続・俳優のベテランと若手
配役時の考慮が大きいと思う。【H】ならば、当然ベテランの演技は若手を上回るのが普通なはずで、我々はそこがアンバランスなものをいつも見せられていることになりそうだが、そこまで感じはしないのはなぜだろう。
「俳優のベテランと若手」(2024.2.4)
一般的に若手俳優には、高度な演技力を必要としない、単純な役が割り当てられるので、さほど未熟さを感じない。
若手でも演技力のある俳優には、陰影のある難しい役が割り当てられる。
このように若手もベテランも合格点が取れるよう配役されるので、アンバランスさを感じないのだと思う。
つまりプロデューサーや脚本家&監督がバランスを取ってるんだと思う。
でも時々アンバランスさが顔を出してしまうこともある。
野村芳太郎監督の「事件」(1978)などがそうで、違和感だらけだった。
物語の中心は松坂慶子と大竹しのぶの姉妹。
松坂慶子は当代一の美人女優で芸歴も10年以上、大竹しのぶは1975年に朝の連ドラで売り出したばかりの若手女優。
2人が絡むシーンが多かったが、演技の巧拙がハッキリと出た。
松坂慶子が大根過ぎて見てられなかった。
さらにこの姉妹の恋人役として名優渡瀬恒彦とド新人の永島敏行が配役された。
松坂慶子:ベテランだが演技ヘタ
大竹しのぶ:若手だが演技の天才
渡瀬恒彦:ベテラン、名優
永島敏行:新人で、大根
この状況は、テクニシャンの野村芳太郎監督も調整しきれていない。
松坂慶子の演技については下記参照
『まんぷく』の松阪慶子(2018.11.27)
http://spacecowboys33.blog130.fc2.com/blog-entry-3698.html
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