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磯崎新 (イソザキ・アラタ)

1931年生まれ。建築家。磯崎新アトリエ主宰。
http://www.isozaki.co.jp/

(最終更新:2009年3月31日)

> 10+1 DATABASE内「磯崎新」検索結果 (174件)

[インタヴュー]

堀口捨己 モダニズムから「日本的なもの」への転回 | 磯崎新日埜直彦

Sutemi Horiguchi: Turning from Modernism to "Japan Style" | Isozaki Arata, Hino Naohiko

...近代建築を考えていたことを示唆しています。 磯崎新──この堀口捨己論を書いたのは捨己さんが体を... ...「様式の併立」という論文だと思います。 2──磯崎新『建築の1930年代──系譜と脈絡』(鹿島出版会...

『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.187-197

[インタヴュー]

『空間へ』《お祭り広場》『日本の都市空間』 一九六〇年代における都市論の方法をめぐって | 磯崎新日埜直彦

“KUUKAN E", “OMATSURI HIROBA", “NIHON NO TOSHIKUUKAN": On Urban Theory Methods in the 1960s | Isozaki Arata, Hino Naohiko

...構図はその後の論文でもしばしば見られます。 磯崎新──「現代都市における建築の概念」はモロッコ... ...なエジプトなんかが関心事でした。 日埜直彦氏磯崎新氏両義性とシュルレアリスムの方法 日埜──「ジ...

『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.187-197

[インタヴュー]

五旗会、『現代建築愚作論』、 スターリニズムからの脱却 一九五〇年代における建築運動とその思想性 | 磯崎新日埜直彦

Goki-kai, GENDAI KENCHIKU GUSAKURON, Breaking Away from Stalinism: Architecture Movement and Ideology in the 1950s | Isozaki Arata, Hino Naohiko

...か似ていますが、まったく背景が違いますね。 磯崎新──近代芸術、近代デザイン、近代建築といった... ...幼児的とも見える初心の議論なんかなかった。 磯崎新氏丹下健三批判と『現代建築愚作論』 日埜──グ...

『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.169-176

[インタヴュー]

『建築の解体』へ──六〇年代のムーヴメントをマッピングする試み | 磯崎新日埜直彦

Towards Kenchiku-no-Kaitai: The Effort to Map the Movement of the '60s | Isozaki Arata, Hino Naohiko

...実感しにくい部分ではないかと思うからです。 磯崎新──出版は三五年前(初版発行一九七二)だから... ...ていようとしていたといえますね。 日埜直彦氏磯崎新氏アンドレ・ブロック、クロード・パラン、フレ...

『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.190-205

[論考]

「太陽の塔」の図像学 試論 | 三木学

Essay on the Iconography of the Tower of the Sun | Manabu Miki

...いか★三一。 お祭り広場の装置設計を担当した磯崎新は、《太陽の塔》を「日本の昔の、本当は見たく... ...)一二頁。 ★三一——同書、同頁。 ★三二——磯崎新『反建築史』(TOTO出版、二〇〇一)四八頁。 図...

『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.145-154

[フィールドワーク]

都市はたたる | 都市連鎖研究体

City, Haunted | Laboratory for Catenated Cities

...どころのない妖怪であった 「みえない都市」(磯崎新『日本の都市空間』一九六七) 一九六七年、都... ...筆者は当時まだ都市デザイナーと名乗っていた、磯崎新。 そのキーワードが現われはじめたのはその四...

『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.169-186

[インタヴュー]

『日本の都市空間』の頃──『建築文化』、「間」展、デリダ | 磯崎新日埜直彦

Around "Japanese Urban Space": "Kenchiku Bunka","MA-Espacel Temps auJapon", Festival D'Automne á Paris,Jacques Derrida | Isozaki Arata, Hino Naohiko

1──「構造設計への道」、「都市デザイン」、「日本の都市空間」 日埜──『日本の都市空間』は都市デザインやアーバン・プランニングが注目を浴びた六〇年代から七〇年...介して、フィルターにかかったものなのです。 磯崎新氏4──フェノロサ、ラフカディオ・ハーン、天心...

『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.187-199

[論考]

住宅の廃墟に──建築家と住居をめぐる七つの物語 | 五十嵐太郎

On the Domicile's Ruins: Seven Tales of Architects and Domestic Spaces | Igarashi Taro

...な人格を形成する、インキュベーターだ。かつて磯崎新は、マイホームと核家族と資本主義が身体感覚... ...知子から貴重な助言をいただいた。 ★一一──磯崎新『空間へ』(美術出版社、一九七一年)。 ★一二...

『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.130-145

[レヴュー]

磯崎新の夢/レム・コールハースの現実 | 浅田彰

Review The Dream of Arata Isozaki/The Reality of Ren Koolhaas | Asada Asada

...磯崎新の実現されなかったプロジェクトばかりを集めた「アンビルト/反建築史」展が開かれ★一、そ... ...市〉の、いかにもメタボリズム的な未来志向と、磯崎新独特の廃墟志向の重ね合わせ[図2・3]★二。七...

『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.32-35

[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 8]

ミレニアムの都市(後編)──ディズニーランド化×マクドナルド化 | 五十嵐太郎

The City in the Millenium Part 2: Disneylandization vs. McDonaldization | Igarashi Taro

...八)や、東京ディズニーランドと同年に完成した磯崎新の《つくばセンタービル》(一九八三)よりも... ...ント建築」にしようと思っています。この建物(磯崎新のチーム・ディズニービル)がまさにそうです...

『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.200-212

[キーワード]

90年代都市・建築キーワード/キーパーソン | 南泰裕瀧本雅志松田達

Urban/ Architecture Keywords and Key Persons of the 90s | Minami Yasuhiro, Takimoto Masashi, Matsuda Tatsu

...開催地を変えて毎年行なわれてきた。発案者は、磯崎新とピーター・アイゼンマン。もはや建築がその... ...リングの『ネットの中の島々』に言及している(磯崎新監修『海市』[NTT出版、1998])。同じくそれら...

『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.68-87

[万博という問題系2]

『戦争と万博──もうひとつの戦争美術』をめぐって | 椹木野衣五十嵐太郎小田マサノリ

Over "World War and World's Fair: Another War Art" | Sawaragi Noi, Igarashi Taro, ODAMASANORI

...メンバーではなく、ネオダダとの交流が深かった磯崎新の方でした。そして磯崎は、この流れに乗るか... ...二の戦争画としての万博芸術の中心人物であった磯崎新は、後に『空間へ』に収録された「年代記的ノ...

『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.80-95

[インタヴュー]

「桂」/タウト──重層的なテクストとしての | 磯崎新日埜直彦

KATSURA/ Taut: As a Multilayered Text | Isozaki Arata, Hino Naohiko

...いうあたりから話を伺えればと思うのですが。 磯崎新──ずイタリアのElecta社が二年前につくった『KATS... ...5──磯崎新ほか 『桂離宮──空間と形』 (岩波書店、1983) 6──中書院東南隅 引用出典=磯崎新『桂...

『10+1』 No.42 (グラウンディング──地図を描く身体) | pp.147-157

[1990年代以降の建築・都市 7]

再発見された 《エレクトリック・ラビリンス》 | 五十嵐太郎

The Rediscovered 'Electric Labyrinth' | Igarashi Taro

...かけるものがある。 二〇〇二年に再制作された磯崎新の《エレクトリック・ラビリンス(電気的迷宮)... ...記念展「EXPOSE 2002  夢の彼方へ  ヤノベケンジ×磯崎新」に出品されたのである。ただZKMから持ってきた...

『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.198-208

[現代建築思潮]

[討議/ブックガイド] 建築情報の受容再考 「正統性」から「生産性」へ/文化の受容・翻訳・発信を考察するためのブックガイド20 | 今村創平今井公太郎日埜直彦吉村靖孝

From Orthodoxy to Efficiency/ 20 Book Guides for the Study of Reception, Translation and Transmission of Culture | Imamura Sohei, Imai Kotaro, Hino Naohiko, Yoshimura Yasutaka

...今回の話に通底するモチーフとなっています。 磯崎新『建築における「日本的なもの」』では、日本建... ...くくなっていることの証左でもあります。 7──磯崎新《つくばセンタービル》 出典=http://tenplusone.inax... .......

『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.47-54

[特別掲載]

21世紀型オリンピックのための博多湾モデル | 福岡オリンピック制作総指揮室磯崎新石山修武早稲田大学石山修武研究室原田大三郎ドロップイン辛美沙Misa Shin & Co.

The Hakata Bay Model for 21st Century Olympics | Isozaki Arata, Ishiyama Osamu, Ishiyama Lab. (Waseda Univercity), Harada Daizaburo, Drop in, Shin Misa, Misa Shin & Co.

...を設立した。 会場計画の制作総指揮者として、磯崎新に打診があったのは2005年の年末であった。年明け... ...だと考えています。 [4月25日記者会見における磯崎新の発言より] 1──古代オリンピック競技 前6世...

『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.25-48

[セヴェラルネス:事物連鎖と人間 3]

ピラネージ、都市の人間 | 中谷礼仁

Piranesi, Human in the City | Nakatani Norihito

...にイコノグラフィアに奇妙な実現感を抱いたのが磯崎新であった。彼がそれを感じたのはタフーリとは... ...守っていたわけだ。      「両性具有の夢」『磯崎新+篠山紀信  建築行脚3 逸楽と憂愁のローマ  ヴ...

『10+1』 No.34 (街路) | pp.12-25

[都市表象分析 14]

帝国と都市──方法の問題 | 田中純

Empire and Cities: Problems of the Method | Tanaka Jun

...おける「日本的なもの」の言説を仔細にたどった磯崎新の回想的考察が示すように、「日本的なもの」... ...あるまい。 3──磯崎新『百二十の見えない都市』より、「漏斗都市1」 出典=磯崎新版画展『百二十の...

『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.2-11

[万博という問題系 3]

年代記的に──浅田孝、瀧口修造、六〇年代 | 磯崎新五十嵐太郎小田マサノリ

Arata Isozaki ×Taro Igarashi and Masanori Oda | Isozaki Arata, Igarashi Taro, ODAMASANORI

...丹下研の枠にはおさまりきれなかった人です。 磯崎新氏遅れてきた仕掛け人 磯崎──その頃に浅田さん... ...がっているというように僕は感じます。 1、2──磯崎新『空間へ』(美術出版社 1971)の函表紙と同裏の...

『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.96-111

[インタヴュ―]

廃墟、空白、生成──一九五〇─七〇を俯瞰する | 磯崎新日埜直彦

Ruin, Vacuum, and Genesis: Looking Back over the 1950s to 1970 | Isozaki Arata, Hino Naohiko

...り固めておく必要があるように思うわけです。 磯崎新──つまりひとつの切り口として、日本浪漫派は... ...ついて伺う必要があるだろうと思うわけです。 磯崎新の分裂 磯崎──最近、長谷川堯の『神殿か獄舎...

