの著書を次々に出版、論壇で注目…

房総半島一周の旅の途中で・・・。

千倉駅で。 鴨川海水浴場で。 ・

「被害者」の文学から「加害者」の文学へ。被害者は、常に「美しく」「正しい」とは限らない。ドストエフスキーの文学は「加害者の文学だった・・・。」

(【月刊日本】9月号)http://gekkan-nippon.com/?cat=68 ・ 私が文学というもの知った時、つまりはじめて文学とかしそうというものに目覚めた時、それは具体的に言えば、高校時代、大江健三郎やドストエフスキーを知った頃だが、私は、その時、いったい、何を…

沖縄は日本のゴミ捨て場なのか?

・以下は、「月刊日本」9月号掲載のインタビュー記事の再録です。 ■沖縄は日本のゴミ捨て場なのか? (【月刊日本】9月号) http://gekkan-nippon.com/?cat=68 沖縄は日本のごみ捨て場なのか!! 山崎行太郎 月刊日本編集部. 沖縄は日本のごみ捨て場と化した …

緊急連絡ー「江古田哲学研究会」のお知らせ。今月は、明日、8/24(金曜日)、午後7時からです。新しく参加希望の方は、メールで問い合わせてください。

■緊急連絡ー「江古田哲学研究会」のお知らせ。今月は、8/24(金曜日)、午後7時からです。新しく参加希望の方は、メールで問い合わせてください。 http://form1.fc2.com/form/?id=593910 「江古田哲学研究会」のお知らせ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー…

自称政治評論家の選挙予測ほど当てにならないものはないが、小沢一郎が「岩手県選挙区で危ない」「危ない」「婦人票が逃げた」・・・と見てきたような「大嘘記事」を書きまくっていたのは、松田賢弥よ、お前だったが、早くも「小沢一郎ダブルススコアで当選確実」の報道が始まった。さて、ブラックジャーナリスト松田賢弥よ、次は、どういう大嘘記事を描くのか。しかも、野中広務や松田賢弥等の謀略報道を鵜呑みにした裏切り者・「階猛(シナタケシ)」と「黄川田徹」の選挙区には小沢一郎系の強力な刺客が立つ事も決まった。さー、松田賢弥よ、どう

8月19日 "秘密会"が開催されない衆議院法務委員会の舞台裏! 4月19日135名の国会議員の署名を添えた法務委員会秘密会開催の要請が衆参両院議長に提出された。多くの国民は、これで最高裁のイカサマが明らかになると期待した。 衆議院法務委員会は、委員長が…

新進気鋭の政治学者・岩田温氏と小生(山崎行太郎)の公開討論(トークイベント)「政治と文学〜ドストエフスキー『悪霊』をめぐって〜」(8/31、金曜日、市ヶ谷アルカディア)のお知らせです。

岩田温氏と、六月のトークイベント「政治家とは何か」に続いて、第二回目のトークイベントを開きます。岩田氏はまだ二十代ですが、すでに『日本人の歴史哲学』『逆説の政治哲学』(ベスト新書)『政治とはなにか』(総和社)などの著書を次々に出版、論壇で注目…

今こそ小沢一郎の「剛腕」が必要だ。竹島、尖閣を見ていると野田民主党が駄目なのではなく、谷垣自民党も駄目だということがわかります。つまり、小泉純一郎、安倍晋三・・・等、これまでの自民党の「米国追随路線」そのものが駄目だということが分かるはずで。対米独立を果たした上で、新しい日米対等同を結びなおして、自主防衛の観点から、周辺有事に備えよう。今のままのアメリカは、竹島も尖閣も中立を宣言、むしろ韓国、中国寄りの発言を繰り返しています。ジャパンハンドラーズも当てにはなりません。今こそ、米国にも中韓両国にも、物が言え

『それでも私は小沢一郎を断固支持する』について。6月23日発売開始!!! 7月8日増刷!!! 7月14日3刷!!! (書店の店頭に平積み。浜松町駅前の「文教堂」で。) 「アマゾン」での「ネット注文」はコチラをクリックしてください。(「在庫なし」状態から「在庫あり…

白波と悪霊

今日は、鹿児島中央駅を出発、東京へ向かいます。

何故、日本のマスコミは「日王」という言葉を「天皇」と言い換え(翻訳)るのか。李明博韓国大統領の不用意な言動が、国際的にも大きな波紋を呼び、日米韓三国を軸に対中包囲網を築き、超大国化ししある中国を牽制しようというアメリカの東アジア政策の破綻まで指摘され始めているが、李大統領の発言で聞き捨てならない言葉がある。李大統領は「天皇」とは呼ばず「日王」と呼んでいる。「日王」とは、「天皇」を格下げした語り方である。つまり「王様」と「天皇」は大きく異なるのである。しかし、日本のマスコミは、李大統領か、意識して、作為的に

李明博大統領「天皇は土下座せよ」 李明博(イ・ミョンバク)大統領が日本軍慰安婦、歴史教科書歪曲など過去の問題と関連して連日 外交上の慣例を越える強硬発言をしており、その背景に関心が集まっている。 去る10日、大韓民国大統領として初めて独島(ドク…

