1971年生まれ。建築史家。西日本工業大学准教授。
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(最終更新:2010年11月2日)
[論考]
はじめに 今回の特集もその一環なのかもしれないが、近年、日本の「近代建築」、「モダニズム」に関する議論が盛んだ。例えば、個人を対象とした実証的な取り組みがある。「近代か反近代か」という思想構造の中で、ともすれば取りこぼされていた作業であり、そうした区別を再編することにもなろう。それに伴って、「近代=戦前」/「現代=戦後...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.149-163
[論考]
《都城市民会館》(一九六六)[図1]は、ぎりぎりのタイミングで残されることになった。菊竹清訓の構想力の大きさを印象づけたこの建築も、新たな市の総合文化ホールの建設を機に、解体に向けた動きが着々と進行していた。二〇〇七年二月に市長が取り壊しを正式に発表、九月に議会で解体予算が採択されて、あとは解体工事を待つばかり。そんな...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.114-115
[批評]
建築にとって装飾とは何か? 現在の装飾論ということであれば、まず鶴岡真弓の仕事に触れなければなるまい。ケルト美術研究に始まり、さまざまな装飾・文様の再評価によって美術史に新たな地平を開きつつある鶴岡は、自らの研究の意義について、一般向けに次のように語っている。 装飾という不思議な美術は、存在と存在を分節する(ための)...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.164-171
[年表]
日本の建築の近代について、これまでにどんな歴史的視点が生まれ、拡がり、変わっていったのだろうか。建築をきちんと考えよう、つまり歴史的に考えようとしたとき、否応な...術出版社、1999) 早稲田大学 戦後建築研究会 倉方俊輔(早稲田大学大学院 非常勤講師) 小林哲郎(早...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.164-165
[建築の解體新書 8]
不快な様式……岡崎乾二郎今回は前回の足りなかった部分を補い、中谷氏に対する問題提起という形式をとらせていただきます。 ★ よく知られていることですが、明治二七年...進めねばなりません。 註 ★一──金行信輔、倉方俊輔、清水重敦、中谷礼仁、山崎幹泰「復元ルポ『...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.14-28
[対談]
1 八束──今回の特集では、作家や作品というよりも広義の意味での言説を中心に明治以降の近代建築史を概観するという趣旨で、ここでは「建築史」という言説タイプを取り...考えたわけですが、「近代」プロパーでは別に倉方俊輔さんが論考を寄せることもあって、もっと広い...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.62-76