『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.263-276

[非都市の存在論 1]

未来の化石──J=G・バラードと都市のアクシデント | 田中純

Fossils of the Future: J. G. Ballard and Urban Accidents | Tanaka Jun

...来の化石〉に対する偏執を、ハンス・ホラインや磯崎新といった、ヴィリリオやバラードと同世代の建... ...見えない都市〉を唱えて都市の消失を感じとった磯崎新もまた、〈未来都市は廃墟である〉というアナ...

『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.16-27

[論考]

二〇世紀日本建築の「悦ばしき知識」──丹下研究室の国土・都市・建築 | 豊川斎赫

Japanese Architecture of The 20th Century: "La gaya scienza": The Research of Regional, Urban, and Architecture in Tange Laboratory | Saikaku Toyokawa

...時、丹下研ではスコピエのコンペで一等を取り、磯崎新や谷口吉生が現地視察を行なっていたが、国内... ...の生と死』が挙げられる。なお、一九六二年には磯崎新が丹下の推薦を得てロックフェラー財団の援助...

『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.80-95

[論考]

秋本治/東京/リサイクル | 藤原徹平

Osamu Akimoto/Tokyo/Recycle | Teppei Fujiwara

...ー・カー・スクール」部分 出典=『磯崎新の革命遊戯』 (磯崎新監修、田中純編、TOTO出版、1996)271頁1... ...Team Made in Tokyo「パチンコカテドラル」 出典=『磯崎新の革命遊戯』260頁13 「そもそも、リサイクルされ...

『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.154-160

[都市/テクスト]

九〇年代の建築/都市計画の文献をめぐって | 五十嵐太郎

An Introduction to Books on Architecture/Urbanism in the 90s | Igarashi Taro

...きる。九〇年代には隈研吾が建築の消去を唱え、磯崎新は「都市は姿を消す」と語り、群島モデルのネ... ...(『建築文化』一九九六年二月号)。 ★二──磯崎新+浅田彰「デミウルゴモルフィズムの輪郭」(『A...

『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.112-115

[インタヴュー]

磯崎新インタヴュー 破壊と救済のメトロポリス | 磯崎新五十嵐太郎南泰裕

An Interview with Arata Isozaki: The Destructive and Restorative Metropolis | Isozaki Arata, Igarashi Taro, Minami Yasuhiro

...のかという話を順にうかがいたいと思います。 磯崎新──その『建築文化』の特集というのは、僕が「... ...〇年代のことを考えようとしているわけです。 磯崎新氏他なるものと市民社会の正義 五十嵐──実は...

『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.54-67

[論考]

メタボリズムとの関係を聞かれるので、 その頃を想い出してみた。──日本の建築アヴァンギャルド私註 | 磯崎新

I am often asked about my relation to the Metabolism Group, so I have tried to recall that period.: Personal Note on the Japanese Architectural Avant-Garde | Isozaki Arata

...《日本の夏一九六〇─六四》(水戸芸術館)と《磯崎新と新宿ホワイトハウスの仲間たち》(大分アー... ...参照がなされる。丹下健三、浅田孝、大谷幸夫、磯崎新である。この建築家は、すべて五〇年代には丹...

『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.25-32

[インタヴュー]

丹下研究室から独立した頃およびル・コルビュジエ受容をめぐって──一九六〇年代の都市計画とプロセス・プランニングへの過程 | 磯崎新日埜直彦

After Independence from the Tange Kenzo Studio, and the Reception of Le Corbusier: Urban Planning in the 1960s and History of Process Planning | Isozaki Arata, Hino Naohiko

...ミース・ファン・デル・ローエ受容をめぐって 磯崎新──いわゆるモダニズムの受容過程が日本の現代... ...の」』(新潮社、二〇〇三)を見てください。 磯崎新氏日埜直彦氏建築思想の断絶と連続 日埜──前川...

『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.172-181

[インタヴュー]

アルゴリズム的思考の軌跡をめぐって | 磯崎新柄沢祐輔

In the Footsteps of Algorithmic Thinking | Isozaki Arata, Yuusuke Karasawa

...コンピュータに興味をもたれたのでしょうか。 磯崎新──まず六〇年代に僕が一番関心をもっていたの... ...。 磯崎──私もそう思っています。 柄沢祐輔氏磯崎新氏セシルによるアラベスクのジオメトリーとゼロ...

『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.72-81

[シンポジウム]

カウンターカルチャーと建築──アーキグラムの一九六〇─七〇年代 | ピーター・クックデニス・クロンプトンデヴィッド・グリーンマイケル・ウェブ磯崎新五十嵐太郎

Counterculture and Architecture: Archigram's 1960-70s | Peter Cook, Dennis Crompton, David Green, Mike Webb, Isozaki Arata, Igarashi Taro

...ーのエネルギーに結びつけ流動させていった。 磯崎新さんは日本でアーキグラムについて本格的に紹介... ...ャーとの関係で申し上げました。 五十嵐太郎氏磯崎新氏モダニズムとの距離 五十嵐──いまおっしゃっ...

『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.174-184

[論考]

東京、その解体と建設 | 北小路隆志

The Deconstruction and Construction of Tokyo | Kitakoji Takashi

...された道路を走るドライバーの「路上の視角」(磯崎新)による都市空間を呈示する野心と共に、戦災... ...とは発見されるべきものだ……と六〇年代半ばに磯崎新は書いた。彼にとっての「都市の原型」が戦争...

『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.102-110

[論考]

アンビルトの実験住宅の系譜──その必然性について | 今村創平

Genealogy of the Unbuilt-Experimental Houses: On Its Inevitability | Imamura Sohei

...なかったプロジェクトを集めた展覧会を行なった磯崎新は、建築におけるアンビルトということの意味... ...た様を描いたドローイングである。これは、後年磯崎新がやはり自らの作品《つくばセンタービル》を...

『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.98-104

[批評]

他者が欲望する黒船都市、トーキョー──ねじれたトポロジーの表出 | 五十嵐太郎

The Other's Black Ship Tokyo: The Manifestation of a Torsional Topology | Igarashi Taro

...たちのない、大きなインテリアではないかという磯崎新の指摘も思い出される。実際、コギャルたちは... ...き受けた建築家が、廃墟のことを語り続けていた磯崎新である。廃墟へのオブセッションは、おそらく...

『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.80-90

[批評]

〈無人〉の風景──建築が見る〈不眠の夢〉 | 田中純

An "Unpopulated" Landscape : The Architect's "Insomniac Dream" | Tanaka Jun

...)としての場所にはなりえない。リベスキンドは磯崎新との対談でこう語っている。「僕の経験でも、... ...かならなかったことが思い返されてよいだろう。磯崎新との対談でリベスキンドは『タルムード』の頁...

『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.46-60

[批評]

反近代としての装飾/反表象としての装飾──建築装飾における思想・理論・技術 | 倉方俊輔

Ornament as Anti-Modernization, Ornament as Anti-Representation: Ornament in Idea, Theory, and ArtShunsuke Kurakata | Kurakata Shunsuke

...公共建築の代表例として、西洋建築に範をとった磯崎新の《つくばセンタービル》(一九八三)[図3]... ...私が組み立てようとした像である★一二。 ──磯崎新(傍点引用者) 国立文楽劇場の意匠には伝統的...

『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.164-171

[現代建築思潮]

討議:建築家の有名性の生産、流通および消費 | 南後由和成実弘至日埜直彦今井公太郎今村創平吉村靖孝

Producing, Distributing and Consuming Architectural Fame | Yoshikazu Nango, Hiroshi Narumi, Hino Naohiko, Imai Kotaro, Imamura Sohei, Yoshimura Yasutaka

...、メタボリズム、および国家/反国家を意識した磯崎新が台頭してきます。のちの黒川紀章の一般メデ... ...その辺も押さえないといけない。 日埜──後に磯崎新が「亡命」と表現したように、七〇年代以降の丹...

『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.27-44

[ラディカリズム以降の建築 1960s-1990s 7]

ミレニアムの都市(前編)──一九九九年、ポストバブルの東京論 | 五十嵐太郎

The City in the Millenium Part 1: Tokyo Studies in the Postbubble Era, 1999 | Igarashi Taro

...た。新築の建物に廃墟の都市を展示することは、磯崎新的なアイロニーのようだが、そういう諧謔精神... ...京は巨大な胃袋のような都市なのかもしれない。磯崎新は次のような発言をしたことがある★一五。東...

『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.221-231

[セヴェラルネス:事物連鎖と人間 7]

クリティカル・パス──桂の案内人 | 中谷礼仁

Critical Path: Guide of KATSURA | Nakatani Norihito

...刷新していく。 そのような桂の特性を建築家・磯崎新は、これまでの建築史家たちによる桂離宮の解釈... ...。それを桂が持つ両義性といっていいだろう。磯崎新「カツラ──その両義的な空間」(一九八三) ...

『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.12-24

[論考]

島(シマ)=現代の中世都市・香港 | 木下光

Hong Kong as Island, the Contemporary Medieval City | Kinoshita Hikaru

...することに成功したとしている★二二。 また、磯崎新は『空間へ』のなかで、 ヨーロッパの都市は、... ...木書店、一九九三)一二─二四頁。 ★二三──磯崎新「《島》的都市の発想と歩く空間」(『空間へ』...

『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.177-186

[グローバリズム 3]

植民都市と散逸する主体 | 八束はじめ

The Colonial City and the Scattering of the Subject | Yatsuka Hajime

...かれた。展覧会のコーディネートを行なったのは磯崎新であり、その元で三人の建築家が各々異なった... ...omminucation』No.24、NTT出版、一九九八)。 ★二──磯崎新「もしルールが与えられたら」(『新建築』一...

『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.225-236

[1990年代以降の建築・都市 3]

反フラット建築論に抗して | 五十嵐太郎

Agaist Anti-Flat Architecture | Igarashi Taro

...入れられる。 飯島は、一九四五年に立ち会った磯崎新、六八年をリアルに体験した伊東豊雄や坂本一成... ...て、「More Aesthetics, More Ethics」としたのに対し、磯崎新は「More Aesthetics, Less Ethics」がいいのではないかと...

『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.142-153

[インタヴュー]

エーゲ海の都市/見えない都市/霧状のモナド──都市構造とアーバンデザインの方法をめぐって | 磯崎新日埜直彦

Aegean City/ Invisible Cities/ Misty Monad: On Urban Structure and Urban Design Methodology | Isozaki Arata, Hino Naohiko

...の突破口を与えたというぐらいに見えました。 磯崎新氏日埜直彦氏迷路と秩序の対立/ル・コルビュジ... ...は考えていますが。 [二〇〇七年四月一二日、磯崎新アトリエにて] ★一──ジェームズ・スターリ...

『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.167-175

[インタヴュー]

岸田日出刀/前川國男/丹下健三──日本における建築のモダニズム受容をめぐって | 磯崎新日埜直彦

Hideto Kishida, Kunio Maekawa and Kenzo Tange: On Adoption of Modernism-Architecture in Japan | Isozaki Arata, Hino Naohiko

...状況についてお話いただけませんでしょうか。 磯崎新──岸田さんについては、おおやけにはまだ話し... ...っぱり前川さんより丹下さんを評価しているのです。 [二〇〇五年一一月一日、磯崎新アトリエにて]...

