ザ・ノンフィクション2週連続放送決定
この1年間の活動が放送されます。
フジテレビの長寿番組「ザ・ノンフィクション」
1月7日(日)と14日(日)の2週連続です。14:00から1時間です。
釣り番組ではないので釣り自慢は無し、釣りの仕掛け、タックル説明もなし。
内容を一言でいえば
釣りに狂い、人生を踏み外した男が、ある日突然資源保護に目覚める。
こんな内容だと思います。アホな男が・・・です。
資源保護の番組はややもすると難しくなりがちなので、それもなし。映像を見て資源管理の大切さを知っていただく内容です。ノンフィクションなのでやらせも誇張も一切ありません。
ただし約1年間追いかけたので、すぐれた映像が多く難しい話をする必要はない。そのくらい中身は濃いです。
こんな魚、あんな魚が出てきます。クロマグロはみんな巨大です。日本では漁師もめったに釣れないサイズです。
釣りに狂い、日本の離島はほとんど制覇。海外97カ国を訪れ、海外遠征は320回を超えた。
資源管理に成功した国ではこんな巨大クロマグロが毎日釣れる。
日本にもタマカイという巨大ハタが昔はたくさんいた。今はまったく釣れなくなった。ところがアメリカのマイアミに行けば毎日何匹も巨大なハタが釣れるのだ。
全力で走っているときは周りが見えない。
そして走りを止めたとき回りが一気に見えてくる。
俺は釣りに狂った約30年間、回りはほとんど見えなかった。妻と別れて、実家にも10年以上帰らず、旧友にも会わず、しばらく仕事もせず釣りばかりしていた。再就職した仕事も毎日残業は6時間以上したが、それもすべて釣りに行くためだった。
そしていつの間にか訪れた国は97か国。海外遠征は320回に達した。
ところがどんな物もいつかは止まる。新幹線だって、クロマグロだって、いつかは止まる。止まらないのは時間くらいだ。
そして
俺が止まった時に見えたのは大きな魚がほとんど消えた日本の海だった。
俺は自分が釣りが上手いなんて一度も思ったことがない。だからこんなに世界中に釣りに行ったのだ。
遠くには大きな夢がある。必ずかなえられる夢が。
日本では最後まで夢で終わるであろう巨大な魚が釣れるのだ。
豊かな海外の海を知ったら、誰だって虜になるだろう。大物も小物もわんさか釣れる。
でも誰だって自由にやれる時間や金には限度がある。
限度をわきまえる人は賢明な人だ。限度をわきまえない奴の行き先は奈落の底だ。
ただし全力で走っていると落とし穴が見えない。すぐ目の前にあっても。
俺の30年間はそんな崖っぷち人生だった。
俺は20代の前半はギャンブルに狂った。すぐに熱くなり、あっという間に借金だらけになった。
このままでは俺の人生は終わると思いギャンブルはある日完全にやめた。
そして数年間、真面目なふりをしてサラリーマン生活と結婚生活を送ったが、何かいつも物足らなかった。
そんなときに出会ったのが釣りだった。
沖縄の堤防で1.8キロのハタを釣った。膝の震えが止まらなかった。今でもあのときの興奮ははっきりと覚えている。
それからは頭の中は「釣り、釣り、釣り」となった。
仕事も失い、妻にも愛想をつかされ、とうとう仕事なしの独身になった。
でも自由はあった。
釣りのプロになろうなんて考えたことは一度もない。考えているのは今度はあそこに行こう。今度はあの竿を買おう。しかし買いすぎると遠征にけなくなるので自分で仕掛けを考え、大物用の道具を自分で作ったりしていた。磯に固定するピトンや竿掛けはステンレスの材料を買ってきて自分で溶接した。竿も改造した。リールも改造した。そんな毎日だった。
気が付けば10年以上実家に帰らないどころか連絡もしなかった。そんな俺は長男だった。音信不通の俺を親父は「どこかで死んでいる」と思い、弟に実家を継がせる決意をした。
弟の嫁は最初は反対した。弟は「次男だから家は継がない」と嫁に言ってたそうだ。
そして弟が実家を継ぎ、長男が10歳ころ、長女が7歳ころに俺はふらりと実家に現れた。
そして次に実家に現れたのは5年後だった。
長女の日記にはこう書いてあった。
