く‐じゃく【▽孔×雀】
くじゃく 【孔雀】
孔雀
作者三島由紀夫
収載図書三島由紀夫短篇全集
出版社新潮社
刊行年月1987.11
収載図書三島由紀夫集―文豪ミステリ傑作選
出版社河出書房新社
刊行年月1998.8
シリーズ名河出文庫
収載図書決定版 三島由紀夫全集 20 短編小説
出版社新潮社
刊行年月2002.7
孔雀
孔雀
孔雀
孔雀
作者安曇潤平
収載図書赤いヤッケの男―山の霊異記
出版社メディアファクトリー
刊行年月2008.2
クジャク
クジャク | ||||||||||||||||||||||||
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インドクジャクの雄 | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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和名 | ||||||||||||||||||||||||
クジャク | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Peafowl | ||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||
クジャク(孔雀)はキジ科の鳥類。世界的には、中国から東南アジア、南アジアに分布するクジャク属2種とアフリカに分布するコンゴクジャク属1種から成る。一般的には、クジャクといえば前者を指している。オスは大きく鮮やかな飾り羽を持ち、それを扇状に開いてメスを誘う姿が有名である。
形態
飾り羽を入れたオスの体長は180 - 250センチメートル、メスは60 - 90センチメートル程度、体重はオスが4 - 6キログラム、メスが3 - 4キログラム程度である。足には鋭い蹴爪があり、狩りや闘争に用いる。素早く飛び立つ事はできるが長い距離を飛ぶことはなく、メスの飛行距離は1度の飛翔で数百メートルを飛ぶが、飾り羽のあるオスはメスよりも短い距離しか飛べない[1]。
オスの飾り羽は全部で150枚あり、全長1.5メートルに及ぶ[1]。尾羽のように見えるが、上尾筒という尾羽の付け根の上側を覆う羽が変化したものであり、メスにアピールするための羽である。褐色をした実際の尾羽はその下にあり、繁殖期が終わって上尾筒が脱落した後やディスプレイ中などに観察できる。尾羽の付け根には油脂腺があり、そこに分泌される油を嘴で使って羽毛の手入れを行う[1]。
オスの羽は異性間淘汰によって発達した例として知られるが、その発達の理由もいくつか提唱されている。
- 整った羽を持つ個体は、寄生虫などに冒されていない健全な個体であると同時に生存に有利な遺伝子を持つことをアピールでき、優先的に子孫を残せるという説(オネストアドバタイズメント理論)
- 捕食されやすい長い上尾筒を持つことで、健全な個体であると同時に生存に有利な遺伝子を持つことをアピールでき、優先的に子孫を残せるという説(ハンディキャップ理論)
- 長い尾羽を持つオスの遺伝子と長い尾羽のオスを好むメスの遺伝子が互いを選択した結果、オスの尾羽が長くなったとする説(ランナウェイ説)
など。
鮮やかな羽の色は色素によるものではなく、構造色によるものである[2]。基礎となる色は茶色であり、光を乱反射する表面形状をもつ角質と、その内部に含まれるメラニン色素の粒によって、シャボン玉のような実在しない色を見せる。夏季になると羽毛が生え変わる換羽に入り、夏の終りまでには概ね生え変わるが、完全に再生するまでには7か月かかる[1]。
分布
