孔雀とは? わかりやすく解説

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く‐じゃく【×雀】

読み方:くじゃく

キジ目キジ科クジャク属総称インドクジャクはインド・スリランカの平地開けたにすみ、全体青みがかった色をしている。雄は全長約2メートルで、尾羽を覆う上尾筒(じょうびとう)は目玉模様のある長い飾り羽となっていて、ディスプレーのとき扇状に開く。変種シロクジャクがある。マクジャク全長約2.3メートル東南アジア森林にすみ、緑がかった色の羽をもつ。


孔雀

読み方:クジャク(kujaku)

キジ目


くじゃく 【孔雀】

キジ目キジ科食べるので悪を滅ぼす聖とされ、ヒンドゥー教女性神となり、キリスト教図像にも出てくる。ヒンドゥー教のそれは仏教に採り入れられ孔雀明王となる。また生命の水飲み聖樹に寄る(神を求めるものの象徴)としてキリスト教のほかイスラム教美術用いられている。日本へは五九八(推古天皇六)年に新羅王から献上された。

孔雀

作者三島由紀夫

収載図書三島由紀夫短篇全集
出版社新潮社
刊行年月1987.11

収載図書三島由紀夫集―文豪ミステリ傑作選
出版社河出書房新社
刊行年月1998.8
シリーズ名河出文庫

収載図書決定版 三島由紀夫全集 20 短編小説
出版社新潮社
刊行年月2002.7

収載図書殉教 改版
出版社新潮社
刊行年月2004.7
シリーズ名新潮文庫

収載図書三島由紀夫雛の宿文豪怪談傑作選
出版社筑摩書房
刊行年月2007.9
シリーズ名ちくま文庫


孔雀

作者芥川龍之介

収載図書蜘蛛の糸杜子春トロッコ十七
出版社岩波書店
刊行年月1990.8
シリーズ名岩波文庫

収載図書蜘蛛の糸杜子春トロッコ十七
出版社岩波書店
刊行年月2002.11
シリーズ名岩波文庫


孔雀

作者山川健一

収載図書凍えた薔薇
出版社ミリオン出版
刊行年月1991.9


孔雀

作者杉本苑子

収載図書天智帝をめぐる七人
出版社文芸春秋
刊行年月1994.5


孔雀

作者安曇潤平

収載図書赤いヤッケの男―山の霊異記
出版社メディアファクトリー
刊行年月2008.2


孔雀

読み方:クジャク(kujaku)

クジャク類の総称


孔雀

読み方:クジャク(kujaku)

作者 三島由紀夫

初出 昭和40年

ジャンル 小説


クジャク

(孔雀 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/15 00:12 UTC 版)

クジャク
生息年代: 3–0 Ma
鮮新世後期–現世
インドクジャクの雄
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: クジャク属 Pavo
コンゴクジャク属 Afropavo
和名
クジャク
英名
Peafowl
マクジャク
コンゴクジャク

クジャク孔雀)はキジ科鳥類。世界的には、中国から東南アジア南アジアに分布するクジャク属2種とアフリカに分布するコンゴクジャク属1種から成る。一般的には、クジャクといえば前者を指している。オスは大きく鮮やかな飾り羽を持ち、それを扇状に開いてメスを誘う姿が有名である。

形態

飾り羽を入れたオスの体長は180 - 250センチメートル、メスは60 - 90センチメートル程度、体重はオスが4 - 6キログラム、メスが3 - 4キログラム程度である。足には鋭い蹴爪があり、狩りや闘争に用いる。素早く飛び立つ事はできるが長い距離を飛ぶことはなく、メスの飛行距離は1度の飛翔で数百メートルを飛ぶが、飾り羽のあるオスはメスよりも短い距離しか飛べない[1]

オスの飾り羽は全部で150枚あり、全長1.5メートルに及ぶ[1]。尾羽のように見えるが、上尾筒という尾羽の付け根の上側を覆う羽が変化したものであり、メスにアピールするための羽である。褐色をした実際の尾羽はその下にあり、繁殖期が終わって上尾筒が脱落した後やディスプレイ中などに観察できる。尾羽の付け根には油脂腺があり、そこに分泌される油を嘴で使って羽毛の手入れを行う[1]

オスの羽は異性間淘汰によって発達した例として知られるが、その発達の理由もいくつか提唱されている。

  • 整った羽を持つ個体は、寄生虫などに冒されていない健全な個体であると同時に生存に有利な遺伝子を持つことをアピールでき、優先的に子孫を残せるという説(オネストアドバタイズメント理論)
  • 捕食されやすい長い上尾筒を持つことで、健全な個体であると同時に生存に有利な遺伝子を持つことをアピールでき、優先的に子孫を残せるという説(ハンディキャップ理論
  • 長い尾羽を持つオスの遺伝子と長い尾羽のオスを好むメスの遺伝子が互いを選択した結果、オスの尾羽が長くなったとする説(ランナウェイ説

