2011/04/29

巨大魚の宝庫「トカラ」

「ラクダ岩」巨大GTとの数々の激闘が・・・
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今回のメンバーは全員が前日入り。び~るだ~さんだけこの日までウッキー艇で翌日から合流。
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初日はサンドンから開始。

いきなりボンガキがグッドサイズを!
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サンドンからトカラの悪石島へ行く途中、マッコウクジラに遭遇した。
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ゆっくりと移動していた。船に対してほとんど警戒していないらしく10メートルくらいまで近づく。
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この場所は毎年この時期になるとマッコウに出会えるそうだ(怪物船長談)
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今回は2頭のマッコウに会えた。
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しゃくれが初GTをキャッチ!初めては小さくても嬉しいね。
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諏訪瀬島に到着。
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しゃくれに今度はとんでもない大物がヒット!
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何も抵抗ができないまま、ラインを全部出されて終了だった。


続いて中ノ島のラクダ岩の沖でボンバーに巨大な奴がヒット!
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日ごろのボンバーと違って超真面目なファイトだった(笑)
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ボンバー「もう腕が駄目」「あかん」弱音吐きまくりのボンバー(笑)
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顔は真っ赤!血圧レッドゾーン!
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よろよろしながらも最後まで頑張った。なかなかの根性?
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ふらふらだった。

途中から声も出なくなっていた。

ファイティングタイム24分!

いつもは超強気発言の男が、このファイトを境におとなしくなったそうだ。

ルアーはシーフロッグ。
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腰が抜けた状態のボンバー(爆)
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ボンバーをとことん苦しめたGTは

なんと

52キロ!!!
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続いて、またまたしゃくれに来たー!
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こんどは勝者になった。人生2匹目は27キロ!
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ボンガキ32キロ!
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これもボンガキ
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飲んでばかりのび~るだ~さんが真剣になった!
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サメでした(^^;
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締めくくりはボンガキ35キロ!
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ボンガキは前半の奄美も含めて6日間連続キャッチで計12匹キャッチ!

今回のポイントゲッターだったよ。まだ22歳、まだまだ成長するからこれからが楽しみだね。



その数日後

とんでもないビッグニュースが連続で飛び込んできた!

まずは

貴ちゃん!

なんと!

セイルの

63キロ!!!302センチ!!!

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君はもう女と言えない!?

タックル
ロッド:カーペンターTBL80/20
ルアー:カーペンターGT-γ120



その数日後

こんどは1日で40キロオーバーがなんと5匹!!!
(56キロ、47キロ、46キロ、40キロ、40キロ)

最大はチキンの

56キロ!!!

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チキンは47キロもキャッチ!
過去に40キロオーバーは数え切れないほどキャッチしている実力者である。
56キロはまだまだ通過点。これからが楽しみである。

62歳のコッド親分も昨年に続いて40キロをキャッチ!
歳を重ねるごとに自己記録更新は俺たち後に続く者の目標になるね。

今年のトカラはとんでもない1年になりそうだぞ。


船:ビッグディッパー
http://bigdipper-amami.com/
2011/04/22

記録ラッシュの奄美近海GT②

奇跡は2度起きた。
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いよいよ最終日(3日目)です。

小学校3年から見ているボンガキだけど、ファイトはほんとに上達したね。
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安定していて、ファイティングタイムも短い。
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ルアーを動かすテクニックも素晴らしい。福井や小西のアドバイスをよく聞き、同行する達人のファイトを見習っているからだろうね。

もう、そのへんのプロは勝てないと思うよ(俺も含めて)
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そして最終日は3日間で一番激しかった。

絶好調の鬼引き5キロ~
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ごまプリン32キロ、ボンガキ21キロ~
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ごまプリンのテクニックもこれからは馬鹿にできないよ(笑)
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DJも変な帽子で頑張った!
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DJ33キロ、ボンガキ23キロ~
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DJキャッチで3日間連続全員キャッチです。
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2匹仲良く休憩してます。
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魚屋の親父さんでっか?
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いえ、アングラー鬼引きです。28キロ!
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ごまプリンまたまたヒット~!
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27キロ!
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ボンガキ20キロ~
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そしてごまとDJがダブルヒットー!(冒頭の写真)

奇跡がまた起きたー!