『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.149-158

[現代住宅研究 5-2]

豪邸 | 塚本由晴

Mansion | Tsukamoto Yoshiharu

...んざい」★二という共著論文で小住宅を批判した磯崎新は、自身の住宅設計に対する戦略としてヴィッ... ...べ床面積四四三・七六平方メートルの《H邸》(磯崎新、一九七七)[図7]はその中で最大のもので、約...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.33-38

[グローバリズム 4]

アジアの〈栄光©〉と〈悲惨©〉 | 八束はじめ

Asian〈Glory©〉and 〈Misery©〉 | Yatsuka Hajime

...丹下自身よりむしろデザインチームの一員だった磯崎新の「ジョイント・コア・システム」に由来して... ...その前にすら──捨てられるのだ」。つまり──磯崎新ではないが──中国では最初から廃墟が生産さ...

『10+1』 No.34 (街路) | pp.208-220

[1990年代以降の建築・都市 2]

アポカリプスの都市 2001──ニューヨーク/アフガン/ベルリン | 五十嵐太郎

Apocalyptic Cities 2001: New York/Afghanistan/Berlin | Igarashi Taro

...発では、レンゾ・ピアノ、ヘルムート・ヤーン、磯崎新らの巨匠の共演により、世界中どこでもありう... ...ブロポート、一九九一)や、筆者と磯崎新の対話を収録した『磯崎新の建築談義#1 カルナック神殿』(...

『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.181-194

[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 4]

チャールズ、チャールズ──ポスト・モダンの折衷主義と保守主義 | 五十嵐太郎

Charles vs. Charles: Postmodern Eclecticism and Conservatism | Igarashi Taro

...に残った七つの案(フォスター、スターリング、磯崎新など)のどれもが気に入っていなかった。かく... ...方を使う建築家としてフィリップ・ジョンソンや磯崎新を挙げているし、リカルド・ボフィールはポス...

『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.226-236

[万博という問題系1]

都市、万博、メタボリズム 破壊と再生のプログラム | 黒川紀章五十嵐太郎小田マサノリ

Urban, EXPO, Metabolism: Destruction and Regeneration Program | Kurokawa Kisho, Igarashi Taro, ODAMASANORI

...たから、直接関係したのは神谷宏治さんですね。磯崎新さんは僕と同じで研究室から離れてはいたんで... ...。「チーム東京」は大谷幸夫、ちょっと拡大して磯崎新。彼は最初はアンチメタボリズムだったんだけ...

『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.64-79

[インタヴュー構成]

現代日本建築写真の系譜 | 磯達雄

A Genealogy of Contemporary Japanese Architectural Photography | Iso Tatsuo

...後も篠原一男、原広司、象設計集団、伊東豊雄、磯崎新さんなどから次々と声がかかりました。 ──山... ...まとめた。そのときに文章を書いてもらったのが磯崎新さんです。磯崎さんからは《なら一〇〇年会館...

『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.62-82

[対談]

「日本近代建築史」の中の「日本建築史」 | 八束はじめ五十嵐太郎

mail Dialogue: A "History of Japanese Architecture" in the "History of Modern Japanese Architecture" | Yatsuka Hajime, Igarashi Taro

...直線路線が神社建築だというのは意味深ですね。磯崎新さんが、忠太は神社を南方建築のプリミティヴ... ...並んでその方向の旗手でもあったわけだけど、『磯崎新の革命遊戯』(一九九六)に入っている対談で...

『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.62-76

[図版構成]

ウルバノフィリア | 森山学

Urbanophilia | Moriyama Manabu

...。「海市──もうひとつのユートピア」展、1997 磯崎新が依頼されたマカオの人工島計画がオリジナル。... ...、大平章訳、法政大学出版局、1995 磯崎新監修、田中純編『磯崎新の革命遊戯』、TOTO出版、1996 Edward R. Tu...

『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.214-225

[論考]

ノン・カテゴリー・シティ 多摩 | 八束はじめ

Tama─Non Category City | Yatsuka Hajime

...、それは東大丹下研究室での曽根の先輩であった磯崎新の作品である。つまり二本の筒状の部分からな... ...摩のパノラマの一部に過ぎないのだから。 3──磯崎新:北九州市立美術館4──多摩センター、ペデスト...

『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.34-51

[建築を拓くメディア]

磯崎新における「日本的なもの」 | 日埜直彦

Peculiarity of Japanese Architecture in Arata Isozaki | Hino Naohiko

...「磯崎新を軸に日本建築史を読みなおす」。これがこの小論に課せられたテーマである。磯崎新の近年...

『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.118-121

[論考]

写真は東京を記述しうるか──篠山紀信の「東京」 | 土屋誠一

Can Photography Describe Tokyo?: Kishin Shinoyama and Tokyo | Tsuchiya Seiichi

...ズのパノラマカメラとは本質的に異なる。例えば磯崎新は、シノラマの効果としてパースペクティヴの... ...脱人称的なメディアによって捉えているのだ。 磯崎新はかつて、篠山の写真を指して「Tokyo is photography...

『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.111-117

[批評]

腐敗する湿原都市──〈昭和〉の死と東京 | 田中純

Decomposing "Swamp City": The Death of "Showa" and Tokyo | Tanaka Jun

...あらたな空間感覚とは、例えば妹島和世について磯崎新がある対談で述べたような、「仕切りがなくて... ...九六)、三九六頁。 ★二──磯崎新ほか「情報・空間・建築」、磯崎新+浅田彰監修『Anyplace』(NTT出...

『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.133-143

[論考]

50 Years After 1960──グローバル・シティ・スタディーズ序説 | 八束はじめ

50 Years After 1960: Introduction to the Global City Studies | Yatsuka Hajime

...はされてこなかった。 メタボリズム周辺にいた磯崎新は、丹下研の卒業論文では高層建築について書い... ...・プロジェクトを粗大ゴミと呼んで憚らない師=磯崎新の、かつてと矛盾して聞こえる発言(都市破壊...

『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.62-76

[論考]

Any会議とは何であったか? | 日埜直彦

What was the Any Conference? | Hino Naohiko

...とが出来るだろう★三。 第一回の会議にあたり磯崎新がこう述べているように、この会議には若い世代... ...スがその対極にあり、そこから一歩引いて超然と磯崎新と浅田彰が毎回掘り下げた問いを提起する。こ...

『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.150-151

[インタヴューを終えて/昭和残響伝リターンズ]

さよなら万博、三たび/にっぽん万博七〇ニュース | 小田マサノリ

"Good-bye EXPO",for the Third Time/Expo'70 Japanese News | ODAMASANORI

...料」と題したアーカイヴ展示で、である。これは磯崎新が六八年のミラノ・ビエンナーレに出品するも... ...して、この日の午刻の空は快晴であった。それは磯崎新の廃墟の原風景である終戦の日の青空を彷彿さ...

『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.112-115

[建築家的読書術]

必読書をめぐって | 難波和彦

Essential Books for Architecture | Namba Kazuhiko

...(堀江悟郎訳、鹿島出版会、一九八一)。 五、磯崎新『建築の解体』(鹿島出版会、一九七五)。 六、... ...ある。 2──柄谷行人『隠喩としての建築』五、磯崎新はたくさんの本を書いているが、僕にとっては本...

『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.86-88

[論考]

八〇年代リヴィジョニズム | 日埜直彦

80's Revisionism | Hino Naohiko

...近代建築への批判は行なわれる。 一九七三年に磯崎新の「建築の解体——一九六八年の建築情況 」が『... ...。 こうした状況から基本的に距離を取っていた磯崎新は、「イメージゲーム」と題するエッセイにおい...

『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.78-92

[インタヴュー]

ターニングポイント、空間から環境へ | 磯崎新日埜直彦

Turnig Point, From Space to Environment | Isozaki Arata, Hino Naohiko

...いう格好だったのか、まずお聞かせください。 磯崎新──当時はいくつか手探りしながらに探していた... ...をみせてくれることになりました。 日埜直彦氏磯崎新氏身体性を介した時間・空間論 日埜──今のお話...

『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.193-205

[トーキョー・建築・ライナーノーツ 3]

アーバン・スポーツ | 貝島桃代

Urban Sports | Kaijima Momoyo

...─塚本由晴「空白恐怖症の東京」(磯崎新監修、田中純編『磯崎新の革命遊戯』、TOTO出版、一九九六)...

『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.40-42

[「悪い場所」にて 8]

美術と建築の逆転 | 椹木野衣

Reversal Between Art and Architecture | Sawaragi Noi

...っておきたいのは、例の横浜トリエンナーレでの磯崎新ディレクター辞任劇である。もっとも、これに... ...て破壊されたモダニティの中心にいたのが、当の磯崎新であった。 あれから数十年を経て、「横浜トリ...

『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.13-15

[非都市の存在論 4]

コンピュータの屍肉──サイバースペースの〈生ける死者〉たち | 田中純

Computer Corpses: The Living Dead of Cyberspace | Tanaka Jun

...いう廃墟──危機の計画=企画」、磯崎新監修・田中純編『磯崎新の革命遊戯』(TOTO出版、一九九六年...

『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.16-27

[建築の言説、都市の言説 1]

構築者のテクストまたはアーキテクトの罠──六〇年代を牽引したプロタゴニストの遍歴と漂着 | 大島哲蔵

Builder's Texts and Architects' Traps: Charting the Course of a Few Sixties Protagonists | Oshima Tetsuzo

...版され、そのタイトルは『建築芸術へ』だった。磯崎新氏が六〇年代に書いた三六編を集めて『空間へ... ...心情を超えて全体性を獲得した例は、この時期の磯崎新を嚆矢とする。私たちははじめてアーバニズム...

『10+1』 No.05 (住居の現在形) | pp.28-29

[千年王国論(六)]

計画の王国の挫折の彼方に | 八束はじめ

Millenarian Theory 6: Beyond the Collapse of the Planned Kingdom | Yatsuka Hajime

...遊するストラクチャー(大屋根)と、丹下の下で磯崎新が担当した応答する場としてのお祭り広場の演... ...の演出でいわば一敗地にまみれたと告白している磯崎新はその後、日本のポストモダンを代表するとい...

『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.216-226

[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 1]

ヴィリリオ/パランからジャン・ヌーヴェルへ──転回点としての一九六八年 | 五十嵐太郎

From Virilio/Parent to Jean Nouvel: Turning Point 1968 | Igarashi Taro

...象徴的に指し示している」と言い★四、日本でも磯崎新が、この年の出来事を神話的に語っている★五... ...aphies of Contemporary Architecture, MIT Press, 1996. ★五──磯崎新『建築の解体──一九六八年の建築情況』(鹿...

『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.213-224

[現代住宅研究 2-1]

小さな建物 | 西沢大良

Small Architecture | Nishizawa Taira

...ひとつの極北である。 最後の解答例は《K邸》(磯崎新、一九七七)[図6]である。だが、延五七坪に... ... 《住宅館キュービクル》 平面図 縮尺1/1506──磯崎新《K邸》平面図、断面図 縮尺1/4004 あらゆる場...