「陽一おじさんに初めてあったのは小学校1年のときだった。2回目に会ったのは小学校6年のときだった」
俺の母は長女にこう言った。
「陽一おじさんにはいつも驚かされるの」
そんな俺の弟は4人の子供をしっかりと育てた。地元でも有名な仲良し家族であり、マラソン大会などに毎年家族で参加している。姉も妹もみんな地元に嫁いだ。そしてこんな問題児の俺をいつでも暖かく迎えてくれる。
いま、資源管理、絶滅危惧種のクロマグロを守れの活動をしているが、これも仲間や兄弟がいるからできること。
活動はこれからも全力でやるけど、大切な仲間と兄弟には迷惑をかけたくない。
よく資源保護活動をして言われるのは
「だったら釣りをやめたら」「マグロを釣ってるのに矛盾している」
確かに人一倍魚を釣って殺してきた。言われるのは仕方がないと思っている。
ただし、魚釣りをしていなかったら資源の危機的なことには気づかなかっただろう。
スーパーにも魚屋にも、ウナギ、マグロが毎日並んでいる。絶滅危惧種が毎日並んでいる。おかしな話だ。
釣りをやっていたから、それがおかしいことにすぐに気づいた。
ウナギは確実に資源が減っている。今の緩い規制ではあと数年後にはほんとに食べられなくなるだろう。
クロマグロは1997年から国内で釣りをしているが、2005年ころから急激に釣れなくなった。まず釣れなくなった原因は何かと考えたら、2004年から日本海で一気に増えた産卵期を狙ったまき網だった。
サンマもスルメもホッケもサバもどんどん減った。ニシンはかつて100万トンも獲れたのが近年は3000トン前後しか獲れない。
いつの間にかスーパーに並ぶ魚は外国産だらけになった。それでも危機的なことと気づいてない人が日本の場合はほとんどなのだ。自然と接している釣り人の方がよっぽど気付いている。
3年前はクロマグロをリリースする人なんてほぼ皆無だったが、今年は全国で一気に30キロ未満のクロマグロをリリースする人が増えた。多くの釣り人がいつまでも楽しい釣りを続けたいなら残すことが何よりも大切と気づいたのだ。
アメリカやカナダ、ニュージーランド、ノルウェーなどに行けば日本では漁師でさえめったに釣れない大きなクロマグロやハタ、カンパチ、ヒラマサ、ハリバットなどが毎日釣れた。
そしてクロマグロを増やすためにはどうしたらよいのかだんだん見えてきた。
それは番組を見ればわかると思います。
※アメリカのスミソニアン環境調査研究所のハインズ所長は釣りが大好きで資源管理に関心を持ち、その研究の道に入ったそうです。そしてハインズ所長がリーダーとなり、アメリカ東海岸はあちこちで環境が改善され、水生生物の資源も回復していった。息子も孫も釣りが大好きとはっきりと講演会で話してました。日本にこういう方は俺が知る限りいないです。
ロシアのプーチン大統領もアメリカのオバマ前大統領も釣りが大好きです。トランプは知りません。
最近、水産庁も「海は国民の財産」というようになった。しかし、現実は国民の声など聞かず、官僚、天下り、一部漁業者、一部政治家がこそこそ決めています。漁業法も60年以上ほとんど変わっていません。変えたくない勢力が強すぎるのです。その結果が、こんなに貧しくなった日本の海です。ところが海外に目を向ければ、多くの国が資源回復に成功しているのです。
この1年間の活動内容(放送されないのもあります)
1月21日 第14回成果発表会 水産研究教育機構主催
2月14日 宮原水産研究教育機構理事長と対談(フジテレビ同行)
2月18、19日 スポーツフィッシングフェスティバル 勝川・野本・茂木講演(フジテレビ同行)
3月4~19日 アメリカ・ノースカロライナ マグロ釣りと現地漁業視察(フジテレビ同行)
4月26日 ISCステークホルダー会合 ISC主催(水産庁中心)
5月12~14日 奄美大島・GTフィッシング(フジテレビ同行)
5月16日 水産物の透明性と持続可能性 水産研究教育機構・早稲田大学共催(フジテレビ同行)
5月19日 羽田市場見学・水産庁との懇親会
5月25日 水産庁・ニッスイ前でデモ(フジテレビ同行)