DJは7キロ
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ごまプリンは自己記録更新の36キロ~!!!
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これで打ち止め~

お前ら~釣りすぎだ~!!
どこぞやの親父が吠えてやした。


3日間で釣ったGTは23匹!新記録
(4日間釣行を含めても新記録)

最終日は1日で11匹!新記録

3日連続全員キャッチ!新記録

ちなみにビッグディッパー記録です。

凄い3日間でした。

ちなみにヒットルアーはパンドラです。23匹中20匹がパンドラ、3匹がガンマです。

ロッドは全員カーペンターです。



そして天候が回復。後半組が奄美に着いた。

今度はトカラです。
2011/04/21

記録ラッシュの奄美近海GT①

今年のトカラは凄い!
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3月18日にオオサンショウウオさんから国際電話(アメリカにいたので)が掛かってきた。
なんと95キロ、204センチもある巨大なイソマグロを釣ったそうだ。しかもファイティングタイムはたったの10分。ジギングではなくてキャスティングである。


その一週間後に我々は奄美に向かった。奄美からビッグディッパーでトカラへ向かうのだ。

ところが奄美に着くなり怪物船長が「予報が悪いので奄美近海にします」と。

やる気満々、活性MAXだった一行はここで一気に低活性に・・・

しかも海は時化ている。


ところが!!!

とんでもない毎日になるのである。


怪物艇にはGTを優しく確実にリリースするために新兵器が投入されていた。
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釣りあげたあとにここに入れて回復させるのである。海水はポンプでくみ上げイケスに勢いよく注入する。
170センチまでのGTを入れることができる。

1匹目は港から10分のポイントで鬼引きが37キロ!
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次は喜界島沖でダブルヒット!
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同時に2匹ネットへ
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波が高く、船の揺れが大きいので、穏やかな場所へ移動開始。
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移動中にずぶ濡れに
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DJ28キロ!
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ごまプリン25キロ!
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2度とない奇跡のツーショットです(笑)
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大本命のボンガキはようやく釣ったけど、苦笑い。
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締めくくりに26キロを釣って面目立ちました。
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1日目は全員キャッチで5匹!

その晩は多国籍料理屋で宴会。
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宴会の途中で俺の誕生日だと気付く(笑)


2日目

俺が寝ている間に。

鬼引き5キロ、16キロ。ごまプリン16キロ。ぼんがき13キロです。

鬼引き2日目も絶好調!
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ボンガキ31キロ!
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鬼引き、またまたヒット!
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34キロ!
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DJが7キロを釣って連日全員キャッチだ!
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2日目は7匹キャッチでトータル12匹!


2日目の晩はウッキー艇と合流して俺の誕生パーティやりました。
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みんなありがとう♪
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そしてさらに凄い3日目へと続く
2011/04/17

ノースカロライナ沖で巨大クロマグロ連続ヒット!④完結編

止まってくれー!!!
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そしてまたまたトリプルヒット!
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サミはまたまたバラシ・・・
バラシ率8割くらいかな。
短時間にこだわるので、どうしてもバラシが多い。


大ベテランのサンパイはほとんどバラシなし。しかし今回は大物だ・・・
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金太郎の上達スピードはマッハ級である。
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2人がファイトしている間に巨大マグロがスーパージャンプ!オリンピック選手なみのジャンプを見せた!

そのとき、偶然にもカメラがその方向を向いていた。
秒間8コマの高速シャッターが作動した。

1枚目
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2枚目
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3枚目
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4枚目
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4枚写っていた。
空中を飛んでいたのは0.5~0.7秒くらいである。

今回マグロのジャンプシーン、バイトシーンは50回以上見たが、このマグロが一番高くジャンプした。
それが撮れたなんて・・・奇跡である。

そしてオルカ(シャチ)も現れた。
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クロマグロを狙っていたらしく、ファイト中の2匹のマグロはこのとき一気に深く潜り始めた。

スプールからラインが矢のように飛び出して行く。

サンパイも今回ばかりは苦しかった。
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50分経過後、サミがハーネスを付けてあげた。
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しかし、相手もかなりの大物で、ラインは出て行くばかり。