『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.12-15

[現代住宅研究 4-1]

へこみ | 塚本由晴

hollow | Tsukamoto Yoshiharu

...にはなかった。しかし「応答場としての住居」(磯崎新)[図7]では、内部のへこみは外部の出っ張り... ...彫り込まれていると考えることもできる。 7──磯崎新「応答場としての住居」 平面図、断面図 縮尺1/...

『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.21-25

[シンポジウム]

TEATRO SUPER STUDIO──ユートピアを超えて | クリスティアーノ・トラルド・ディ・フランシア伊東豊雄五十嵐太郎田丸久美子

TEATRO SUPER STUDIO: Beyond Utopia | Cristiano Toraldo Di Francia, Ito Toyo, Igarashi Taro, Tamaru Kumiko

...スーパースタジオの特集が組まれました。確か、磯崎新さんによって《一二の理想都市》と《コンティ... ...五十嵐──シチュアシオニストの話が出ました。磯崎新『建築の解体』(美術出版社、一九七五)は六...

『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.228-239

[万博論]

紀元二千六百年の空間──万博・オリンピック/神社・宮城 | 青井哲人

Space in Imperial Year 2600: Exposition, Olympic, Shrine, Palace | Aoi Akihito

...続性は、これまでに幾度となく指摘されている。磯崎新は、「だが広島では天皇が消えており、民衆と... ...間を埋める、と考えられていた」と述べている(磯崎新『建築における「日本的なもの」』新潮社、二...

『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.171-186

[筑波]

ツクバ・オールドニュータウン | 筑波大学芸術学系貝島桃代研究室

Tsukuba Old New Town | University of Tsukuba Institute of Art and Design Momoyo Kaijima Lab.

... (4)地下パーキング つくば唯一の地下駐車場。磯崎新設計のつくばセンタービルに入っている。門構... ...タービル つくばセンターの中心といえば建築家磯崎新設計によるつくばセンタービルである。ポストモ...

『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.112-127

[対談]

ポストモダン一九六八─八九──近代批判としての | 磯崎新五十嵐太郎日埜直彦

Post-Modern 1968-89: As Criticism of Modernism | Isozaki Arata, Igarashi Taro, Hino Naohiko

...を行ない、悪者に仕立てあげた感じがします。 磯崎新氏2 ポストモダンと八〇年代思想 磯崎──今回... ...ガース、スターリング、マイヤー、ホライン、イソザキといったラインアップで、これもまたラショナ...

『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.62-77

[都市表象分析 31]

都市表象分析とは何か(一)──自註の試み | 田中純

What is the Analysis of Urban Representation? 1: Attempting Self-annotation | Tanaka Jun

...ドやヴィリリオと同じ世代のハンス・ホラインや磯崎新といった、十代で第二次世界大戦を経験した建... ...ぐる問題である。これは一九九七年に開催された磯崎新プロデュースによる「海市」展の方法論的な主...

『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.2-11

[都市表象分析 12]

時を建てる──WTC、ザクセンハウゼン、伊勢神宮 | 田中純

Building a Moment: World Trade Center, Sachsenhausen, and the Ise Shrine | Tanaka Jun

...設跡地計画案「哀悼=朝(Mo(u)rning)」模型 出典=磯崎新┼浅田彰監修『Anyway』NTT出版、19958──古殿地か... ...リベスキンド「哀悼=朝 Mo(u)rning」(田中純訳、磯崎新┼浅田彰監修『Anyway』、NTT出版、一九九五)一六...

『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.2-12

[グローバリズム 2]

ナショナリズムとその美学化 | 八束はじめ

Nationalism and Its Idealization | Yatsuka Hajime

...勢の神話を捏造されたオリジンであるとした後の磯崎新の批判はこのことをターゲットにしていたので... ...ものの、黒川紀章は大阪の新府庁舎のタワーを、磯崎新すら上野に都庁舎を上回る高さのタワーを計画...

『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.230-238

[ポストモダニズムと建築 3]

『ユーパリノス』註解 | 日埜直彦

Note on "Eupalions" | Hino Naohiko

...いはどこかで目にしたことがあるはずだ。例えば磯崎新はあるところで次のように書いている。 [徒弟... ...』(鹿島出版会、一九七九)がある。 ★二──磯崎新『ル・コルビュジエとはだれか』(王国社、二〇...

『10+1』 No.34 (街路) | pp.42-44

[都市表象分析 3]

セイレーンの誘惑──ナポリ、カプリ、ポジターノ | 田中純

The Siren's Temptation: Naples, Capri, Positano | Tanaka Jun

...場所を必要としている点にこそあるのだろう。 磯崎新は、カサ・マラパルテでおこなわれたテレビ局の... ...、村山書店、一九五八)一七五頁。 ★三一──磯崎新『栖十二』(住まいの図書館出版局、一九九九)...

『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.2-11

[現代建築思潮]

ダイアローグ:「現代建築思潮研究」のための序 | 今村創平日埜直彦

Dialogue: Overture to "Studies on the Ethos of Contemporary Architecture" | Imamura Sohei, Hino Naohiko

...本の建築界には批評がないとよく言われますが、磯崎新、原広司のように、その言説によって建築をリ... ...ないことだと思うんです。鈴木隆之さんがかつて磯崎新の大文字の建築批判をしたことがあり、それは...

『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.32-42

[インタヴュー]

「アーキラボ」/あるいは建築のキュレーションについて | マリ=アンジュ・ブレイエ今村創平

"ARCHILAB"/Or Curate an Architecture | Marie-Ange Brayer, Imamura Sohei

...セフ・ボイスのように重要なのです。六〇年代、磯崎新はパリに行きアンドレ・ブロック[図10]に会い... ...なるということですね。昨日のシンポジウムで、磯崎新さんが「文化帝国主義ではないか」と発言され...

『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.150-158

[論考]

高層高密都市に潜む──ホンコン・スタイル | 木下光

Living in a High-Rise,High-Density City:Hong Kong Style | Kinoshita Hikaru

...島出版会、一九六七)。 ★二──『磯崎新の革命遊戯』(磯崎新監修、田中純編、TOTO出版、一九九六)...

『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.133-143

[批評]

視覚的無意識としての近代都市──三つの都市の展覧会をめぐって | 五十嵐太郎

The Modern City as Visual Unconscious: On Three Urban Exhibitions | Igarashi Taro

...の都市の上空を飛んだ体験にもとづいて書かれた磯崎新の「見えない都市」(一九六六)は、ただ茫漠... ...東京都現代美術館、一九九六年)。 ★一一──磯崎新+八束はじめ他『幻視の理想都市』(六耀社、一...

『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.154-167

[千年王国論(三)]

ユートピアのシミュラークルとしてのポストモダン都市 | 八束はじめ

Millenarian Theory 3: The Postmodern City as a Simulacrum of Utopia | Yatsuka Hajime

...ストにヒントを得たのかどうかは定かでないが、磯崎新が三○年ほど前に「見えない都市」と題するテ... ...前の学生のころに、「見えない都市」の主唱者、磯崎新が設定した「スーパースターの家」というコン...

『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.169-175

[論考]

現代建築におけるノーテーションの冒険──見えない建築へ | 八束はじめ

Notational Explorations in Contemporary Architecture—Toward an Invisible Architecture | Yatsuka Hajime

...対象である都市を相手にする場合である。かつて磯崎新は都市設計の歴史を「実体論的段階」、「機能... ...てはならない。合言葉は"Bon voyage !" 註 ★一──磯崎新「都市デザインの方法」、『空間へ』(美術出...

『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.16-28

[論考]

「日本近代建築」の生成──「現代建築」から『日本の近代建築』まで | 倉方俊輔

The Formation of Modern Japanese Architecture: From "Contemporary Architecture" to the "Modern Architecture of Japan" | Kurakata Shunsuke

...一九五〇年代の「現代建築史研究会」を共にした磯崎新は『日本の近代建築』を例に「一〇年前はすで... ...、川上秀光、奥平耕造、冷牟田純二、小島敏夫、磯崎新、大河直躬、田中稔、近江栄、村松貞次郎ら(...

『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.149-163

[建築を拓くメディア]

建築と展覧会カタログ | 田中陽輔山雄和真岡部友彦佐々木一晋

Architecture and Exhibition Catalogs | Tanaka Yosuke, Yamao Kazuma, Okabe Tomohiko, Sasaki Isshin

...、ドローイング集とテキスト集の二分冊からなる磯崎新による『反建築史』、また同様の形式では、小... ..., Complexity and Contradiction in Architecture, MoMA, 1977.4──磯崎新『反建築史』(TOTO出版、2001)カタログとカタロ...

『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.146-149

[論考]

都市計画──潜在性について | 後藤武

Urban Planning: On the Virtual | Goto Takeshi

...との不可能性が繰り返し指摘されてきた。かつて磯崎新は早い時期に都市からの撤退を宣言し、都市を... ...ン」(鈴木英明訳、『Anyway──方法の諸問題』、磯崎新+浅田彰監修、NTT出版、一九九五)。 ★五──...

『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.156-164

[作品構成]

アルゴリズム的思考とは何か | 松川昌平

What is Algorithmic Thinking? | Shohei Matsukawa

...。わからないからこそ流れるのだ。その不思議を磯崎新は「始源のもどき」★五と呼んでいる。 fig.5fig.6... ...論』(建築資料研究社、二〇〇二)。 ★五──磯崎新「イセ──始源のもどき」(『建築における「日...

『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.155-160

[都市/メディア]

九〇年代、メディアのなかの都市 | 松田達

An Introduction to the Urban in the Media of the 90s | Matsuda Tatsu

...共著『美の条例』で知られる弁護士五十嵐敬喜が磯崎新批判をしたのもこの雑誌。7 『BIO City』(ビオシ... ...──もうひとつのユートピア」展(ICC、1997) 磯崎新がマスタープランに支配されない都市計画を示そ...

『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.116-119

[日本]

37:ホンマタカシ:郊外から建築・環境へ──ホンマタカシの写真をめぐって | 倉石信乃

Takashi Homma: From Suburb to Architecture and Environment. Through Photographs by Takashi Honma | Kuraishi Shino

...最初は丹下健三と組んで「モダン」な桂を、次に磯崎新とともに「ポストモダン」なそれを書物にまと... ...はもっと「ユルい」ものだろうが、「石元泰博と磯崎新」以降久しぶりに、写真と建築がそれぞれのジ...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.168-169

[批評]

レギュレーターとしての建築制度──施設論に向けて | 八束はじめ

Architecture as Social Regulator | Yatsuka Hajime

...のである。流れは目に見えるものとは限らない。磯崎新が四半世紀前に予感したような意味でいえば、... ...ある。やや似た趣旨のものとしてほぼ二〇年前に磯崎新と月尾嘉男によるポストユニヴァーシティ・パ...