6月4~7日 境港見学(フジテレビ同行)
6月21日 「漁業資源管理と公平性」小松正之先生・ハインズ博士講演 東京財団主催
6月30~7月12日 スペイン・マグロ釣りと魚市場、まき網、定置網業者見学(フジテレビ同行)
8月4日 築地市場見学(フジテレビ同行)
8月7日 小松正之先生と対談(フジテレビ同行)
8月8日 全国マグロ会議 水産庁主催
8月12~30日 カナダ・プリンスエドワード島・マグロ釣り(フジテレビ同行)
9月16~10月1日 カナダ・プリンスエドワード島・マグロ釣り(フジテレビ同行)
(フジテレビ同行)10月3~8日 青森・マグロ釣り(フジテレビ同行)
10月11日 行政と遊漁団体の意見交換会 水産庁主催
11月1日 水産庁と対談(太田審議官・中塚マグロ資源グループ長)(フジテレビ同行)
2月は浅草でスポーツフィッシングフェスティバルを開催した。入場者は過去最高だった。
東京海洋大学の勝川准教授、羽田市場(地方創生ネットワーク株式会社)の野本社長と講演をやった。
2月は農水省顧問で水産研究教育機構の宮原理事長と対談した。ケンカになるかと思ったら、かなりの部分で意見が一致。フジテレビは予想外にビックリ。
3月はアメリカのノースカロライナでマグロ(大西洋クロマグロ)釣り。大きなマグロが次々とヒットした。
4月は漁業関係者のステークホルダー会合。5月は早稲田での国際シンポジウムを傍聴した。どちらも大変に勉強になったと同時に日本の矛盾点が多く見えてきた。
5月25日は水産庁とニッスイ前でデモ。今回で3回目だが参加者は年々増えている。
参加者はほとんどが釣り人だが、主婦も年々増えている。子供たちの未来を真剣に考えているのだろう。
来年は5月30日の予定。ぜひ沿岸漁師さんも参加していただきたい。海はみんなで守る。そういう時代です。
6月はスペインにマグロ釣り。初めての挑戦だったが、見事に大外れ。どうやらジブラルタル海峡はマグロの通り道だけど、食事の場ではないらしい。同じころ定置網(アルマドラバ漁)にはたくさん入ってました。
日本を代表するプロを2人(鈴木斉、荻原正幸)を連れて行ったけど、ルアーを投げるチャンスは一度もなかった。
境港は昨年に続いて見学。ただしマグロがずっと揚がってなかった。3日間滞在するもマグロの映像は無し。この写真は昨年のもの。
昨年は境港関係者18人と対談した。言うべきところはすべて言った。
8月上旬は築地市場を見学。仲買人のお話はすごく的を射ていた。
どれが一番美味しかったか?それは食べる前に見ただけでもわかった。
8月中旬はカナダのプリンスエドワード島へ。世界で最もクロマグロのアベレージサイズが大きいところである。今回はスピニングタックルで巨大クロマグロに挑んだ。
船長推定550ポンド(250キロ)を56分でキャッチ。そしてリリースした。短時間で上げるコツはロッドを立てつづけること。
8月は資源管理改革の第一人者小松先生と対談。とても鋭いお話を聞かせていただいた。
9月は再びカナダへ。女性に巨大クロマグロに挑んでいただいた。ところが男性よりもパワフルな女性でした。
女性が釣ったこのマグロは船長がキープした。ここのルールは船長1人が年に1匹だけキープできる。マグロは船上で生きているうちに血抜きをする。港での正式計量は296.5キロだった。翌日飛行機に乗って日本へ。
全員がキャッチしたあとに俺もチャレンジ。今度はハーネス無しのベイトタックルで。ギア比が低いのと、ギンバルにブラックマジックを使ったので全く辛くなかった。
ファイティングタイム28分で船長推定650ポンドをキャッチ。最後までロッドは立ててファイトした。
最後の対談は水産庁の太田審議官と中塚マグログループ長。質問は事前に相手側に伝えておくという対談だった。提出してない質問は却下された。まあケンカじゃないからいいのか。なんか燃えない対談だった。
そして11月にようやく長い取材から解放された。やるだけやったから満足感はあります。メチャ忙しい1年でした。
そして、来年は映画です。またまた忙しい1年になります。