羽が青藍色のインドクジャクは、インドの低木の散在する開豁地に分布する[1]。翠系の光沢を持つ美しい羽色のマクジャクは中国からベトナム、マレー半島にかけて分布する。コンゴクジャクはコンゴ盆地に分布し、長い上尾筒(じょうびとう)を持たない。
生態
クジャクは雑食性であり、草や葉、木の実や果実などの植物も食べるが、ミミズやシロアリなどの昆虫、小型の爬虫類などの小動物も好んで食べる[1]。水を飲むときは嘴で水をすくい、上を向いて流し込む。
社会性があり、基本的に群れを作って生活することを好むが、春の求愛時期のオスや、子育ての時期のメスは単独行動を行う。一夫多妻制の繁殖システムを持ち、求愛時期の春にはメスへの求愛行為や、オス同士の激しい闘争が行われる。メスは1回の繁殖で3 - 8個の卵を生み、単独もしくはメス同士の共同で抱卵する[1]。最長寿命記録は20年である。
過剰なほど派手な求愛時の姿に対して、休憩・睡眠時は体高を極端に低くして樹木の枝の上の平らな部分や地面の安全な部分に伏せる姿が無防備そうに見えるため、求愛時と休憩時とのギャップが激しい鳥でもある。雌のクジャクの場合は保護色のため樹木や地面の色と区別が付きにくくなるが、雄や白色種の場合は鮮やかな青色や白色をさらけ出すことになる。これについては、体勢が低いため天敵から身を護れるという説がある。
鳴き声
「イヤーン、イヤーン」または「キーオウ、キーオウ(インドクジャクの場合)」と独特の甲高い声で鳴く。夕方に多く、トランペットともネコの鳴き声に近いとも言われる[3]。就寝前にはねぐらの全羽が「ヒーオン」というコンタクトコールを行って眠りにつく。また、ねぐらに敵が接近してきた時は、気がついた個体が「コッコッコッコッ」という警戒音を出して仲間に危険を知らせる。求愛の際にはオスはメスに対して飾り羽を広げ、「ミャオー」という叫び声を上げるとともに尾羽を打ち鳴らすディスプレイ行為を行う[1]。
人間との関係
人間によるインドクジャクの飼育は4000年の歴史があり、貴重な鳥として扱われてきた[1]。羽は工芸品に広く利用されてきた。神経毒に耐性を持つと言われているが、学術的に毒耐性が確認されたことはない。クジャクを含むキジ目は卵や雛を守るために毒蛇やサソリ等の毒虫を攻撃する習性から、邪気を払う象徴として「孔雀明王」の名で仏教の信仰対象にも取り入れられた。
ヒンドゥー教では、孔雀はスカンダという神の乗り物であり、インドの国鳥ともなっている。クルド人の信仰するヤズィード派の主神マラク・ターウースは、クジャクの姿をした天使である。また、ギリシア神話においては女神ヘーラーの飼い鳥とされ、上尾筒の模様は百の目を持つ巨人アルゴスから取った目玉そのものであるとする説がある[1]。
一方、インドクジャクよりも気性の荒いマクジャクは保護の対象とはならなかった[1]。
日本では、推古天皇6年(598年)に新羅よりクジャクが贈呈されたという記述が『日本書紀』にある[4]。江戸時代、大阪に孔雀を見ながら茶が飲める茶店があり、「孔雀茶屋」と呼ばれた[5]。また、吉原遊廓の近くに孔雀長屋と呼ばれる長屋があった。謂れは、吉原の「孔雀や」の所有だったから[6]、孔雀屋三右衛門の地所で孔雀不動の祠があったから[7]、孔雀のように美しい吉原の灯りがよく見える長屋だったから、孔雀のように美しい娘が住んでいたから[8]、など諸説ある。
日本における麻雀牌の一索は大半の場合孔雀の絵柄である。
ホテルの見世物やペットが脱走し宮古島など各地で野生化しており、農地を荒らしている害鳥のため駆除に追われている。中世のヨーロッパでは食肉として使われていたが[9]、このように日本でも繁殖したことで、駆除したクジャクのご当地グルメ化が研究されている[10][11]。
ギャラリー
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k ベニュス 2016, pp. 311–327.