など。

鮮やかな羽の色は色素によるものではなく、構造色によるものである[2]。基礎となる色は茶色であり、光を乱反射する表面形状をもつ角質と、その内部に含まれるメラニン色素の粒によって、シャボン玉のような実在しない色を見せる。夏季になると羽毛が生え変わる換羽に入り、夏の終りまでには概ね生え変わるが、完全に再生するまでには7か月かかる[1]

分布

羽が青藍色のインドクジャクは、インドの低木の散在する開豁地に分布する[1]。翠系の光沢を持つ美しい羽色のマクジャクは中国からベトナムマレー半島にかけて分布する。コンゴクジャクはコンゴ盆地に分布し、長い上尾筒(じょうびとう)を持たない。

生態

クジャクは雑食性であり、草や葉、木の実や果実などの植物も食べるが、ミミズやシロアリなどの昆虫、小型の爬虫類などの小動物も好んで食べる[1]。水を飲むときは嘴で水をすくい、上を向いて流し込む。

社会性があり、基本的に群れを作って生活することを好むが、春の求愛時期のオスや、子育ての時期のメスは単独行動を行う。一夫多妻制の繁殖システムを持ち、求愛時期の春にはメスへの求愛行為や、オス同士の激しい闘争が行われる。メスは1回の繁殖で3 - 8個の卵を生み、単独もしくはメス同士の共同で抱卵する[1]。最長寿命記録は20年である。

過剰なほど派手な求愛時の姿に対して、休憩・睡眠時は体高を極端に低くして樹木の枝の上の平らな部分や地面の安全な部分に伏せる姿が無防備そうに見えるため、求愛時と休憩時とのギャップが激しい鳥でもある。雌のクジャクの場合は保護色のため樹木や地面の色と区別が付きにくくなるが、雄や白色種の場合は鮮やかな青色や白色をさらけ出すことになる。これについては、体勢が低いため天敵から身を護れるという説がある。

鳴き声

「イヤーン、イヤーン」または「キーオウ、キーオウ(インドクジャクの場合)」と独特の甲高い声で鳴く。夕方に多く、トランペットともネコの鳴き声に近いとも言われる[3]。就寝前にはねぐらの全羽が「ヒーオン」というコンタクトコールを行って眠りにつく。また、ねぐらに敵が接近してきた時は、気がついた個体が「コッコッコッコッ」という警戒音を出して仲間に危険を知らせる。求愛の際にはオスはメスに対して飾り羽を広げ、「ミャオー」という叫び声を上げるとともに尾羽を打ち鳴らすディスプレイ行為を行う[1]

人間との関係

人間によるインドクジャクの飼育は4000年の歴史があり、貴重な鳥として扱われてきた[1]。羽は工芸品に広く利用されてきた。神経毒に耐性を持つと言われているが、学術的に毒耐性が確認されたことはない。クジャクを含むキジ目は卵や雛を守るために毒蛇やサソリ等の毒虫を攻撃する習性から、邪気を払う象徴として「孔雀明王」の名で仏教の信仰対象にも取り入れられた。

ヒンドゥー教では、孔雀はスカンダという神の乗り物であり、インドの国鳥ともなっている。クルド人の信仰するヤズィード派の主神マラク・ターウースは、クジャクの姿をした天使である。また、ギリシア神話においては女神ヘーラーの飼い鳥とされ、上尾筒の模様は百の目を持つ巨人アルゴスから取った目玉そのものであるとする説がある[1]

一方、インドクジャクよりも気性の荒いマクジャクは保護の対象とはならなかった[1]

日本では、推古天皇6年(598年)に新羅よりクジャクが贈呈されたという記述が『日本書紀』にある[4]江戸時代大阪に孔雀を見ながら茶が飲める茶店があり、「孔雀茶屋」と呼ばれた[5]。また、吉原遊廓の近くに孔雀長屋と呼ばれる長屋があった。謂れは、吉原の「孔雀や」の所有だったから[6]、孔雀屋三右衛門の地所で孔雀不動の祠があったから[7]、孔雀のように美しい吉原の灯りがよく見える長屋だったから、孔雀のように美しい娘が住んでいたから[8]、など諸説ある。

日本における麻雀牌の一索は大半の場合孔雀の絵柄である。

ホテルの見世物やペットが脱走し宮古島など各地で野生化しており、農地を荒らしている害鳥のため駆除に追われている。中世ヨーロッパでは食肉として使われていたが[9]、このように日本でも繁殖したことで、駆除したクジャクのご当地グルメ化が研究されている[10][11]

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k ベニュス 2016, pp. 311–327.
  2. ^ クジャクの羽の構造色”. 2016年11月23日閲覧。
  3. ^ どうぶつたちのつたちの鳴き声図鑑”. 東京ズーネット. May 9 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。5 Apr 2023閲覧。
  4. ^ 鐘江宏之『律令国家と万葉びと(全集 日本の歴史 3)』(小学館、2008年)162頁
  5. ^ 孔雀茶店! 大阪歴史博物館
  6. ^ 『牛馬問』 新井白蛾
  7. ^ [考証]江戸の面影(二) 稲垣史生
  8. ^ History of Yoshiwara Yukwaku p61
  9. ^ Fowl Recipes Medieval-Recipes.com
  10. ^ 野生化した“クジャク” 大繁殖し被害が… 日テレNEWS24
  11. ^ 朝日新聞デジタル:宮古、石垣で野生化したクジャクが大繁殖 - 沖縄 - 地域

