文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

序論ー安倍政権は「ネット右翼政権」である。

『ネット右翼亡国論』 ■序文ー「ネットA」と「ネット右翼B」 「ネツト右翼」という言葉がある。現代日本の政治や文化、思想、学問・・・を象徴する言葉の一つである。しかし、この「ネツト右翼」という言葉は、今では、「ヘイトスピーチ」や「偏狭的ナショナ…

『ネット右翼亡国論ー桜井誠と廣松渉と佐藤優の接点ー』

『ネット右翼亡国論ー桜井誠と廣松渉と佐藤優の接点ー』■桜井誠と廣松渉と佐藤優の接点 私が、安田浩一の『ネットと愛国』を立ち読みして、桜井誠に興味を持ちはじめた頃は、同時に、私は、哲学者で東大教授だった廣松渉の思想遍歴にも興味を持ち始めた頃だ…

廣松渉と桜井誠2

広松渉と桜井誠。 広松渉と桜井誠、この二人に共通点が何かあるだろうか。おそらくない。 広松渉は東大教授であり、マルクス主義研究で、世界的にも高く評価されている「哲学者」だ。学問的業績は数え切れない。著書も、『マルクス主義の成立過程』や『マル…

ドストエフスキーと清水正。未亡人プリへーリャの「踏み越え」

父称を逆転しただけである。プリへーリャは彼のことを「いい方」と言っている。両者に秘められたこの符号から、プリへーリャとアファナーシイの性的関係を読みとれば、『罪と罰』一編は全く新しい世界を再構築することになる。>>(清水正『清水正・ドストエフ…

『ネット右翼亡国論ー桜井誠と廣松渉と佐藤優の接点ー』

私が、安田浩一の『ネットと愛国』を立ち読みして、桜井誠に興味を持ちはじめた頃は、同時に、私は、哲学者で東大教授だった廣松渉の思想遍歴にも興味を持ち始めた頃だった。私は、その頃、佐藤優との対談予定があり、そのための資料として、佐藤優の『廣松…

ドストエフスキー《引用》

シャートフの発言。《民衆を持たぬ者は、神を持つことがない!自国の民衆を理解することをやめて、民衆との結びつきを失った者は、即座に、それに応じて、国民的な信仰を失うし、無神論者になるか、無関心派になるしかない。》(『悪霊』) 《いかなる国民も…

ハイデガー

ヴイトゲンシュタインのハイデッガー論 《私はハイデガーが存在と不安について考えていることを、十分に考えることができる。人間には、言語の限界へ向かって突進しようという衝動がある。たとえば、何かが存在するという驚きを考えてみるがいい。この驚きは…

廣松渉と桜井誠ー「ネット右翼亡国論」

■廣松渉と桜井誠の共通性と差異性 廣松渉といえば、東大大学院を経て学者となり、高名なマルクス主義哲学者になり、東大教授まで上り詰めた人である。『マルクス主義の成立過程』や『世界の共同主観的構造』『存在と意味』など、その著作は膨大なものであり…

カンサンジュン=

姜尚中(カン・サンジュン)の『在日』 《そうだ、もうひとりの自分、「姜尚中」になるのだ。そう思ったとき、わたしは「永野鉄男」を捨てて「姜尚中」を名乗ることにしたのである。 「自分探し」の果てに今まで抑圧してきたものを一挙に払いのけ、新しくよ…

へーゲルの「世界史的個人」

《だから、また世界史的個人は、生真面目にこれにするか,あれにするかと,いろいろ思案したりなどしない。何者ものをも顧みずに、一路その目的に突進する。そのためにまた、他の大事な、時によると神聖なことにまで軽々に取扱うというような場合もある。この…

つかこうへい『娘に語る祖国』より。

≪パパのペンネームは、つかこうへいです。 本名は金峰雄(キムボンウン)と言います。 昭和二十三年四月二十四日に、金泰烈(キムテイヨル)、黄命妊(ファンニョイイン)の次男として福岡県嘉穂郡嘉穂町牛隈で生まれ出た、韓国人です。 ≫(23)≪また、昔差別された…