サンパイはただただ耐えるだけだった。
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その間にもオルカは何度も姿を見せた。
(帰港後に隣の船がキープしたマグロを見たが、オルカに噛まれた大きな歯形が残っていた)

限界をとうに超えたファイトが続いた。
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サミがフライングブリッジにいる俺に「○○さん、顔色が変わってるから危険だよ」と言った。

俺「サンパイ、もう充分に頑張ったから、交代していいよ」

サンパイは無口だった。おそらく声も出ないのだろう。

顔は黄色くなっている。

そしてチェアーに腰かけた。
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水分を補給する。まだ気持ちは諦めてない。でも体が・・・
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スプールのラインは残り10メートル・・・
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ラインが切れる前に眼鏡を外させた。反動でロッドが顔に当たるからだ。

そして

パチーン!

サンパイの戦いは終わった。
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俺は正直ホッとした。

切れなかったらサンパイは死んだかも・・・


そして

ファイトは金太郎一人になった。
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オルカの姿もやがて見えなくなり、マグロとの距離は少しずつ縮まっていった。でも一度は400メートル出された。
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極限を超えたファイトが続く。
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3時間経過・・・
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ロッドはMC535。極限まで曲がりっぱなしだ。
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4時間経過・・・
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残り50メートルまで浮いてきた。
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4時間20分経過後

金太郎に激痛が走った。

「うああああ~~~足が攣りました!」

強烈な叫びだったが、ロッドは離さなかった。

回りの者が足を伸ばして元に戻す。

そして勝負は続く。

何度もロッドを腕で抱えた。
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海面にうっすらとマグロの姿が見えた。

あと少しだ!

頑張れ!金太郎!

しかし残り10メートルから円を描くだけで、全然浮いてこない。

ドラグを少し締めて最後の勝負に出た!

「パチーン」

4時間55分

金太郎の人生最大の戦いは終わった。

ドラグは実測14キロだった。

応援してくれた仲間に「すいません」と言って泣いた。

仲間は金太郎の健闘を心から讃えた。
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キャビンに入るなり腰から砕けるように落ちた。
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倒れた後は長い時間動かなかった。
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金太郎は4月から青森の某高校の教員として赴任する。

立派な教師になるだろう。


ジョージは我々に向かって言った。

「サムライ」

と。
2011/04/16

ノースカロライナ沖で巨大クロマグロ連続ヒット!③

やったー!
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2日間が過ぎ、全員体がガタガタになっていた。腰が痛い、腕が痛い、そして極度の全員筋肉痛。
目の前にマグロが跳ねても、投げるのを躊躇する者も出てきた。

薬屋行っていろいろ購入。サロンパス、ビタミン剤などなど。
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沖に出るといろんな生き物に遭遇。これはザトウクジラ。
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座ってファイトをするアメリカ人。さらにデッキハンドがロッドを支えて、ラインを手繰っていたよ。
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3日目もいきなりトリプルヒット!!!
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しかし、3人ともラインブレイク(^^;


続いてサンパイにヒット!
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ロッドはBLC83/40。ルアーはガンマ120。

たった8分でランディング。

小さいのでキープすることに。

小さいと言っても叉長実測63インチ、重さ推定50キロ!
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始めて船に上げたので、全員で持ち回りして記念写真(全員がもっと大きいマグロをリリースしてます)
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今度はサミにヒット!ロッドはバレーヒルEXP56XXBマオリスピリッツ。リールはブルーヘブン。
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今度もわずか9分でキャッチ!
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船べりで計測。叉長は78インチ。
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重量は船長推定127キロ!
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そして今度は金太郎だ!
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まだ釣ってないのは金太郎だけ。みんなで応援した。
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ロッドはBLC83/40。ルアーはブルーフィッシュ100。
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途中こんなことも。でも交代しないで最後まで一人で頑張った。
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ジョージがリーダーを掴んだ。ファイティングタイムは1時間2分。この時点でジョージは叉長71~72インチと言った。
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みんなが祝福してくれた。涙が止まらない。
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人生で一番辛かった。
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ルアーががっちり掛っていて外れないので、船に上げて外すことに。ちゃんと正式に叉長を計る。
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叉長実測71インチ。