参考文献

  • ジャニン・M・ベニュス 著、嶋田香 訳『動物言語の秘密:暮らしと行動がわかる』西村書店、2016年。ISBN 978-4-89013-757-2 

関連項目


孔雀(クジャク、Q-JACK)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/17 14:43 UTC 版)

beatmania IIDXに登場するGOLIのキャラクター」の記事における「孔雀(クジャク、Q-JACK)」の解説

声:成田剣 初出は『beatmania IIDX 4th style』。赤髪ヘッドギアを外すと前髪一部白くなっているのがわかる。全身ごてごてしアーマー着用している男性(『ROOTS26』からは普段着で居る事が時々ある)。本名は「クイスリング・ジャック」で孔雀というあだ名初対面時にセリカ付けたもので、本人日本語のこの意味気に入っている。 年齢は、4th公式サイト掲載時:21歳5th公式サイト掲載時:22歳アルカディア第一期掲載以降25歳血液型A型一人称「俺」好きなアーティストdj TAKA好きなものは、4th公式サイト掲載時:甘酒缶ジュースお汁粉缶ジュース5th公式サイト掲載時:SFヒーローアルカディア第一期掲載時:ROCKロードファイターAC)・ポン酒IIDXバイブル掲載時:BIGBEATS・ロマネコンティ・ジャパニーズMANGAフィギュア→『ROOTS26掲載時:ワイン全般・フィギュア・アニメ・アニメソング。 ノルウェー・オスロの出身日本の美術大学を特別聴講生として滞在し新宿自主製作近未来映画の撮影ロケやっている最中ゲーセンIIDX目の当たりにしプレイしてみると無理矢理撮影中止にさせるくらいハマッたという。後に卒業大手映像会社西映就職する大規模な着ぐるみ製作する一方スーツアクターとして出演することもあり、その際水を得た魚のようになる。普段着用しているアーマー撮影用のコスチュームである。過去撮影時衣装のまま、サイレンと共に歌舞伎町泥酔し警察署連行されてしまったことも。かなりの重量のため、外せば相当IIDX上手くなる。手先器用なためか、趣味お菓子フィギュア作り。『IIDXバイブル』でお菓子作りの際にはピンク花柄エプロン着用し、それを見たデュエルドン引きされたことも。被写体正確に観察する能力があり、服の上から女性陣スリーサイズがわかる。このアビリティは「孔雀の目(『Roots26 S[suite]』ではクジャク・アイ)」と呼ばれ特に女性陣から恐れられているが、これによりセリカ増えたウエスト言い当てアッパーカット食らったナイア誕生日に彼女のフィギュアプレゼントした際、スリーサイズ計算合っていたことにより50往復ビンタお見舞いされたりと自らも悲惨な目に合うことが多い。この時のナイアフィギュアはこれを作ったことで孔雀に怒り抱いたジルチ渡され2人和解した就職先西映本社火事合い潰れてしまったため無職に。趣味フィギュア製作本格的に職にしようとしている。目標秋葉原事務所を持つことだがデュエル茶倉資金援助頼み断られている。 『パーティーモード』では、士朗サマーライブ彩葉リリス水着姿鼻の下伸ばしながら見物し現れるが、士朗水着姿テンション格段に下がって倒れ、その上シアナイア達に砂山だと思われて踏んずけられて放置されるその後夕方全身クラゲ姿で女性達襲おうとするが呆気なく士朗成敗され、満ち潮時の砂浜に埋められ放置される。 『Roots26 S[suite]Vol.2第二話では、達磨と共に女性陣代わりにオイル塗ってあげるといったセクハラスレスレのナンパ行為をするが、ナイア隠し持っていた赤外線スコープ素手で捻じ曲げられ恐怖のあまり逃げ出す。が、シア作った砂の城躓いて転びシアローキックお見舞いされる羽目となる。また第四話では、達磨と共にケイナ宅へ向かい大事なデータと言っても女子データがほとんどだが)が入ったパソコンウイルス感染したため、直してもらうために戸締りもさせずに無理矢理連れ去ってしまう。 『Roots26 S[suite]Vol.3第一話では、本来はエレキが飲む筈だった彩葉リリスお手製惚れ薬入ったアイスコーヒー飲んでしまい、一気干物のように痩せしまう細ってしまい瀕死になる。第四話第一部では、男子全員寒い外へ買い出し出され、その途中で女子写真データ含まれメモリーカード落としたらしく孔雀のみそれを探すために帰宅しなかった。そのことセム含めた男性陣悲しんでおり、女性陣はそんな男性達に呆れていた。士朗エリカ戻った時点でまだ帰ってきておらず、必死に探していた様子前述の「beatmania IIDX フィギュア 1/8シリーズ」は彼が製作に関わっているという設定になっている

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孔雀

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名詞

くじゃく

  1. 一種。雄はきらびやかな羽を持つことで有名。

関連語

発音(?)

東京アクセント

く↗じゃく

翻訳


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