1976年生まれ。都市計画学。
(最終更新:2010年3月16日)
[論考]
「都市計画よりみた密度に関する研究」からの逃避 高山英華とは誰か。丹下研究室の「東京計画一九六〇」を起点とした研究を進めるうえで、丹下より三つ年上で、丹下の大学院時代の指導教官であり、戦後しばらく東大建築学科の都市計画講座で教授と助教授の関係にあった高山英華(一九一〇─一九九九)とその研究室の取り組みを理解しておくこと...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.104-113
[論考]
息を吹き返した「景観」 ほとんど形骸化していた「景観」という言葉がここ数年で息を吹き返して、すばらしい中味の詰まった言葉に進化したのではないだろうか。 石原一子『景観にかける──国立マンション訴訟を闘って』 (新評論、二〇〇七) 二〇〇四年に景観法が制定されて以降、都市計画、建築、土木、造園などの建設関係の各業...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.116-117
[事例]
潮待ちの港・鞆の浦 広島県福山市の沼隈半島に位置する鞆の浦は、瀬戸内海に面した小さな港町である。眼前の瀬戸内海には仙酔島・弁天島をはじめとする数々の美しい島々が浮かぶ。鞆の浦から眺める一体は「鞆公園」として国の名勝に指定されている★一[図1]。この景勝は万葉の時代から知られていたが、一方で天然の良港にも恵まれ、瀬戸内航...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.107-112
[論考]
都市は健在か 戦前から戦災復興期にかけて、わが国の都市計画界における最大のイデオローグであった石川栄耀(ひであき)は、漠然とした不安を抱いていた。 都市と云う一つの親和本能に対し、人類が大した興味を抱かないようになる時代も来ないとは断言できぬことを思うなら、そして人類は決してその「望まぬ」ものを存続していこうとしない...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.78-86