- ^ “クジャクの羽の構造色”. 2016年11月23日閲覧。
- ^ “どうぶつたちのつたちの鳴き声図鑑”. 東京ズーネット. May 9 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。5 Apr 2023閲覧。
- ^ 鐘江宏之『律令国家と万葉びと(全集 日本の歴史 3)』(小学館、2008年)162頁
- ^ 孔雀茶店! 大阪歴史博物館
- ^ 『牛馬問』 新井白蛾
- ^ [考証]江戸の面影(二) 稲垣史生
- ^ History of Yoshiwara Yukwaku p61
- ^ Fowl Recipes Medieval-Recipes.com
- ^ 野生化した“クジャク” 大繁殖し被害が… 日テレNEWS24
- ^ 朝日新聞デジタル:宮古、石垣で野生化したクジャクが大繁殖 - 沖縄 - 地域
参考文献
- ジャニン・M・ベニュス 著、嶋田香 訳『動物言語の秘密:暮らしと行動がわかる』西村書店、2016年。ISBN 978-4-89013-757-2。
関連項目
孔雀(クジャク、Q-JACK)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/17 14:43 UTC 版)
「beatmania IIDXに登場するGOLIのキャラクター」の記事における「孔雀(クジャク、Q-JACK)」の解説
声:成田剣 初出は『beatmania IIDX 4th style』。赤髪でヘッドギアを外すと前髪の一部が白くなっているのがわかる。全身にごてごてしいアーマーを着用している男性(『ROOTS26』からは普段着で居る事が時々ある)。本名は「クイスリング・ジャック」で孔雀というあだ名は初対面時にセリカが付けたもので、本人は日本語のこの意味を気に入っている。 年齢は、4th公式サイト掲載時:21歳→5th公式サイト掲載時:22歳→アルカディア第一期掲載時以降:25歳。血液型はA型。一人称は「俺」。 好きなアーティストはdj TAKA。好きなものは、4th公式サイト掲載時:甘酒缶ジュース・お汁粉缶ジュース→5th公式サイト掲載時:SF・ヒーロー→アルカディア第一期掲載時:ROCK・ロードファイター(AC)・ポン酒→IIDXバイブル掲載時:BIGBEATS・ロマネコンティ・ジャパニーズMANGAフィギュア→『ROOTS26』掲載時:ワイン全般・フィギュア・アニメ・アニメソング。 ノルウェー・オスロの出身で日本の美術大学を特別聴講生として滞在し、新宿で自主製作の近未来映画の撮影ロケをやっている最中にゲーセンでIIDXを目の当たりにしプレイしてみると無理矢理撮影を中止にさせるくらいハマッたという。後に卒業、大手映像会社・西映に就職する。大規模な着ぐるみを製作する一方スーツアクターとして出演することもあり、その際は水を得た魚のようになる。普段着用しているアーマーは撮影用のコスチュームである。過去に撮影時の衣装のまま、サイレンと共に歌舞伎町で泥酔し警察署に連行されてしまったことも。かなりの重量のため、外せば相当IIDXが上手くなる。手先が器用なためか、趣味はお菓子とフィギュア作り。『IIDXバイブル』でお菓子作りの際にはピンクの花柄エプロンを着用し、それを見たデュエルにドン引きされたことも。被写体を正確に観察する能力があり、服の上から女性陣のスリーサイズがわかる。このアビリティは「孔雀の目(『Roots26 S[suite]』ではクジャク・アイ)」と呼ばれ特に女性陣から恐れられているが、これによりセリカの増えたウエストを言い当てアッパーカットを食らったりナイアの誕生日に彼女のフィギュアをプレゼントした際、スリーサイズの計算が合っていたことにより50往復ビンタをお見舞いされたりと自らも悲惨な目に合うことが多い。この時のナイアのフィギュアはこれを作ったことで孔雀に怒りを抱いたジルチに渡され2人は和解した。 就職先の西映の本社が火事に合い潰れてしまったため無職に。趣味のフィギュア製作を本格的に職にしようとしている。目標は秋葉原に事務所を持つことだがデュエルや茶倉に資金援助を頼み断られている。 『パーティーモード』では、士朗のサマーライブに彩葉やリリスの水着姿を鼻の下を伸ばしながら見物しに現れるが、士朗の水着姿でテンションが格段に下がって倒れ、その上をシアやナイア達に砂山だと思われて踏んずけられて放置される。