忘れ得ぬ店たち(15) 垂水牡丹園
中学高校時代、昼休みには仲間とテニスボール野球で遊んでいた。
大学入学後は、盆と正月に仲間が集まり、垂水の商大グランドでテニスボール野球を楽しんだ。
1日で5試合(4イニング制)をこなす強行スケジュールだった。
終わったらへとへとになり、汗まみれで飯を食いに行くのが、垂水の牡丹園だった。
そんな時必ず注文したのが、むし豚だ。
ドロドロに煮込んだ豚の角煮だなんだが、何故かむし豚と呼ばれていた。
疲れた体が脂ぎった食べ物を欲していた。
そんな時、一番の御馳走だった。
今では疲れた時はなるべくあっさりしたものを食べたいが、当時はごてごてした脂が元気を与えてくれた。
仲間が集まってその日のプレイについて語り合った牡丹園はもうない。
商大も学園都市に移転し、垂水駅から商大のあった高台への道の名「商大筋」にわずかに痕跡を残すのみ。
昭和は遠くなりにけり。
大学入学後は、盆と正月に仲間が集まり、垂水の商大グランドでテニスボール野球を楽しんだ。
1日で5試合(4イニング制)をこなす強行スケジュールだった。
終わったらへとへとになり、汗まみれで飯を食いに行くのが、垂水の牡丹園だった。
そんな時必ず注文したのが、むし豚だ。
ドロドロに煮込んだ豚の角煮だなんだが、何故かむし豚と呼ばれていた。
疲れた体が脂ぎった食べ物を欲していた。
そんな時、一番の御馳走だった。
今では疲れた時はなるべくあっさりしたものを食べたいが、当時はごてごてした脂が元気を与えてくれた。
仲間が集まってその日のプレイについて語り合った牡丹園はもうない。
商大も学園都市に移転し、垂水駅から商大のあった高台への道の名「商大筋」にわずかに痕跡を残すのみ。
昭和は遠くなりにけり。
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