『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.82-102

[論考]

26:ユニット派あるいは非作家性の若手建築家をめぐって | 五十嵐太郎

The Unit Group: On the Non-Authorship of Young Architects | Igarashi Taro

...が、気になったのは、一、なぜこんなにいっぱい磯崎新を参照するのか?、二、みかんぐみとアトリエ... ...パンフレット、二〇〇〇)。 ★一一──筆者と磯崎新・浅田彰・隈研吾らによる座談会「『建築の解体...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.134-145

[論考]

国際展が都市に与える影響とは何ですか?──横浜トリエンナーレと開港一五〇周年 | 暮沢剛巳

How does the International Exhibition Affect the City?: The Yokohama Triennale and the 150th Anniversary the Yokohama Port Opening | Kuresawa Takemi

...浜トリは、当初総合ディレクターに内定していた磯崎新が突然辞任して、現役アーティストの川俣正が... ...「創造的な改革」が必要かもしれないね。 1──磯崎新×岡部あおみ×北川フラム×南條史生×長谷川祐子...

『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.128-129

[鼎談]

アルゴリズムで表層と深層を架橋せよ | 柄沢祐輔南後由和藤村龍至

Cross-link between Superficial Layer and Deeper Layer with Algorithm | Yuusuke Karasawa, Yoshikazu Nango, Ryuji Fujimura

...によって現象学的な都市論を再構成しています。磯崎新はそれに応答して「見えない都市」という論文... ...であるアーキテクチュアには関与できない」と、磯崎新さんとの議論のなかで批判しています。 柄沢─...

『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.62-75

[論考]

高山英華の戦時下「東京都改造計画」ノート | 中島直人

Eika Takayama's Wartime Notes: "Tokyo Remodeling Plan" | Naoto Nakajima

...、雑誌などに発表された論考も少ない。過去に、磯崎新(「特集=近代日本都市計画史 人と思想・状況 ... ...案」とでは、内容は大きく異なっている。 補遺 磯崎新は丹下研究室時代も高山研究室に頻繁に出入り...

『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.104-113

[論考]

Ruin/Desolation Row──廃墟と写真をめぐって | 倉石信乃

Ruin/Desolation Row: On Ruins and Photography | Kuraishi Shino

...る、極めて積極的な対抗与件となった[図17]。磯崎新とともに、翌年のヴェネツィア・ビエンナーレ第... ...て、さしたる戦略も欠いたまま抵抗している。 磯崎新は、金村の写真集の一冊『Spider’s Strategy』(オシ...

『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.83-96

[論考]

レム・コールハースはどこへ向かうのか?──OMA/AMOに見る、歴史と白紙との戯れ | 白井宏昌

Where is Rem Koolhaas Headed? At Play with OMA/AMO: On History and the Blank Sheet | Hiromasa Shirai

...からの撤退である。この言葉は一九六〇年代末に磯崎新が「都市が見えなくなる」なかで、都市からの... ...しその時とは状況が大きく違う。一九七〇年代に磯崎新が撤退した都市には、建築家の居場所がなかっ...

『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.90-93

[対談]

都市再生のアクチュアリティ | 北沢猛太田浩史

The Actuality of Urban Regeneration | Takeru Kitazawa, Ota Hiroshi

...いう姿勢をだしたのは、細郷道一市長時代です。磯崎新さんや三宅一生さんらが参加して議論していま... ...僕はベルリンに行ってちょっと残念だったのは、磯崎新さんの建物がちょっとぼんやりして見えたこと...

『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.62-77

[対談]

構造から見た実験住宅 | 横山太郎町田敦

Constructive Perspectives on the Experimental House | Yokoyama Taro, Atsushi Machida

...て言えば、一九七七年に《貝島邸》や《林邸》で磯崎新さんがヴォールト屋根を用いています。同時期... ...い空間を実現するための構造家の役割 町田──磯崎新さんの《大分県立中央図書館》(現アートプラザ...

『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.73-79

[論考]

陽のあたる洗面台──ジェンダーが裏返したプラン | 鈴木明

A Washbasin at Centre Stage: Planning; Reversed by Gender | Suzuki Akira

...ダー」。このアイディアはマスタープランナーの磯崎新によるものだと聞いている。 問題にしたいのは... ...一連の集合住宅設計者は、マスタープランナー、磯崎新から「ジェンダー」というテーマを与られた。...

『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.108-115

[論考]

世界建築地図の展開/〈伊東忠太+藤森照信〉のその後 近代アジア調査術 | 林憲吾

The Development of the World Architecture Map / After Chuta Ito + Terunobu Fujimori: Modern Asia Research Techniques | Kengo Hayashi

...九九五)、あるいは磯崎新も「アジアを妙に言うと必ず火傷する」と述べる(磯崎新+原広司+布野修...

『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.134-141

[コラム]

形態表現から物質現前へ──現代建築の問題構成 | 勝矢武之

From Form-Representation to Material-Presence: Configuration of Architecture Nowadays | Katsuya Takeyuki

...ることで様式からの脱却と自立を試みていった。磯崎新も指摘しているように、そこには当時強い影響... ...吉岡洋訳、勁草書房、一九八七])。 ★二——磯崎新『《建築》という形式 I』(新建築社、一九九一...

『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.145-149

[都市表象分析 4]

ボナパルティズムの署名──都市クーデターの技術 | 田中純

The Signature of Bonapartism: Techniques of the Urban Coup d'Étet | Tanaka Jun

1 蜂起機械と暴力の神 一九九九年に刊行された福田和也による奇妙な書物『日本クーデター計画』には、「自由の擁護者たちに捧げる」という献辞につづけて、クルツィオ・...四頁)。 ★四六──蓮實重彦「署名と空間」(磯崎新+浅田彰編『Anywhere』、NTT出版、一九九四所収、...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.2-13

[ブック・レヴュー]

「要塞都市」と「流言(ルーマー・シティ)都市」 | 暮沢剛巳

"City of Quartz" and "Rumor City" | Kuresawa Takemi

自分の乏しい海外体験を暴露するような話だが、今にいたるまで、私はロサンゼルスを訪れたことがない。この都市について知っているすべての情報は、メディアや伝聞を通じて...り、その既視感を拡張していった先には、必ずや磯崎新の「都市破壊業KK」が現われてくることになる。...

『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.30-31

[1990年代以降の建築・都市 1]

アジアのジェネリック・シティとレム・コールハース | 五十嵐太郎

Rem Koolhaas and Generic Cities in Asia | Igarashi Taro

香港──一九九一年 ちょうど一〇年前、初めて香港を訪れたときのことだ。過度な疲労のために、中国から陸路で行くことを断念し、上海から香港まで三泊四日の船の旅を選ん...★一六──Mutations, Actar, 2000. ★一七──ただし、磯崎新の文化センターや、エココリドールが全体を貫...

『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.177-187

[1990年代以降の建築・都市 5]

自由な建築──坂本一成論 | 五十嵐太郎

Architecture of Freedom: An Essay on Kazunari Sakamoto | Igarashi Taro

重層的な決定のシステム 一九九九年、坂本一成の設計による《HOUSE SA》が竣工した[図1]。ギャラリー・間の坂本一成展「住宅──日常の詩学」が、名古屋の愛知...本は自らが自作にたいする最良の批評家である(磯崎新のような)建築家ではない」。 今も、筆者のこ...

『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.194-204

[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 5]

アポカリプスの都市──ロサンゼルス/ロンドン/サラエボ | 五十嵐太郎

Apocalyptic Cities: Los Angeles/London/Sarajevo | Igarashi Taro

見つめていたい 盗撮・盗聴がメディアをにぎわせている。それは小型の映像・録音機器の普及に起因しているのだろうが、最近、公開された映画はこうした状況を如実に反映し...都市のイメージ」をもたないと批判する一方で、磯崎新は「見えない都市」の可能性を探り、七〇年代...

『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.196-207

[1990年代以降の建築・都市 4]

世紀の変わり目の建築について | 五十嵐太郎

On Architecture at the Turn of the Century | Igarashi Taro

近代都市のアール・ヌーヴォー 今から一〇〇年前、地下鉄が近代都市のシンボルだった頃、パリのメトロの入口が、エクトール・ギマールの設計によって華麗に飾りたてられた...ンペでは、ラディカルな案を選ぶことで知られる磯崎新が審査員をつとめていた。彼が、この施設に「...

『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.156-166

[ポストモダニズムと建築 4]

古典性の零落 | 日埜直彦

Degradation of Classics | Hino Naohiko

過去半世紀に現われた「建築的統辞法」の揺らぎを検討するため、それ以前の文脈を振り返ってきた。比喩的に言うならば、嵐の波間から嵐の全貌を見ることができないならば、...には意味があるかもしれない。この点に関しては磯崎新『建築における「日本的なもの」』(新潮社、...

『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.39-41

[建築の言説、都市の言説 8]

隠喩としてのテクスト──多木浩二の病理的ゲーム | 大島哲蔵

Metaphorical Texts : Koji Taki's Pathological Game | Oshima Tetsuzo

多木浩二氏(以下敬称略)が「今後基本的に建築を論じることはないだろう」として瓢然と建築界に背を向けてから、かれこれ一〇年が経過している。それでも本誌のバックナン...。 そういう薮蛇効果の一例を挙げると、多木は磯崎新氏(以下敬称略)と『世紀末の思想と建築』とい...

『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.30-31

[翻訳]

白く燃え上がる彼方──都市の哲学に関するノート | ダヴィド・D・エキモヴィッチ+田中純

Burning White Beyond──Notes on the Philosophy of the City | David Deyan Ecimovich, Tanaka Jun

〈オーストリアの終焉(Finis Austriae)〉は過密した点を表わす。その結果として、オーストリア文化と二〇世紀のヨーロッパ文化双方においてそれは、マルチ...っている。実際のところ、丹下健三、白井晟一、磯崎新、篠原一男といったリーダーたちは(そして後...

『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.245-262

[非都市の存在論 2]

〈光の皮膚〉の肌理(きめ)──都市写真という寓意(アレゴリー) | 田中純

The Texture of the Skin of Light: The Allegories of Urban Photography | Tanaka Jun

...dson (ed.): Anyplace. Anyone Corporation, New York 1995, p.120.[磯崎新+浅田彰監修『Anyplace』(NTT出版、一九九六年)...

『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.16-27

[ブック・レヴュー 1]

批評の無重力に抗して──『怨恨のユートピア──宮内康の居る場所』 | 大島哲蔵

Against the Zero-Gravity of Criticism: Enkon no ûtopia: Miyauchi Kô no iru basyo | Oshima Tetsuzo

宮内康(一九三七─九二)は批評家、建築家、教育者として精力的に活動し、六〇年代末から七〇年代の言説活動を中心に根強い支持を得ている。六二年に東大建築学科を卒業し...ずはあるまい。 そこで肝腎の論考である。彼は磯崎新氏や原広司氏と交友があり(後者は高校の一年先...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.44-45

[連載 7]

思想史的連関におけるル・コルビュジエ──一九三〇年代を中心に 7 | 八束はじめ

Le Corbusier in Relation to the History of Inteligence: The 1930s 7 | Yatsuka Hajime

16 一致することと相違すること 前回では「アテネ憲章」がCIAMの内部での総決算などではなく、ル・コルビュジエ個人のヴィジョンとしての側面が強かったことを見、...ては都市という百科全書は完成されないのだ。 磯崎新が六〇年代の初めに展望した都市デザイン史では...