その後夕方に全身クラゲ姿で女性達を襲おうとするが呆気なく士朗に成敗され、満ち潮時の砂浜に埋められ放置される。 『Roots26 S[suite]Vol.2』第二話では、達磨と共に女性陣に代わりにオイルを塗ってあげるといったセクハラスレスレのナンパ行為をするが、ナイアに隠し持っていた赤外線スコープを素手で捻じ曲げられて恐怖のあまり逃げ出す。が、シアが作った砂の城で躓いて転び、シアにローキックをお見舞いされる羽目となる。また第四話では、達磨と共にケイナ宅へ向かい大事なデータ(と言っても女子のデータがほとんどだが)が入ったパソコンがウイルスに感染したため、直してもらうために戸締りもさせずに無理矢理連れ去ってしまう。 『Roots26 S[suite]Vol.3』第一話では、本来はエレキが飲む筈だった彩葉とリリスお手製惚れ薬が入ったアイスコーヒーを飲んでしまい、一気に干物のように痩せしまう細ってしまい瀕死になる。第四話第一部では、男子全員寒い外へ買い出しへ出され、その途中で女子の写真のデータが含まれたメモリーカードを落としたらしく孔雀のみそれを探すために帰宅しなかった。そのことでセムを含めた男性陣は悲しんでおり、女性陣はそんな男性達に呆れていた。士朗とエリカが戻った時点でまだ帰ってきておらず、必死に探していた様子。 前述の「beatmania IIDX フィギュア 1/8シリーズ」は彼が製作に関わっているという設定になっている。
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孔雀
出典:『Wiktionary』 (2021/06/13 12:00 UTC 版)
名詞
関連語
発音(?)
東京アクセント
- く↗じゃく
翻訳
- アイスランド語: páfugl
- アイルランド語: péacóg
- アルバニア語: palloi
- イタリア語: pavone
- イディッシュ語: (pave)
- イド語: pavono
- ウェールズ語: paun
- ウクライナ語: павич (pavič)
- 英語: peacock 男性, peahen 女性, peafowl
- エストニア語: paabulind
- エスペラント: pavo
- オック語: pavon
- オランダ語: pauw 男性
- カタルーニャ語: paó reial
- カンナダ語: ನವಿಲು, ಮಯೂರ, ಕೇಕಿ
- ギリシア語: παγώνι
- クロアチア語: paun 男性
- サルデーニャ語: baboni, pavone, pavoni, paoni, poni
- シンハラ語: pávvuonccis
- スウェーデン語: påfågel
- スコットランド・ゲール語: geasadach
- スペイン語: pavo real 男性
- スロヴァキア語: páv
- スロヴェニア語: pav 男性
- セルビア語: паун 男性
- タイ語: นกยูง
- タミル語: mayil
- チェコ語: páv 男性
- テルグ語: నెమలి (nemali)
- デンマーク語: påfugl
- ドイツ語: Pfau 男性
- トルコ語: tavuskuşu
- ノルウェー語: påfugl
- バスク語: pauma
- ハワイ語: pikake
- ハンガリー語: páva
- フィンランド語: riikinkukko
- フェロー語: páfuglur
- フランス語: paon 男性
- フリウリ語: pavon
- 西フリジア語: pau
- ブルガリア語: паун 男性
- ブルトン語: paun
- ヘブライ語: טוס(tavas)
- ベラルーシ語: паулін
- ポーランド語: paw
- ボスニア語: paun 男性
- ポルトガル語: pavão real, pavão
- マケドニア語: паун 男性
- マラヤーラム語: മയില് (mayil)
- マルタ語: pagun
- ラディン語: pavon
- ラテン語: Pavo cristatus
- ラトヴィア語: pāvs
- リトアニア語: povas
- ルーマニア語: păun
- ロマンシュ語: pavun
- ロシア語: павлин 男性
- ロマ語: pavuno 男性
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