ついでに記念写真も撮らせてもらった。重さは船長推定90キロ!金太郎は身長178センチ。
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すでにサンパイの63インチをキープしているので、このマグロはすぐにリリースした。
※キープは叉長73インチ以下を船中1匹まで。


そして4日目突入!最終日である。

まずは明太子に来た!
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たったの4分でキャッチ!
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ロッドはBLC83/40。ルアーはガンマ160。叉長実測53インチ、重さは推定40キロ。
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そして次号はいよいよ最終日。クライマックスへ。
2011/04/14

ノースカロライナ沖で巨大クロマグロ連続ヒット!②

誰もがこんなことになるなんて予想してなかった。
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ヤガラはこんどはキャスティングで掛けた。
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ニュージーランドで263キロを4時間47分かけてスタンドアップで釣った経験を持つ。長時間ファイトは経験済み。今回もマイペースで無理をしない長期戦を覚悟してのファイトだった。

マラソンと同じで、自分のペースを守らなければならない。ハイペースは自滅する。

ロッドの角度、ロッドを持つ手の位置、手はなるべく伸ばし、体の重心を後方に、そして何よりもロッドベルトの選択が大事だ。今回の経験で参加者は全員、どのメーカーのロッドベルトが長時間ファイトに適しているかを確認できた。何事も多くの経験が確かな答えを導き出してくれる。

もちろんロッドの選び方は大事である。一番アングラーに負担が無いファイトは立ててファイトをすることである。立てることによってロッドの支点が手前になる。寝せれば遠くになり、梃子の原理でアングラーの負担は増える。ところが立てると簡単に折れてしまうロッドが多い。立ててファイトをしても折れにくいロッドを選ぶことである。

そしてロッドの復元力が必要である。復元力の無いロッドはファイト時間をさらに長引かせる。

キャスティングにおいては長いロッドのほうが飛距離は出る。ただし長いロッドはファイトが辛い。長くても支点が手前にあれば、負担が少なくなる。そんなことでティップの固いGTロッドはマグロの長時間ファイトには向かない。GTロッドは根ずれのリスクの大きいGT用に作られ、短時間で主導権を取れることを基本としている。そのためGTはハイドラグに対して安定したファイトができる強靭なパワーが必要となる。陸上に例えればGTは短距離である。マグロは基本的には持久力(長距離)である。腕、腰、握力などなど。そして一番大切なことは「折れない心」である。

GTは水面に姿を見せたら勝負は終わりだが、マグロは見えてからも延々と続く。10メートルくらいまでは何度も寄せられるのだが、そこから何度もランを繰り返す。そして20~30メートルくらいの距離をとって船の真下で円を描きながら延々と泳ぎ続ける。100キロを超すマグロとなると10キロのドラグではいつまでたっても浮いてこないことが多い。ニュージーランドのマグロはほとんどが200キロを超す、そのサイズになると20キロのドラグでも浮いてこない。

あまりに浮いてこないので別の船でファイトをしているアメリカ人を見たら、デッキハンドがライン(道糸)を手繰っていた。これは明らかなファールである。我々日本人は小さな体で誰も交代せず、手助けも受けずファイトを続けた。今回は東日本大震災の直後と言うこともあり、ジャパニーズアングラーの気合と根性は数倍になっていたような気がした。

2時間21分の激闘の末、やっとジョージがリーダーを掴んだ。道糸に触れたらファールである(世界共通のIGFAルールでは)
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73インチ以下に見えたのでジョージがキープしようとしたらギャフ掛け寸前にリーダーが切れてしまった。
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船長推定は叉長71インチ、重さ90キロ。ルアーはカーペンターGT-γ120。


続いてサンパイがジギングで掛けた。

GT、ジギング、ヒラマサと海外経験豊富なアングラーである。年齢は俺と同じ1954年生まれ。年齢的なハンディは大きいが、それを豊富な経験で補うファイトは若い者の参考になった。

ロッドはMCの516。最初から落ち着いて無駄のないファイトだった。
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ロッドを立て気味にして復元力を利用したファイト。
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なんとたったの17分でマグロは船べりに浮いた。