釣りバカたちの資源保護活動。どうか見てください。
フジテレビの長寿番組「ザ・ノンフィクション」
1月7日(日)と14日(日)の2週連続です。14:00から1時間です。
釣り番組ではないので釣り自慢は無し、釣りの仕掛け、タックル説明もなし。
内容を一言でいえば
釣りに狂い、人生を踏み外した男が、ある日突然資源保護に目覚める。
こんな内容だと思います。アホな男が・・・です。
資源保護の番組はややもすると難しくなりがちなので、それもなし。映像を見て資源管理の大切さを知っていただく内容です。ノンフィクションなのでやらせも誇張も一切ありません。
ただし約1年間追いかけたので、すぐれた映像が多く難しい話をする必要はない。そのくらい中身は濃いです。
こんな魚、あんな魚が出てきます。クロマグロはみんな巨大です。日本では漁師もめったに釣れないサイズです。
釣りに狂い、日本の離島はほとんど制覇。海外97カ国を訪れ、海外遠征は320回を超えた。
資源管理に成功した国ではこんな巨大クロマグロが毎日釣れる。
日本にもタマカイという巨大ハタが昔はたくさんいた。今はまったく釣れなくなった。ところがアメリカのマイアミに行けば毎日何匹も巨大なハタが釣れるのだ。
全力で走っているときは周りが見えない。
そして走りを止めたとき回りが一気に見えてくる。
俺は釣りに狂った約30年間、回りはほとんど見えなかった。妻と別れて、実家にも10年以上帰らず、旧友にも会わず、しばらく仕事もせず釣りばかりしていた。再就職した仕事も毎日残業は6時間以上したが、それもすべて釣りに行くためだった。
そしていつの間にか訪れた国は97か国。海外遠征は320回に達した。
ところがどんな物もいつかは止まる。新幹線だって、クロマグロだって、いつかは止まる。止まらないのは時間くらいだ。
そして
俺が止まった時に見えたのは大きな魚がほとんど消えた日本の海だった。
俺は自分が釣りが上手いなんて一度も思ったことがない。だからこんなに世界中に釣りに行ったのだ。
遠くには大きな夢がある。必ずかなえられる夢が。
日本では最後まで夢で終わるであろう巨大な魚が釣れるのだ。
豊かな海外の海を知ったら、誰だって虜になるだろう。大物も小物もわんさか釣れる。
でも誰だって自由にやれる時間や金には限度がある。
限度をわきまえる人は賢明な人だ。限度をわきまえない奴の行き先は奈落の底だ。
ただし全力で走っていると落とし穴が見えない。すぐ目の前にあっても。
俺の30年間はそんな崖っぷち人生だった。
俺は20代の前半はギャンブルに狂った。すぐに熱くなり、あっという間に借金だらけになった。
このままでは俺の人生は終わると思いギャンブルはある日完全にやめた。
そして数年間、真面目なふりをしてサラリーマン生活と結婚生活を送ったが、何かいつも物足らなかった。
そんなときに出会ったのが釣りだった。
沖縄の堤防で1.8キロのハタを釣った。膝の震えが止まらなかった。今でもあのときの興奮ははっきりと覚えている。
それからは頭の中は「釣り、釣り、釣り」となった。
仕事も失い、妻にも愛想をつかされ、とうとう仕事なしの独身になった。
でも自由はあった。
釣りのプロになろうなんて考えたことは一度もない。考えているのは今度はあそこに行こう。今度はあの竿を買おう。しかし買いすぎると遠征にけなくなるので自分で仕掛けを考え、大物用の道具を自分で作ったりしていた。磯に固定するピトンや竿掛けはステンレスの材料を買ってきて自分で溶接した。竿も改造した。リールも改造した。そんな毎日だった。
気が付けば10年以上実家に帰らないどころか連絡もしなかった。そんな俺は長男だった。音信不通の俺を親父は「どこかで死んでいる」と思い、弟に実家を継がせる決意をした。
弟の嫁は最初は反対した。弟は「次男だから家は継がない」と嫁に言ってたそうだ。
そして弟が実家を継ぎ、長男が10歳ころ、長女が7歳ころに俺はふらりと実家に現れた。
そして次に実家に現れたのは5年後だった。
長女の日記にはこう書いてあった。
「陽一おじさんに初めてあったのは小学校1年のときだった。2回目に会ったのは小学校6年のときだった」
