スクリューボールコメディーの名手 3
プレストン・スタージェスの続き。AmazonPrimeで「結婚五年目」(1942)を観た。
これもまたスクリューボールコメディだった。
スクリューボールコメディとは、私の理解では「エキセントリックな登場人物が巻き起こす予想外の喜劇」なんだが、この映画はその極致だ。
発明家のトム（ジョエル・マクリー）と妻ジェリー（クローデット・コルベール）は、トムの奇想天外な発明が売れず、破産寸前だ。
二人はそれぞれソーセージ王から金を引き出すが、相手のやり方が気に食わず大ゲンカ。
離婚の為フロリダ（パームビーチ）に向かう。
フロリダ行きの列車の中でも奇妙な人物が次々に登場し大混乱。
さらに、二人に惚れる大富豪の御曹司とその姉が現れる。
トムの発明へ出資してくれそうなので、二人は大富豪の兄弟と結婚しようとする。
しかし、二人（トムとジェリー）はまだ夫婦だが・・・・
ん？トムとジェリーだって？
かの有名な漫画映画は1940年から公開されたらしいので、その引用かもね。
さて、トムとジェリーが重婚罪を犯しそうになる寸前のラスト２分で急転直下ハッピーエンドを迎える。
トムとジェリーは、それぞれ双子の弟と妹がいることが分かる。（しかも独身）
大富豪姉弟は、双子の片割れと結婚することになる。
もちろんトムとジェリーのよりも戻る。
例によってプレストン・スタージェスお得意の強引極まりないハッピーエンドだ。
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