しかもデカイ!
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リーダーを掴んで船べりリリース。

船長推定は叉長77インチ、重さ113キロ!
ジグはリスキー1の300グラム。

人生初の100キロオーバーである。

これで1日目が終了した。とんでもない釣果に全員が夢じゃないかと思った。


2日目開始。

この日もサミはガンガン掛けた。ヒット数はダントツ1位である。飛距離と投げる回数もダントツ1位。そしてバラシもダントツ1位(笑)。

キャスティングとジギングで70キロオーバーのマグロを30匹以上釣っている男である。おそらくアメリカ人でナンバー1だろう。

ロッドはソウルズのPS-O75P3CS。最初からガンガン曲げた。
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昨日は4分で109キロをキャッチ。今日は9分で122キロをキャッチ!

ルアーはサミの大好きな猛闘犬丸だ。
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船べりでリリース。
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続いて明太子がジギングで掛けた。
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ロッドはMCの538。握力を温存するため、何度も腕を回してロッドを立てた。
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相手はかなり大きく、1時間以上経っても姿を見せなかった。
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ようやく浮上。メチャクチャデカイ!
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100キロを軽く超えてるのは間違いない。
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大きくなればなるほど、回る半径も大きくなる。何度も浮上しては、また潜るを繰り返した。
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1時間13分後、ようやくリーダーを掴んだ。
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船べりで写真を撮ってリリース。
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船長推定は叉長80インチ、重さはなんと

145キロ!


タックル
ロッド:MC538
リール:ステラ20000
ライン:PE8
リーダー:フロロ100
ジグ:CBONE・C-1セミロング320
ファイティングタイム:1時間13分
アングラー:明太子(博多のピーター)


そして金太郎がキャスティングで掛けた!
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ロッドはカーペンターBLC83/40。
昨日も掛けたが、10秒で終了。頭が真っ白になったそうである。

マグロは初挑戦だが、みんなのファイトが参考になったらしくロッドの立てかたは合格だった。
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しかし、25分で謎のラインブレイク。

まだ経験が少ないので、自分のペースがわからず、ファイト後は酸欠で頭痛が激しく、座り込んだあとに倒れてしまった。
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金太郎は25歳と若い。若さは大きな武器である。それは1日1日と大きく育っていった。


命がけの激闘ファイトはまだまだ続く。
2011/04/13

ノースカロライナ沖で巨大クロマグロ連続ヒット!①

一生に一度くらいの凄い写真が撮れた!

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4日間の釣りの中で一番高くジャンプしたマグロです。なんと、そのときにその方向へカメラを向けてました。秒間8コマ高速連写、シャッタースピード2000分の1です。マグロのサイズは150キロ前後です。おそらく、もう2度と撮れないと思います。撮影後に確認したとき「やったー!」と大きな声で叫んでました(笑)

タックル紹介(笑)
カメラ:CANON EOS7
レンズ:CANON EF 70-300mm

俺は連写用にEOS7、釣果写真用にEOS5 MARKⅡを使ってます。


写真も大満足だけど、釣果もとんでもなかったです。

1日目の釣果は

なんと!

135キロ、127キロ、113キロ、109キロ、90キロ

9ヒット、5キャッチ(オールリリース)、4ラインブレイクです。

日本の100年分を1日で釣ったようなもんです。

最大は明太子の135キロ(叉長80インチ)、ルアーはガンマ120、ロッドはBLC83/40、リールステラ18000、ファイティングタイム44分

2番目がヤガラの127キロ(叉長79インチ)、ジグはスティンガーバタフライ・ロング240、ロッドはブルーローズ、リールはステラ20000、ファイティングタイム57分

3番目がサンパイの113キロ(叉長77インチ)、ジグはリスキー1、ロッドがMC516、リールがステラ20000、ファイティングタイム17分

4番目がサミの109キロ(叉長実測75インチ)、ルアーはディープライナーのペンシル、ロッドがSWTの75、リールがステラ18000、ファイティングタイムはたったの4分