俺の母は長女にこう言った。
「陽一おじさんにはいつも驚かされるの」
そんな俺の弟は4人の子供をしっかりと育てた。地元でも有名な仲良し家族であり、マラソン大会などに毎年家族で参加している。姉も妹もみんな地元に嫁いだ。そしてこんな問題児の俺をいつでも暖かく迎えてくれる。
いま、資源管理、絶滅危惧種のクロマグロを守れの活動をしているが、これも仲間や兄弟がいるからできること。
活動はこれからも全力でやるけど、大切な仲間と兄弟には迷惑をかけたくない。
よく資源保護活動をして言われるのは
「だったら釣りをやめたら」「マグロを釣ってるのに矛盾している」
確かに人一倍魚を釣って殺してきた。言われるのは仕方がないと思っている。
ただし、魚釣りをしていなかったら資源の危機的なことには気づかなかっただろう。
スーパーにも魚屋にも、ウナギ、マグロが毎日並んでいる。絶滅危惧種が毎日並んでいる。おかしな話だ。
釣りをやっていたから、それがおかしいことにすぐに気づいた。
ウナギは確実に資源が減っている。今の緩い規制ではあと数年後にはほんとに食べられなくなるだろう。
クロマグロは1997年から国内で釣りをしているが、2005年ころから急激に釣れなくなった。まず釣れなくなった原因は何かと考えたら、2004年から日本海で一気に増えた産卵期を狙ったまき網だった。
サンマもスルメもホッケもサバもどんどん減った。ニシンはかつて100万トンも獲れたのが近年は3000トン前後しか獲れない。
いつの間にかスーパーに並ぶ魚は外国産だらけになった。それでも危機的なことと気づいてない人が日本の場合はほとんどなのだ。自然と接している釣り人の方がよっぽど気付いている。
3年前はクロマグロをリリースする人なんてほぼ皆無だったが、今年は全国で一気に30キロ未満のクロマグロをリリースする人が増えた。多くの釣り人がいつまでも楽しい釣りを続けたいなら残すことが何よりも大切と気づいたのだ。
アメリカやカナダ、ニュージーランド、ノルウェーなどに行けば日本では漁師でさえめったに釣れない大きなクロマグロやハタ、カンパチ、ヒラマサ、ハリバットなどが毎日釣れた。
そしてクロマグロを増やすためにはどうしたらよいのかだんだん見えてきた。
それは番組を見ればわかると思います。
※アメリカのスミソニアン環境調査研究所のハインズ所長は釣りが大好きで資源管理に関心を持ち、その研究の道に入ったそうです。そしてハインズ所長がリーダーとなり、アメリカ東海岸はあちこちで環境が改善され、水生生物の資源も回復していった。息子も孫も釣りが大好きとはっきりと講演会で話してました。日本にこういう方は俺が知る限りいないです。
ロシアのプーチン大統領もアメリカのオバマ前大統領も釣りが大好きです。トランプは知りません。
最近、水産庁も「海は国民の財産」というようになった。しかし、現実は国民の声など聞かず、官僚、天下り、一部漁業者、一部政治家がこそこそ決めています。漁業法も60年以上ほとんど変わっていません。変えたくない勢力が強すぎるのです。その結果が、こんなに貧しくなった日本の海です。ところが海外に目を向ければ、多くの国が資源回復に成功しているのです。
この1年間の活動内容(放送されないのもあります)
1月21日 第14回成果発表会 水産研究教育機構主催
2月14日 宮原水産研究教育機構理事長と対談(フジテレビ同行)
2月18、19日 スポーツフィッシングフェスティバル 勝川・野本・茂木講演(フジテレビ同行)
3月4~19日 アメリカ・ノースカロライナ マグロ釣りと現地漁業視察(フジテレビ同行)
4月26日 ISCステークホルダー会合 ISC主催(水産庁中心)
5月12~14日 奄美大島・GTフィッシング(フジテレビ同行)
5月16日 水産物の透明性と持続可能性 水産研究教育機構・早稲田大学共催(フジテレビ同行)
5月19日 羽田市場見学・水産庁との懇親会
5月25日 水産庁・ニッスイ前でデモ(フジテレビ同行)
6月4~7日 境港見学(フジテレビ同行)