国民大衆の怒りが日本を救う。政治家も官僚もマスコミも当てにしてはならない。「ノブレス・オブリージュ」などというのは幻想である。「60年安保」の指導部の活動家達は、財界、CIAルートの「カネ」を資金提供されていた。安保闘争敗北後、彼等が、何故、揃ってアメリカに留学したかは明らかだ。さて、韓国の李大統領は、「天皇は訪韓したいなら独立戦争の死者達に謝罪し、土下座せよ」という発言を訂正しているらしい。藤村官房長官の「日韓通貨スワップ制の再検討の可能性」発言で、韓国の国債金利か急騰し、慌てた結果だという。そうかもし

【ソウル=加藤達也】韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が天皇陛下の訪韓の条件として独立運動での死者への謝罪を要求した発言で、大統領府の記者専用サイトが発言内容を訂正していたことが分かった。 当初は「(李大統領は)『(陛下が)韓国を訪問した…

「江古田哲学研究会」、一週間、延期のお知らせ。本日の予定でしたが、夏休みとお盆休みがかさなり、一週間、延期とします。連絡が遅くなり、申し訳ありません。8月は、来週、金曜日、8・24に延期とします。

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ニコライ・スタヴローギンの帰郷ーー清水正の「悪霊論」三部作を読む。ーー

ニコライ・スタヴローギンの帰郷ーー清水正の「悪霊論」三部作を読む。ーー 私は、ドストエフスキーを読むことは好きだが、ドストエフスキー論やドストエフスキー研究の論文を読むことは、わずかに小林秀雄のドストエフスキー論を除いて、あまり好きではない…

竹島・尖閣騒動の影に「米国」あり!

8・15を意識したと思われる韓国や中国のによる度重なる挑発的な「日本領土侵略行為」の裏には、それなりの理由があるように見える。先ごろは、ロシアのメドベージェフ首相(前大統領)による北方領土訪問があったが、これも加えると、ロシア、韓国、中国は、日…

8・15とは何か?

僕は、今、特攻隊で御馴染みの知覧の隣町である川辺町というところにいる。僕の生まれ、育ったところだ。というわけで、知覧の特攻基地のことは、かなり詳しい。たとえば、8・15となると、必ず知覧の特攻記念館のことが話題になる。しかし僕は、いつも違和感…

天皇と沖縄ーオスプレイ問題が明らかにしたもの。

「月刊日本」九月号で、オスプレイ問題と沖縄問題について、インタビュー形式で、短い論文をまとめたが、そこで、書き落としたことがあったので、ここに付記しておきたい。沖縄に多数の米軍基地があることを知らない人はいないだろう。しかし、「何故、沖縄…

ニコライ・スタヴローギンの帰郷。清水正の「悪霊論」三部作を読む。

私は、ドストエフスキーを読むことは好きだが、ドストエフスキー論やドストエフスキー研究の論文を読むことは、わずかに小林秀雄を除いて、嫌いだ。 ドストエフスキーのテキストは底知れない深さを持っている、と清水正氏は言うが、江川卓の『謎解き』シリー…

「sapio」とかいう雑誌が「ネットウヨ亡国論」という特集を組んでいるらしい。桜井よしこあたりが登場し、例によって、「もっと勉強しろ」と、上から目線で、偉そうに説教しているらしいが、調子に乗るのもいい加減にしろ、と言いたい。そもそも、「ネットウヨ」の産みの親は、桜井よしこや小林よしのり、西部邁・・・ら、エセ右翼、エセ保守、いわゆる「営業右翼」だろう。むしろ私は、どちらかと言えば、桜井よしこ、小林よしのり等のような、 テレビ、新聞・・・を舞台に言論活動し、それをめしのタネにしている「営業右翼」よりは、テレビ

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小沢一郎の「深慮遠謀」と「政界再編工作」に期待する。小沢一郎が民主党を離党し、小沢新党「国民の生活が第一」を立ち上げた途端に、政界再編の嵐が吹き始めた。消費税増税三党、民主党と自民党と公明党による国民無視、財務省主導の「馴れ合い政治」と「談合政治」の実態も、国民の前に、ますます明らかになりつつある。この「増税三党グループ」を潰すしかない・・・と多くの国民が思い始めていることは間違いない。

・ (続きは、『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから、http://www.mag2.com/m/0001151310.html ) 『それでも私は小沢一郎を断固支持する』について。6月23日発売開…

拙著『それでも私は小沢一郎を断固支持する』書評を紹介します。元「郵政公社」理事の稲村公望氏の「東京義塾ブログ」に掲載されたものです。小生が言うのもなんですが、力のこもった、かなり優れた書評とお見受けしました。参考までに、御一読を。

・ 「稲村公望ブログ(東京義塾)」より。 http://tokyonotes.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/without-prejudi.html Without Prejudice 2012/08/01 7:40:21 畏友山崎行太郎氏が、新しく単行本を刊行した。政治批評である。「それでも私は小沢一郎を断固支持す…