5番目がヤガラの90キロ(叉長71インチ)、ルアーはガンマ120、ロッドはシマノ8.3、リールはステラ18000、ファイティングタイムは2時間21分

サミ以外は船長推定です。

叉長73インチ以上はレギュレーションでリリースです。サミのマグロが小さかったので船に上げて計測したら75インチだったので即リリースしました。我々が到着直前にリリースに該当するマグロは船べりでリリースするという規則ができました。船に上げての写真は駄目です。
ヤガラの71インチはリーダーを掴んでキープしようとしたらギャフ掛け直前にリーダーブレイクでした。あとは大きすぎて、すべて船べりリリースです。
レギュレーションは年に何度も変わります。サイズ別(年齢別)で資源量を調整しているようです。


俺はタックルを持ってきてないので一日カメラマンとアドバイスです。

もちろん一人も交代していません。日本人の根性にアメリカ人も驚いてましたよ。


ニューヨークからノースカロライナ洲ナグスヘッドまで、このレンタカーで約8時間。今回もサミが運転です。
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船は58フィートの大型クルーザー。とっても快適でした。
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キャビンも広々
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キャプテンのネッド(手前)とデッキハンドのジョージです。
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我々が到着する5日前にはトローリングで805ポンド(約365キロ)なんて化け物が釣れてます。
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港からポイントまで約1時間半(寝てたので正確な時間はわかりませんが)

まずはジギングです。

サミお勧めのジギングタックルは
ロッド:MCワークス538、同516
リール:ステラ20000PG
ライン:サンラインPEジガー8HG・8号
リーダー:フロロ100lb(太いと食わない)
ジグ:ディープライナー・スロースキップFB250、シャウト・シャブシャブ300


開始するなりすぐにヤガラにヒット!

その数分後にキャスティングでサミにヒット!

開始早々船上の活性はいきなりMAX!
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サミはたったの4分でランディング
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叉長73インチ前後に見えたので船に上げたが、計測したら75インチだったので即リリース。
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船長の推定は109キロ!

ルアーはディープライナーのプロト。

ドラグは実測18.5キロだった。


ヤガラのファイトは続く
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ちなみにタックルはすべてシマノ(笑)
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50分後、ようやく姿が見えた。
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おっ!デカイぞ!
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リーダーが細いので慎重に寄せる。
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100キロを確実に上回るサイズだ!
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ギャフ掛け成功!
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大きいのでキープはできず、船べりで撮影となった。73インチ以下なら船中1匹までキープできます。

撮影だが、船べりが高いのでマグロはどうしても小さく見えてしまう。

船長推定は叉長79インチ、重さ127キロ(280ポンド)
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ファイティングタイムは57分だった。ドラグは実測10キロ。

すべてシマノだよ。
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続いてサミにヒットしたが、ルアー丸呑みでリーダーブレイク
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続いて明太子がキャスティングで掛けた!

ロッドはカーペンターBLC83/40。

初期ドラグが強すぎて途中やばかったが、ドラグを緩めてからは安定したファイトだった。
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40分で船べりに浮上!

これもデカイ!
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船長推定は叉長80インチ、重さ135キロ(300ポンド)!
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ファイティングタイムは44分。凄いぞ!キムチパワー!
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ルアーはGT-γ120だった。


怒涛のヒット&ファイトはまだまだ続く!
2011/04/08

東日本大震災義援金の振込み

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本日、SFPCに集まった義援金を全額日本赤十字社へ振り込ませていただきました。