6月21日 「漁業資源管理と公平性」小松正之先生・ハインズ博士講演 東京財団主催
6月30~7月12日 スペイン・マグロ釣りと魚市場、まき網、定置網業者見学(フジテレビ同行)
8月4日 築地市場見学(フジテレビ同行)
8月7日 小松正之先生と対談(フジテレビ同行)
8月8日 全国マグロ会議 水産庁主催
8月12~30日 カナダ・プリンスエドワード島・マグロ釣り(フジテレビ同行)
9月16~10月1日 カナダ・プリンスエドワード島・マグロ釣り(フジテレビ同行)
(フジテレビ同行)10月3~8日 青森・マグロ釣り(フジテレビ同行)
10月11日 行政と遊漁団体の意見交換会 水産庁主催
11月1日 水産庁と対談(太田審議官・中塚マグロ資源グループ長)(フジテレビ同行)
2月は浅草でスポーツフィッシングフェスティバルを開催した。入場者は過去最高だった。
東京海洋大学の勝川准教授、羽田市場(地方創生ネットワーク株式会社)の野本社長と講演をやった。
2月は農水省顧問で水産研究教育機構の宮原理事長と対談した。ケンカになるかと思ったら、かなりの部分で意見が一致。フジテレビは予想外にビックリ。
3月はアメリカのノースカロライナでマグロ(大西洋クロマグロ)釣り。大きなマグロが次々とヒットした。
4月は漁業関係者のステークホルダー会合。5月は早稲田での国際シンポジウムを傍聴した。どちらも大変に勉強になったと同時に日本の矛盾点が多く見えてきた。
5月25日は水産庁とニッスイ前でデモ。今回で3回目だが参加者は年々増えている。
参加者はほとんどが釣り人だが、主婦も年々増えている。子供たちの未来を真剣に考えているのだろう。
来年は5月30日の予定。ぜひ沿岸漁師さんも参加していただきたい。海はみんなで守る。そういう時代です。
6月はスペインにマグロ釣り。初めての挑戦だったが、見事に大外れ。どうやらジブラルタル海峡はマグロの通り道だけど、食事の場ではないらしい。同じころ定置網(アルマドラバ漁)にはたくさん入ってました。
日本を代表するプロを2人(鈴木斉、荻原正幸)を連れて行ったけど、ルアーを投げるチャンスは一度もなかった。
境港は昨年に続いて見学。ただしマグロがずっと揚がってなかった。3日間滞在するもマグロの映像は無し。この写真は昨年のもの。
昨年は境港関係者18人と対談した。言うべきところはすべて言った。
8月上旬は築地市場を見学。仲買人のお話はすごく的を射ていた。
どれが一番美味しかったか?それは食べる前に見ただけでもわかった。
8月中旬はカナダのプリンスエドワード島へ。世界で最もクロマグロのアベレージサイズが大きいところである。今回はスピニングタックルで巨大クロマグロに挑んだ。
船長推定550ポンド(250キロ)を56分でキャッチ。そしてリリースした。短時間で上げるコツはロッドを立てつづけること。
8月は資源管理改革の第一人者小松先生と対談。とても鋭いお話を聞かせていただいた。
9月は再びカナダへ。女性に巨大クロマグロに挑んでいただいた。ところが男性よりもパワフルな女性でした。
女性が釣ったこのマグロは船長がキープした。ここのルールは船長1人が年に1匹だけキープできる。マグロは船上で生きているうちに血抜きをする。港での正式計量は296.5キロだった。翌日飛行機に乗って日本へ。
全員がキャッチしたあとに俺もチャレンジ。今度はハーネス無しのベイトタックルで。ギア比が低いのと、ギンバルにブラックマジックを使ったので全く辛くなかった。
ファイティングタイム28分で船長推定650ポンドをキャッチ。最後までロッドは立ててファイトした。
最後の対談は水産庁の太田審議官と中塚マグログループ長。質問は事前に相手側に伝えておくという対談だった。提出してない質問は却下された。まあケンカじゃないからいいのか。なんか燃えない対談だった。
そして11月にようやく長い取材から解放された。やるだけやったから満足感はあります。メチャ忙しい1年でした。
そして、来年は映画です。またまた忙しい1年になります。
釣りバカたちの資源保護活動。どうか見てください。