『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.177-190

[技術と歴史 6]

共同体の歴史構造と技術の性格 | 中川武

The Historical Structure of Community and the Character of Craft | Nakagawa Takeshi

悠久の古代エジプトにおけるピラミッド 中川武──三〇年前に初めてエジプトに行き、それから調査・研究を進めています。古代エジプトでは古王国にピラミッドがたくさんつ...なりに自由になってきていることの代表的な人が磯崎新さんですが、それでも磯崎さんは丹下さん的な...

『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.191-199

[建築の解體新書 4]

テニヲハと納まり | 岡崎乾二郎中谷礼仁

The "Te-Ni-Wo-Ha" Particles and Harmony | Okazaki Kenjiro, Nakatani Norihito

空間の創出と喪失に関するメモ……中谷礼仁 はじめに 前回の岡崎氏の論旨は、日本語、というか、漢字にからみつくテニヲハのはたらきを、主体的感情(空間)を生み出す...と思います。 吹抜屋台と野屋根の発生 建築家・磯崎新氏は、すでに六〇年代に一度、日本的空間につ...

『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.13-26

[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 2]

D+Sの変タイ建築論──ポストヒューマニズムの身体へ | 五十嵐太郎

Diller and Scofidio's Perversion of Architectural Theory: Toward a Post-Humanist Body | Igarashi Taro

...= http://www.ace.co.uk/ seriousgames/diller1.gif註 ★一──磯崎新『オペラシティの彼方に』(NTT出版、一九九七...

『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.249-260

[非都市の存在論 10]

エクリチュールの夢魔──漢字という(ス)クリプト | 田中純

The Nightmare of Writing: The (S)crypts of Chinese Characters | Tanaka Jun

1 夢のなかのシナ インターネットを通じた情報交換の増大を背景として、文字コードの国際的な統一化が進行している。この標準化は国際電気標準会議(IEC)、国際標準...島〉概念が、例えば氏がこの文章で批判している磯崎新氏のそれと異なることは承知している。その差...

『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.9-21

[建築の還元 2]

表現することの方法と基準をめぐって──建築的還元 | 南泰裕

On the Methodology and Criteria of Representation: Architectural Reduction | Minami Yasuhiro

...さまざまなアレゴリー」(末廣幹訳、『Anywhere』磯崎新+浅田彰編、NTT出版、一九九四)二〇四─二〇五... ...レイトナー編『ウィトゲンシュタインの建築』(磯崎新訳、青土社、一九八九)四六─四七頁。 ★一一...

『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.2-12

[現代建築思潮]

討議:中間的/総括的──現代建築思潮研究会二〇〇三─二〇〇五 | 今井公太郎今村創平日埜直彦吉村靖孝

Medium-term Roundup: Contemporary Architectural Trend Studies, 2003-2005 | Imai Kotaro, Imamura Sohei, Hino Naohiko, Yoshimura Yasutaka

議論の新しいスタイル? 10+1──「現代建築思潮研究会」はこれから三年目に入りますが、月例で研究会を行なってきたこの二年間を振り返ってどんなことを考えますか。...るらしいぜという状況をつくっているわけです。磯崎新さんも同じように『Any』で一〇年間仕掛けつづ...

『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.24-28

[一九九〇年代以降の建築・都市 13]

仏教とメタボリズム──黒川紀章論 | 五十嵐太郎

Buddhism and Metabolism: Kisho Kurokawa | Igarashi Taro

「建築とは(情報の)流動であり、都市とは流動の建築である」。 これはコンピュータの時代の建築を構想する伊東豊雄や渡辺誠の言葉ではない。一九六〇年代に黒川紀章が『...、いかに解体するかという問題を射程に入れる。磯崎新が美学として廃墟を語るのに対し、黒川はシス...

『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.37-39

[連載 6]

思想史的連関におけるル・コルビュジエ──一九三〇年代を中心に 6 | 八束はじめ

Le Corbusier in Relation to the History of Inteligence: The 1930s 6 | Yatsuka Hajime

15 分類すること(名付けること)と配置すること 15-3 バベルの塔としてのCIAM 近代都市計画の原点ないし聖典のようにいわれてきた『アテネ憲章』が会議か...『ル・コルビュジエ』(岩波書店、一九八三)と磯崎新『ル・コルビュジエとはだれか』(王国社、二...

『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.198-211

[論考]

建築場理論とは何ですか? | 松川昌平

What is Architectural Place Theory? | Shohei Matsukawa

『10+1』No.49の拙論「アルゴリズム的思考とは何か」のなかで、「アルゴリズム的思考」とは「建築に限らず、あらゆる事象の表層的な現象にとらわれずにその背後に...響についてわかりやすく論じている。 ★二──磯崎新「間──日本の時空間」(『見立ての手法──日...

『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.102-103

[現代建築思潮]

物質と形式──建築における想像力の問題 | 佐々木一晋田中陽輔今村創平今井公太郎日埜直彦

Material and Form: On Imagination of Architecture | Sasaki Isshin, Tanaka Yosuke, Imamura Sohei, Imai Kotaro, Hino Naohiko

ヘルツォーク&ド・ムーロン『Natural History』を読む  佐々木一晋+田中陽輔 佐々木──今日は「素材のコンテクスト」と題して、ヘルツォーク&ド・ム...、既視感のない質料的表現に到達した。 それは磯崎新が定義するところの「禅」における「見立ての手...

『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.49-56

[1990年代以降の建築・都市 23]

日本は教会をどのように受容したのか | 五十嵐太郎

Reconsideration of 'Church' in Japan | Igarashi Taro

教会のイメージ 日本人にとって教会とはなにか。これまでにも幾度か結婚式教会について考察してきたが、あえてフェイクに見慣れた目から、もう一度、本物の教会を考えてみ...ポストモダンの時代までは、シーンをリードする磯崎新がルドゥーやパラディオを語ったり、過去の様...

『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.39-41

[批評]

テーマ・パーク | 磯崎新

Theme Parks | Isozaki Arata

〈資本〉が越境し、その過剰流動が、各国の固有経済システムに強い影響を与えはじめている。文化としてのディズニーも同様の越境を開始したとはいえないか。既に東京とパリにマジック・キングダムのシミュラークルを完成した。その模像は、ときにアナハイムの実像(それもまた虚像の集合体だ)をはるかにうわまわる吸引力を発揮する。これは明ら...

『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.132-137

[現代建築思潮]

東京オリンピック計画 | 今井公太郎今村創平日埜直彦吉村靖孝金子祐介北脇将史新井崇俊安藤祐子上杉昌史桂奨東京大学生産技術研究所 今井研究室鈴木豊

Tokyo Olympic Game Project | Imai Kotaro, Imamura Sohei, Hino Naohiko, Yoshimura Yasutaka, Yusuke Kaneko, Masashi Kitawaki, Takatoshi Arai, Yuko Ando, Masashi Uesugi, Susumu Katsura, Institute of Industrial Science, the University of Tokyo, Imai Lab., Yutaka Suzuki

東京都は二〇一六年のオリンピック開催招致に名乗りをあげている。現在東京都が進めようとしている計画は、晴海地区を主たる敷地としている。ここで提案する計画は、それに...今回の計画はある種法外的ですよね。 金子──磯崎新さんの新都庁舎の計画案もそうでしたよね。 今井...

『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.41-56

[現代住宅論 4]

クリストファー・アレグザンダー再考 | 難波和彦

A Reconsideration of Christopher Alexander | Namba Kazuhiko

最近、若い建築家や建築研究者がクリストファー・アレグザンダーのデザイン理論に注目している。大きな潮流になっているわけではないが、彼らの紹介を通じて、アレグザンダ...うしてもツリーの考え方を脱しきれないのだ。磯崎新『建築の解体』(鹿島出版会、一九七五) 「ツ...

『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.213-222

[現代建築思潮]

討議:オリンピックと団地二〇一〇年問題 | 今井公太郎今村創平日埜直彦吉村靖孝金子祐介アリ・セリグマン

The Olympics and the Year 2010 Housing Development Problem | Imai Kotaro, Imamura Sohei, Hino Naohiko, Yoshimura Yasutaka, Yusuke Kaneko, Ari Seligmann

10+1──現代建築思潮研究会では、オリンピック招致によって都市改造が一気に巻き起こることを想像の視野に入れながら、この会独自の計画案を組み立てようとしています...。 今村──前号の『10+1』(No.43)に掲載された磯崎新さん、石山修武さんの「二一世紀型オリンピッ...

『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.37-44

[技術と歴史 2]

空間構造に見る構造合理主義の系譜──近代から現代への変容 | 佐々木睦朗

A Genealogy of Structural Rationalism in Spatial Composition: Transformation from the Modern to the Present Age | Sasaki Mutsuro

今日は構造家の立場から、主に空間構造の歴史と私が現在考えている構造の方向性について話をしたいと思います。 空間構造にみる構造合理主義の系譜というテーマをもとにし...に北京のオペラハウスのコンペティションがあり磯崎新さんと一緒にやりました[図4─6]。最後まで残...

『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.208-219

[10+1 PASSAGE蒐集(コレクション)の曖昧な対象 4]

数えることと語ること | 倉数茂

Counting and Narrating | Shigeru Kurakazu

1 第一回で私たちが関心を向けたのは、コレクションがコレクションであるためには、主観がそこに何らかの規則性を見出さなければならないということだった。もしも規則性...辞からなる日本語の入子構造の模式図」 出典=磯崎新+岡崎乾二郎監修 『漢字と建築』(INAX出版、2003...

『10+1』 No.34 (街路) | pp.28-31

[セヴェラルネス:事物連鎖と人間 2]

建築職人ウィトルウィウス──弱い技術 | 中谷礼仁

Architecture Craftsman Vitruvius: Weak Technology | Nakatani Norihito

1 建築職人ウィトルウィウス はたしてウィトルウィウスは建築家だったのだろうか。 あらためていうまでもなく、彼の著した『建築書』(De Architectura... ★八──渡辺眞弓「悠久のアクロポリス」(『磯崎新+篠山紀信建築行脚 2──透明な秩序:アクロポ...

『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.12-25

[グローバリズム 1]

ポストスクリプト?──グローバリズム論の前提 | 八束はじめ

Postscript?: An Assumption of Globalism | Yatsuka Hajime

1 前口上:グローバリズム、その私的再発見 我ながら最近の自分の立場なり関心とひどく懸け離れた主題を選んでしまったと思った。というと、過去の私の仕事を知る人々は...の建築の活動にもあながち無縁ではない。私は、磯崎新と戦前の話をしていた際に、このプロジェクト...

『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.209-216

[「悪い場所」にて 6]

核戦争が起こった場所で | 椹木野衣

Where a Nuclear War Occurred | Sawaragi Noi

会場の一角に、異様な形状の造形物を捉えた航空写真が飾られている。コンクリートでできた円形の、なだらかな丘のようなかたち。よく見れば、その造形物の上にゴマ粒のよう...周辺に位置し、丹下事務所では浅田のもとに居た磯崎新の「廃墟」も、このことと無縁ではないだろう...