振り込んだ金額は

3,562,140円

となりました。

たくさんの振込み、ほんとうにありがとうございました。

SFPCメンバー、グルーパーメンバー、そして振り込んでいただいたメーカー、ショップ、個人様には
詳細を報告させていただきました。


東北の復興には多くの支援が必要です。それは数年がかりになると思います。

SFPCでは引き続き義援金のお願いをしています。
http://www.sfpc.jp/


義援金に協力していただいた皆さんです。敬称略

益田昌明、閂和也、永井真人(メロン屋工房)、田中孝幸、牧与志幸、大貫洋、中村結子、西垣荘南、古賀和美、中村豪、佐野昌哉、島崎克也(種子島・智美丸)、吉野俊吾、カタノヨウヘイ、川飛達也、鈴木斉、カヤノタカシ、プロショップGAAR、山本匠、横山秀幸、スタジオオーシャンマーク、熊谷泰二(MCワークス)、田原繁浩、タケナカダイスケ、中本敦、高橋一隆、佐野ヒロム、笠間重美、ソエダマサヒコ、目黒俊一、唐田正男、土井上博智、長谷川釣具店、ブルージャンキー、稲井章文、ニシダヒデキ、田井康之、佐々木信一郎、阿慈知敬太郎、石井幹雄、芳本英司、黒岩寛志、グルーパーボーイズ、茂木陽一、清水公一、川原こうじ、大久保要、若月英樹、八柄あつし、横山純一、金子よしたか、鈴木由昭、塚田仁、相澤十兵衛、荒井広明、望月貴志、瀧上幸浩、折戸(CBONE)、後藤盛崇(宮古島MORIZO)、梅谷克幸、増澤あきひろ、伊東公美、伊澤団、林(CBONE)、池田辰也、桑原浩安、奥住和義、鴨下秀樹、田中俊之、窪田純子、佐藤のぶお、平山貴之、平山和賀子、樋口和也、YEEHAA(ニュージーランド)、北澤真也、プロショップMOGI義援箱、吉野ひろし、※富山組有志一同、JOYクラブ、浅野久嘉

※富山組有志一同
http://zaime.pos.to/diary_t/diary.cgi?date=20110408
2011/04/06

被災地でのボランティアを考えている人へ

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これからボランティアに行こうと考えている人に少しでも参考になればと思い、自分の経験をまとめてみました。

準備する物
長靴(安全靴が望ましい)、厚手の手袋、帽子、防塵マスク、飲料水、寝袋(寝るところは自分で確保する)、雨着、防寒着、懐中電灯など。
食料など確保できない被災地へ行くときは必要な量を確保してから行く。
車で行く場合ガソリンの補給できないところへ行くときは帰りの分を携行缶に入れて積んでいく。
※現在はほとんどのボランティアセンター設置場所近くで食料、水、ガソリンを確保できます。

作業現場での注意事項
釘を踏む、側溝に落ちるなどの事故が相次いでいます。足元には充分に注意すること。釘などが出ている角材や板などは安全な場所に撤去する。蓋の外れている側溝はちゃんと蓋をするか、蓋ができない場合は全員に注意するよう伝える。作業中は必ず厚手のゴム手袋や皮手袋を着用する。破傷風の報告もあるので怪我には充分に注意して、万が一怪我をしてしまったときはセンターに連絡をする。
地震が発生し、津波警報が発令されたときの逃げ場所をあらかじめ確認しておく。

自分で持ち込んだゴミは自分で持ち帰る(ペットボトル、空き缶など)


県内、もしくは市町村内のみ、ボランティアを受け付けているところもあります。
駐車場、道路、ライフライン、宿泊場所など受け入れ態勢が完全でないため受け入れが出来ないようです。

下記サイトを確認して行動することをお勧めします。

宮城県
http://msv3151.c-bosai.jp/

岩手県
http://www.iwate-shakyo.or.jp/

福島県
http://www.fukushimakenshakyo.or.jp/

名取市では3月25日から地元の方にお願いしていました。俺は3月24日にセンターに電話を入れてあったので、知らずに行きました。県外から来た人に対しては受付はしますが、駐車場があふれていて、災害復興関係車両が止められなく困っています。地元のボランティアの方でも自転車でセンターへ来ていただくようお願いしている状態でした。

そのため県外の方も受け付けている市町村へ行くことをお勧めします。

被災地での言動は細心の注意を払ってください。
被害に遭われた方の側で気を悪くさせるような会話は慎む。「頑張ってください」などの励ます言葉よりも「大変でしたね」などのお悔やみの言葉をなるべく使う。大きな声を出さない。大声で笑わないなど。

名取市ではボランティアセンターから作業現場までマイクロバスやワンボックスで送迎しています。マイカーで作業現場(被災地)へは向かわないでください。
また鉄道で来た方には仙台駅、盛岡駅から送迎バスも出ているようです。