「閉ざされた言語空間」と「保育器の中の日本人」 (続)ー江藤淳と高坂正嶤の「吉田茂論」を読む。国家が国家であるために必要なことはいくつかある。中でも安全保障の問題、つまり 防衛、軍隊の問題は重要である。自国の軍隊を持たない国家は国家ではない。国家主権の放棄である。ところで、敗戦後の日本は、米軍に本土を占領され、軍隊の武装解除を強いられ、国家主権を喪失し、米国の属国=植民地になることになった。この米軍支配下の日本政治の中心にいたのが「宰相吉田茂」である。後に永井陽之助等によって「吉田ドクトリン」と命名される

・ 『それでも私は小沢一郎を断固支持する』について。6月23日発売開始!!! 7月8日増刷!!! 7月14日3刷!!! (書店の店頭に平積み。浜松町駅前の「文教堂」で。) 「アマゾン」での「ネット注文」はコチラをクリックしてください。(ふたたび「在庫なし」から「在…

「閉ざされた言語空間」と「保育器の中の日本人」。江藤淳の『閉ざされた言語空間』における米軍、つまりGHQによる「検閲」と「洗脳」の問題は、小沢事件や小沢一郎暗黒裁判、あるいは「小沢裁判」を追跡した森ゆうこ議員の『検察の罠』や国会予算委員会での質問などの活動を通じて、日本国民の大多数が、「日本の対米独立」問題として認識することになったが、しかしそれを「知識」として知ることと「経験」として内在的に理解することは異なる。つまり江藤淳が、「無条件降伏論争」等を通じて、この問題を追及し始めたときは生死にもかかわるよ

・ 『それでも私は小沢一郎を断固支持する』について。6月23日発売開始!!! 7月8日増刷!!! 7月14日3刷!!! (書店の店頭に平積み。浜松町駅前の「文教堂」で。) 「アマゾン」での「ネット注文」はコチラをクリックしてください。(ふたたび「在庫なし」から「在…

森ゆうこ議員の国会質問で暴露されたように、最高裁の国家犯罪は明らか。最高裁は、素直に懺悔したらどうか。ここまで「犯罪」が明らかになった以上、最高裁は、総懺悔して出直すしかない。国家=国体を守るためには、最終的には何をしてもいい・・・というもが私の国家論であるが、その犯罪が暴露され、国家の根幹にかかわる秘密が暴露された以上、もはや国家=国体を守るためには「切腹」するしかない、と考える。それとも、まだ、未練がましく、生き恥をさらす続けるつもりか。そうなると、日本という国家=国体は自滅し、崩壊する他はあるまい。

・ 8月2日 森議員4度目の追及!最高裁・法務省の両刑事局長は、イカサマ隠しで「開示しない」と突っ張るのみ! <森ゆうこ議員4度目の追及>7月31日、森議員が4度目の質問に立った。 今度は法務委員会だ。 質疑の模様は、参議院インターネット中継をご覧く…

政治学者たちは、何故、かくも幼稚になったのか? 産經新聞の「正論」欄に櫻田淳が、小沢新党「国民の生活が第一」や「大阪維新の会」への「絶望」と「希望」を論じているが、相変わらず、頓珍漢で幼稚な政治分析に終始しており、すっかり権力の走狗と化していることが暴露された原子力村の科学者たちの「劣化」と同様に、政治学者たちの「劣化」を感じないわけにはいかない。御厨とかいう御用政治学者を筆頭に、ほとんどの政治学者たちが「権力の走狗」と化しているわけだが、櫻田淳も、いかにも産経新聞「正論」の御用ライターらしく、負けず劣ら

・ (続きは、『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから、http://www.mag2.com/m/0001151310.html ) 『それでも私は小沢一郎を断固支持する』について。6月23日発売開…

「政策優先」という共同幻想を捨てよ。小沢一郎が、小沢新党『国民の生活が第一』の事務所開きにあたって、本格的な新党の基本政策発表したようだが、「反(脱)原発」「消費税増税反対」「地方分権」などの基本政策の中に、「TPP反対」・・・などが抜けているのは何故か、と疑義を呈する向きも少なくないが、こういう疑義が出てくるのも、政治や政治家にとっては「政策がすべて」だという幻想に、あまりにも強くとらわれているからだろうと思われる。私も、「政策が大事・・・」ということに反対ではない。しかし、あまりにも「政策」にこだわり

・ (続きは、『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから、http://www.mag2.com/m/0001151310.html ) 『それでも私は小沢一郎を断固支持する』について。6月23日発売開…

二つの論文「ヘーゲルとマルクスー唯物論的転倒の哲学」と「巨大マスコミ『情報帝国主義』の終焉とメデイア革命」を、発売中の「月刊日本」と「撃論プラス」に書きました。ご一読を。

発売中の「月刊日本」8月号に「ヘーゲルとマルクスー唯物論的転倒の哲学」を書きました。私の次の著作のテーマ「転倒の哲学」の素描です。次号では、尾崎副編集長によるインタビュー論文「『閉ざされた言語空間』の政治学」も予定しています。「月刊日本」8…