『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.26-28

[建築の解體新書 3]

建築の訓読を巡っての書簡 | 岡崎乾二郎中谷礼仁

Notes on Literal and Metaphoric Readings of Architecture | Okazaki Kenjiro, Nakatani Norihito

詞の通路(かよひみち)と、建築の通路……岡崎乾二郎1 たとえば時枝誠記は、詞と辞に対立させて国語(日本語)を考えることの先駆を、鎌倉時代に書かれた『手爾葉大概抄...にもさまざまな見解が出され、最近でも建築家・磯崎新氏が臆病な建築史家から一歩踏み込んで果敢な...

『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.206-225

[『日本の民家』再訪 2]

準備編 | 中谷礼仁

Preparatory Edition | Nakatani Norihito

前号から「再訪『日本の民家』」の連載が始まった。この連載の基本にして最終の目標は、今和次郎が一九二二年に刊行した『日本の民家』という本を片手に、そこに紹介された...)★七、そしてその二年後の一九六一年に同氏が磯崎新氏や当時の東京大学の多くの学生と行なった金...

『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.13-20

[技術と歴史 4]

開放系技術について | 石山修武

On Open-Tech | Ishiyama Osamu

石山──今日は前半で設計などの考え方のべース、後半では開放系技術を実際にどのように表現しているかについて話したいと思います。 初めに、ロケット開発の歴史について...い学生がこのゼミナールに集まって、東大からは磯崎新さん、構造では川口衛先生、それからIDの榮久庵...

『10+1』 No.42 (グラウンディング──地図を描く身体) | pp.175-185

[ポストモダニズムと建築 1]

「暗黒」から建築を建ち上げる | 日埜直彦

Building up the Architecture from "Dark" | Hino Naohiko

建築を建築として見るようになった頃から、どうもロマネスクの建築というのが気になってしようがない。御多分に洩れず学生の頃ヨーロッパに行き近代建築など忙しく見て回っ...検討が一般化し、『建築の解体』(一九七二)に磯崎新がまとめたような新しい傾向が同時多発的に登...

『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.18-19

[コラム]

動物化する建築 | 吉村靖孝

Animalizing Architecture | Yoshimura Yasutaka

動物化するポストモダン 「ポストモダン」について交わされた膨大な量の議論は、厚く沈殿している。それらは総じて良質で、いまでは現代思想随一の層をなしている。しかし...メディアテーク」コンペ案(一九九五)である。磯崎新が審査委員長となり「メディアテーク」という...

『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.150-153

[建築を拓くメディア]

建築と思想の離接について:四つの系をめぐる八つのキーワード | 南泰裕

Disjunction of Architecture and Idea: The Eight Keywords for Four Systems | Minami Yasuhiro

跳躍台としての言葉 建築は、言葉では建たない。 千言万語を華麗に費やしてみても、建築が現実につくられゆく情況のなかで、言葉はモノの具体性に対して塵ほどの力も持ち...平凡社、一九九九)が挙げられる。サッセンは、磯崎新と浅田彰をディレクターとする、建築と思想の...

『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.106-110

[建築家的読書術]

建築の現場・歴史・技術 | 石山修武

Site, History and Technology of Architecture | Ishiyama Osamu

研究室の学生を建築現場で教えて大学に戻ったところだ。建築現場と言っても貸アパートと個人住宅の複合小建築。施主が住宅部分の内装と屋上部をセルフビルドする建築の現場...以前に私の頭の中では読了済みであった。近年、磯崎新の『建築における「日本的なもの」』(新潮社...

『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.96-97

[鼎談]

建築と書物──読むこと、書くこと、つくること | 隈研吾五十嵐太郎永江朗

Architecture and Books: Reading, Writing and Creating | Kuma Kengo, Igarashi Taro, Nagae Akira

建築と書物の親和性 永江朗──「建築家はどのように書物と関わるのか」というのがこの鼎談のテーマです。最初に素朴な感想をもうしますと、芸術家のなかで建築家ほど書物...建築家はどう読むんですか。たとえば、六耀社の磯崎新と篠山紀信の建築行脚みたいなものは? 隈──...

『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.54-70

[建築を拓くメディア]

コンペティション学序説 | 中村研一

Introduction to the Competition Theory | Nakamura Kenichi

コンペが現代建築史で果たしてきた重要な役割については、あらためて強調するまでもないだろう。それは勝者だけの歴史ではない。《シカゴ・トリビューン社屋》でのグロピウ...れていた落選案の山のなかから審査委員であった磯崎新氏が拾い上げたという伝説を生んだ、当時はま...

『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.111-113

[建築を拓くメディア]

西洋建築史:現代へのまなざし | 横手義洋

The Western Architectural History: Modern Perspective | Yoshihiro Yokote

本稿は近年日本で出された西洋建築史関連書のレヴューとして依頼されたものであるが、限られた誌面のなかでのべつ幕無しに情報を提供したのでは無味乾燥な話になってしまう...一。[鈴木博之監訳、白揚社、二〇〇四])、『磯崎新の建築談議シリーズ』(六耀社、二〇〇一─二...

『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.122-123

[論考]

偽装する住宅──非決定論的住宅論の試み | 山中新太郎

Camouflaged Housing: An Essay on an Indeterminate Theory of Housing | Yamanaka Shintaro

「それらには何か或るものが共有されていなくてはならない。さもないと、それらは「ゲーム」と呼ばれないから」などと言ってはならない。──そうではなく、それら全てに何...である。  《岐阜県営住宅ハイタウン北方》は、磯崎新によってプロデュースされ、妹島和世、高橋晶...

『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.111-120

[論考]

神殿と遊興の時代──幕末維新期の神社と〈言説〉の複層性 | 青井哲人

The Complex Strata of "Discourse" of the Nineteenth Century Shrine | Aoi Akihito

「風景の発見」的問題設定の問題性 柄谷行人は『日本近代文学の起源』(講談社、一九八)のなかで、近代文学を成立させた認識の布置のことを「風景」と呼び、それが日本で...『伊勢と出雲』(平凡社、一九六四)、あるいは磯崎新「イセ─始源のもどき」(『始源のもどき』鹿...

『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.107-118

[批評]

日常性と「他者」の空間 | メアリー・マクレオード+佐藤美紀

Everyday and "Other" Spaces | Mary McLeod, Sato Miki

...yone, New York: Rizzoli, 1991, pp.198-99. 邦訳=『Anyone』(磯崎新+浅田彰監修、NTT出版、一九九七)。Anyoneの編集...

『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.188-205

[自然─環境]

2:手塚建築研究所《越後松之山「森の学校」キョロロ》──ランドアーキテクチャー | 柳沢潤

Tezuka Architects, "Echigo-Matusnoyama Natural Science Museum "Kyo-roro'": Landarchitecture | Yanagisawa Jun

風景としての建築 日本においてランドスケープという言葉が認識されたのはいつ頃からだろうか。今から十数年前、大学院の英語の入試で「Landscape design...ョン《高知県立坂本龍馬記念館》(一九九二)、磯崎新《奈義町現代美術館》(一九九四)、MVRDV《まつ...

『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.152-155

[鼎談]

建築の技法──つくることの楽しさへ | 今村創平南泰裕山本想太郎

The Art of Architecture: Pleasure of Creation | Imamura Sohei, Minami Yasuhiro, Yamamoto Sotaro

なぜ「技法」なのか? 今村──今回の「建築の技法」という特集は、建築について語る時、建築家によるコンセプトにそのまま寄り掛かるのではなく、また建築の技術について...イズの技法」という言葉を使いました。 南──磯崎新さんはかつて「手法」と言っていましたし、歴史...

『10+1』 No.35 (建築の技法──19の建築的冒険) | pp.72-87

[アメリカ]

03:デリー┼ゲニック、ガスリー┼ブレーシュ、ピーター・トルキン、ジョン・ジャーディーほか:ロサンゼルス──次の世代へ | レイマンド・ライアン

U.S.A Architects: Los Angeles-- To the Next Phase | Raymund Ryan

一九八〇年代、九〇年代のロサンゼルス(以下LA)における、非常に疑わしい修辞として、《ゲティ・センター》に対して費やされたものがある。たしかに《ゲティ・センター...ディーが現代LAにおいて鍵となる建築家だとした磯崎新は間違っていない。二人のうちどちらがよりおも...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.84-88

[都市史/歴史]

方法論の展開──90年代都市史文献序説 | 奈尾信英岩谷洋子

The Development of Methodology: An Introduction to Books on Urban History Published in the 90s | Nao Nobuhide, Iwaya Yoko

都市史における五つの潮流 一九九〇年代の都市史関係の文献を回顧すると、それには大きく分けて次の五つの潮流があるように思われる。まずひとつめは新たな都市権力論の登...くられてきたとするなら、伊藤忠太や丹下健三、磯崎新らは、昭和天皇の身体の時間的変化(=昭和)...

『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.120-123

[論考]

90年代都市プロジェクト | 奈尾信英

Urbanism Projects of the 90s | Nao Nobuhide

ローマでの体験 1999年の12月から2000年の1月にかけて、私は仕事の関係でイタリアにおける建築物の保存・修復について調べるためにICCROM(文化財保存修...ゼンマン) ★「ネクサス・ワールド」(福岡、磯崎新ほか) ★「ブーローニュ・ビヤンクール再開発計...

『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.97-105

[中国]

22:紅石:スノッビー北京を創る | 村松伸

Red Stone: Creating Snobby Beijing | Muramatsu Sin

紅石 潘石屹(Pam Shichi)と張欣(Zhang Xin)が1995年北京で創設した土地開発会社。デザインを重視した果敢な住宅開発を行ない、21世紀の中国...藤忠雄を計画し、最終的に香港のロッコ・イム、磯崎新さん、山本理顕さんの三人による指名コンペに...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.126-127

[香港]

23:OMAアジア:コンセプトとしてのタブラ・ラサ | 木下光

OMA Asia: Tabula Rasa as a Design Concept | Kinoshita Hikaru

アーロン・H・H・タン Aaron H. H.Tan:1963年シンガポール生まれ。1994年、レム・コールハースとともにOMAアジアを設立し、翌年より同ディレ...今日、わずかな時間のみ有効なものでしかない。磯崎新は「場所と記憶の両者を捨て去ったら何が生ま...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.128-129

[論考]

ポスト・ロマンティシズムの住宅へ向けて──住居の境界を巡るデザインの軌跡 | 山中新太郎

Toward the House of Post-Romanticism: The Traces of House Border Design | Yamanaka Shintaro

二〇世紀の前提 住宅が演じた役割以上のものを、二〇世紀の他のビルディング・タイプはなにひとつ演じていないと、ビアトリス・コロミーナは語っている★一。確かに、二〇...ス「被覆の原理について」、三〇頁。 ★六──磯崎新「この時代にこそ、ロースは語られるべきである...

『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.100-109

[日本]

35:中谷礼仁:作家としての中谷礼仁 | 趙海光

Norihito Nakatani: Norihito Nakatani as a Designer | Cho Umihiko

1965年生まれ。建築史家(中間建築史)。89年、早稲田大学理工学部大学院修士課程修了後、清水建設に入社。設計本部に勤務。92年の退社後、95年まで早稲田大学大...1993)、『数寄屋の森』(共著、丸善、1995)、『磯崎新の革命遊戯』(共著、TOTO出版、1996)、『建築マ...