4月3日ごろからガソリンの補給が正常時に戻ったこともあり、被災地へ来るマイカーが増えてます。そのため災害で派遣されたボランティア関係の車両、自衛隊や消防署、警察などの車両が渋滞に巻き込まれています。地元以外の方はマイカーで被災地を見学するのは慎むべきです。


以下の写真は今回撤去作業を手伝った家屋です。

小塚原地区のSさんの家屋です。作業前はこんな状態でした。
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10人で作業して午後2時頃にはすべての部屋の床上は片付きました。畳は泥水が浸みこんで80キロくらいありました。
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閖上地区のSさんの家屋です。大きな家で家具も多く、撤去は大変でした。ガスボンベや暖房器具の灯油缶も多く、危険も伴います。
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高価な食器が多く、割れてない食器を取り出しながら作業をしました。午後2時には3つの部屋の床上はすべて片付きました。1階部分の半分くらいです。
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閖上地区のMさんの家屋です。周りの家屋や電信柱は大きな被害でしたが、1メートルくらい盛り土をして建てたので家屋はほとんど無事でした。
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7人(女性2人、男性5人)で午後2時頃には1階の床上はほとんど片付きました。
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小塚原地区のEさんの家屋です。農家なので敷地はかなり広かったです。隣の家屋が崩壊して流され、Eさんの家屋に衝突して大きなブロックの壁が壊れてました。周囲の田畑は海水で全滅です。近くに船もたくさん流れ着いていました。海岸からは2キロくらいありますが。
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市民体育館内にあるボランティアセンターの朝9時です。毎日150~200人くらいの人がボランティアに参加してました。ラジオ体操で始まり、依頼のあった現場へ5~10名単位でチームが振り分けられました。
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体育館には全国から送られてきた支援物資がたくさん積まれていました。
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作業はいろいろあります。
1.ガレキなどの撤去作業
2.支援品の振り分け、運搬
3.現場で使った工具や手袋、長靴などの洗濯
4.お握り作り
5.避難場所での子供の遊び相手


名取市では撤去作業に使う手袋、長靴、防塵マスクなどは用意されてました。
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一輪車、スコップ、ほうき、バール、手洗い用の水、雑巾、ちりとり、バケツなどもボランティアセンター側で用意しています。

現場での作業を終えた後はセンターで長靴などを洗います。最後に雑巾で拭きながら消毒をします。
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我々は朝食はラーメン、カレーライスなど。昼飯はお握り、夕食は市内のレストランで食べました。
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3人中2人は車内に寝て、1人(俺)は外に寝ました。寝袋を2つ重ねて寝たらなんとか寒さに耐えられました。ちなみに夜の外気温は氷点下です。

行く途中、宇都宮のトイザらスで子供の玩具を買っていきました。センターで預けましたが、大変に喜ばれました。翌日には避難所で子供たちに配られていたようです。



人は得るもので生計を立て、与えるもので人生を築く
ウィンストン・チャーチル

“自分さえよければ”という考えがあふれている国は破滅の道を歩むだろう
ジョージ・ソロス

隣人のために尽くす誇りは高い所得を得るよりもはるかに大切だ。
蓄財できるすべての黄金よりもはるかに決定的でいつまでも続くのは
人民たちの感謝の念なのである。
チェ・ゲバラ



義援金窓口一覧
http://matome.naver.jp/odai/2129989217646489401


最後に

日本は現在自粛ムードが広がっています。自粛して東北の復興のためになることは一つもありません。被害16~25兆円と言われる今回の大震災。これを1日でも早く復興させるためには日本経済の建て直しが必要不可欠です。日本の経済はいま、大きな危機に直面しています。2009年度の実質経済成長率はマイナス4.5パーセント、アジアで最下位なのです。いつまでも自粛していたら企業は次々と倒産し、失業者はあふれ、税収は激減し、復興どころではなくなります。
被災地以外の方は今までどおりの生活をしてください。そして元気のある方は募金、支援、ボランティアなどできる限りの応援をすることです。
東北の方は日本で一番粘り強いと思います。我々が支えてあげれば必ず復興します。

そのために被災地以外の人は日本経済を立て直すことを一番の任務として動かなくてはなりません!