『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.164-165

[論考]

ゴジラVS.メタボリスト | 八束はじめ

Godzilla Versus The Metabolists | Yatsuka Hajime

1──図版出典『ゴジラ』(昭和二九年作品) ©東宝株式会社南洋の未開の島からマンハッタンに連れていかれ、そこで壮絶な死を遂げる『キングコング』以来、怪獣ものの映...メタボリスト・グループの計画やその周辺にいた磯崎新の空中都市の計画に場を提供していた。 西の都...

『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.180-185

[論考]

洗練された郊外居住者 | トム・ヘネガン+安藤和浩

The Urbane Suburbanite | Tom Heneghan, Ando Kazuhiro

ライフスタイルを描写する上で、「都市の(アーバン)」と「洗練された(アーベイン)」そして差別的に「郊外の(サバーバン)」が用いられる場合、これらの(英語において...る郊外住宅にもう随分長く住んでおり、その家は磯崎新や宮脇愛子らこの土地に稀な訪問客を時折見か...

『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.243-248

[論考]

景観は記号ではない | 五十嵐太郎

Landscape is Not Sign | Igarashi Taro

日本橋と首都高 今年(二〇〇六)の二月、江戸東京博物館を久しぶりに訪れた。水の都市として東京を再考するリサーチとプロジェクトの集大成となる「東京エコシティ──新...刺漫画のような存在になってしまった」。すでに磯崎新は、京都を含む伝統的な空間はテーマパークで...

『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.94-103

[インタヴュー]

トレーシング・ザ・藤森照信 | 藤森照信中谷礼仁清水重敦青井哲人

Tracing Terunobu Fujimori | Fujimori Terunobu, Nakatani Norihito, Shimizu Shigeatsu, Aoi Akihito

中谷礼仁──まずはタイトルの「トレーシング・ザ・藤森照信」について若干説明しておきます。私たち三人も藤森照信さんと同じ建築史という分野から自らの活動を始めました...く書いて欲しいとおっしゃったことです。それと磯崎新さんがオリンピック、万博の後、丹下さんはア...

『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.54-77

[プロジェクト]

二一世紀型農村計画 | 石山修武研究室二一世紀型農村研究会

21c Farm Village Project | Osamu Ishiyama Lab., 21c Farm Village Workshop

住宅と農村計画│石山修武 自宅《世田谷村》はいまだに未完である。個人住宅の設計は自宅で打ち止めにしようと考えていたが、その考え自体も未完となり、いくつかの試みを...会的意味はいずれにありや、と考えるに、それは磯崎新など、八田利也の「小住宅設計ばんざい」と篠...

『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.64-72

[論考]

景観・法・建築家 | 坂牛卓

Landscapes, Laws, Architects | Sakaushi Taku

「物はなぜゴチャマゼになるのか」というグレゴリー・ベイトソンと娘メアリーの会話がある★一。自分の部屋が直ぐ「ゴチャマゼ」になるのはどうしてか?  と問うメアリー...一九八一年のロサンゼルスのダウンタウン(後に磯崎新のMoMAのできたバンカーヒル)で行なわれた都市...

『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.112-119

[フィールドワーク]

タウトが歩いた東京 1933-1936 | 斉藤理

Bruno Taut, Walking in Tokyo 1933-1936 | Tadashi Saito

ドイツの建築家ブルーノ・タウトと言えば、なにしろ桂離宮に魅せられ、その美しさを日本人に解り易く示し自国の文化に自信を持たせてくれた、しかも、それを世界へ向けて紹...]マンフレッド・シュパイデル [実行委員長]磯崎新 [会場デザイン]隈研吾 [協力]東京大学工学...

『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.179-186

[論考]

20 Years Before 1960. And Now──内田祥文から見える今の世界 | 金子祐介

20 Years Before 1960. And Now: Today Seen by Yoshifumi Uchida | Yusuke Kaneko

Uchida who? 最近のインタヴューで、レム・コールハースに対して磯崎新が「彼がもう少し長く生きていれば丹下健三の最大のライヴァルになったであろう」と語っ...のインタヴューで、レム・コールハースに対して磯崎新が「彼がもう少し長く生きていれば丹下健三の...

『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.114-120

[論考]

空間の開発・環境の制御──一九六〇年前後の浅田孝と高層化研究・人工土地・極地建築 | 菊池誠

Space Development and Environmental Control: Takashi Asada and the High Rise City, Artificial Land, and Extreme Architecture in the Early 1960s | Kikuchi Makoto

都市計画はひとつの工学的な技術体系として(…中略…)物的・実体的な諸施設の配置・構成を手だてとし、個別的・社会的なもろもろの空間や構築物を媒介として、都市社会を...都庁綜合計画[図2]が、丹下の下で大谷幸夫、磯崎新、黒川紀章の担当によりまとめられている。実際...

『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.96-103

[論考]

あとちのあと | 原田祐馬大場美和

After the Vacant Lot | Yuma Harada, Miwa Ooba

昨日まで何の変哲もなかった万博で、 人々が列をなし、群がっていたのに、今や見よ、 まるで魔法の杖でできたように、 透明なガラス製の輝くアーチが、輝きを失い、 忘...つり広場でうち棄てられた「ロボット・デメ」(磯崎新)との出会いや大屋根(丹下健三)にこっそり...

『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.125-144

[対談]

ポスト地政学の趣都論──ストリート/建築への眼差し | 隈研吾森川嘉一郎

Post-Geopolitics, Community of Interest and the City: Eyes to the Street/ Architecture | Kuma Kengo, Morikawa Kaichiro

隈——建築への関心がそれまでの内部から「お外」へと志向し始めたのは九○年代の最初の頃だったでしょうか。地面でゴロゴロする若者、いわゆる「ジベタリアン」が増えてき...。 隈——次の本は『負ける建築』です(笑)。磯崎新さんも基本的には終焉論をお書きになっていると...

『10+1』 No.34 (街路) | pp.64-78

[批評]

現代建築批評の方法論 | 青井哲人

Methods of Contemporary Architectural Criticism | Aoi Akihito

突出するものについて語ることはある意味で容易である。それは「外側」から語りうるからだ。しかし、あらかじめ対象の「外側」に立っているかのように語るとき、それがどん...き〈環境〉化を反復していくほかない。きっと、磯崎新にとって六〇年代の都市は一度は伊東にとって...

『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.98-99

[批評]

二元論と反復と逸脱の作法──戦後建築ジャーナリズムに見る建築批評の構図 | 田中禎彦

Forms of Binarism, Reiteration, and Deviation: Architectural Criticism in Post-War Architectural Journalism | Sadahiko Tanaka

建築批評の不在と二元論の反復 批評の不在がいわれ、新しい建築評論のあり方がもとめられているという。しかしこうした「建築評論のあり方」「批評の不在」そのものをテー...作法に関する「プロフェッショナルな目利き」(磯崎新)として多くの論評をのこしたことで知られて...

『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.95-97

[鼎談]

現代建築批評の方法──ジェンダー・人間中心主義批判・表象文化論・精神分析をめぐって | 土居義岳後藤武五十嵐太郎

Contemporary Methods in Architecture Criticism: Gender/A Critique of Anthropocentrism/Psychoanalysis | Yoshitake Doi, Goto Takeshi, Igarashi Taro

建築と身体、ジェンダー 五十嵐── 今回の特集は、もともとは身体、ジェンダーなどの問題からスタートしました。僕は一九九〇年頃から美術史におけるジェンダーの問題に...から話題の浜口隆一も関与してますね。しかし、磯崎新の場合だと、自分が自作に対する最高の批評家...

『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.62-81

[対談]

交通空間から郵便空間へ | 田中純東浩紀

From "Communicative Space" to "Postal Space" | Tanaka Jun, Hiroki Azuma

〈線〉の思考あるいは「郵便空間」への接続 田中──本号の特集テーマには、面積をもたず、かつ点ではない、つまり運動の軌跡であり、明確な領域性をもたない非場所的な対...ジョンソンはそれを利用したと言えます。しかし磯崎新さんも言っていますが、阪神大震災によって実...

『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.74-91

[批評]

路上の身体──ル・コルビュジエと都市計画の成立 | 五十嵐光二

Corpus of Streets: Le Corbusier and the Development of City Planning | Igarashi Koji

I 「直線を引き、穴を埋め、平らにならし、そしてニヒリズムにいたる……」(拡張計画委員会の議長を務めるえらいお役人の猛々しい怒号)。 わたしは答えた。 「失礼な...しての建築家──都市のバイオ・エシックス」(磯崎新監修『海市──もうひとつのユートピア』、NTT...

『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.119-127

[翻訳論文]

禁止主義の終焉 | パオロ・ポルトゲージ加藤耕一

The End of Prohibitionism | Paolo Portoghesi, Katoh Kouichi

ヴェネツィア・ビエンナーレの建築部門は、「ヴェネツィアと景観的空間」に捧げられた展覧会において劇場部門とともにスタートした後、八〇年代の始まりに第一回国際建築展...後の建築にもたらした影響に関しては、本特集の磯崎新インタヴュー「ポストモダン一九六八—八九」...

『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.93-104

[プロジェクト・スタディ]

領域/公共圏──阿部仁史┼小野田泰明の思索/活動から | 小野田泰明

Territory/Public Sphere: From the Meditations and Works of Hitoshi Abe and Yasuaki Onoda | Yasuaki Onoda

2001年9月11日 「テロ」の理由はアメリカ合衆国への敵意、もしくはそこを中心としたグローバリゼーションに対するカウンターであると説明されている。テロリストを...ンター 機能=各機能に還元した組み合わせ後に磯崎新氏により「せんだいメディアテーク」と命名実態...

『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.73-89

[論考]

「批判的工学主義」のミッションとは何ですか?1──定義・マニフェスト編 | 藤村龍至

What is the Mission of "Critical Engineering-ism" ? 1: Definition / Manifesto Edition | Ryuji Fujimura

二〇〇〇年以降、東京の都心部では高速で大規模な開発が進み、湾岸地区ではタワーマンションが、バイパス道路沿いにはメガショッピングモールが、それぞれ大量に建設されて...臨時増刊号、新建築社)註 ★一──宮台真司は磯崎新との対談において、現代都市では表層において趣...

『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.94-95

>10+1編集部推薦

著書・関連書籍

Anything──建築と物質/ものをめぐる諸問題

磯崎新『Anything──建築と物質/ものをめぐる諸問題
(NTT出版、2007年7月)

建築における「日本的なもの」

磯崎新『建築における「日本的なもの」
(新潮社、2003年4月1日)

空間の行間

磯崎新, 福田和也『空間の行間
(筑摩書房、2004年1月20日)

UNBUILT/反建築史

磯崎新『UNBUILT/反建築史
(TOTO出版、2001年2月1日)

日本の都市空間

都市デザイン研究体『日本の都市空間
(、1968年3月1日)