もしかして超・ハイリターンになってる!?投資の勘違いを防ぐ方法

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12月に入り、今年も残すところあとわずかとなりました。皆様は、この一年をどのように過ごされましたか?

この時期になると、今年のふり返りを行う人も多いと思います。今年の株式市場は、ジェットコースターに乗っているかのように、目まぐるしく変動したように感じます。特に後半は、歴史的な高値を次々と更新し、まるでバブルのような上げ相場が続いた印象です。

もしかしたら「外れ値」みたいな超・ハイリターンになってるのでは?と思い、私のポートフォリオのリターンを計算してみたところ、+24.0%という結果になりました。

ん…?

もちろん高いといえば高いですが、ありえないほどの外れ値というほどでもない。確率的には1標準偏差におさまるくらいのふつうにありえる範囲でした。正直なところ、今年の相場の過熱ぶりを考えると、もっと高いリターンになっているような気がしたのですが、計算すると、まあまあふつうの数字でした。

どうやら私は、直近の上げ相場に目がくらみ、自分のポートフォリオの成績を過大評価していたようです。

これは、心理学でいうところの「親近性効果」(しんきんせいこうか、recency effect)にとらわれていた結果だと考えられます。親近性効果とは、最後に提示された情報が、印象や判断に強く影響する現象をいいます。

今回の私の場合、直近の上げ相場が強く印象に残っていたため、無意識のうちに、年間を通してのポートフォリオの成績も、この直近の相場と似たような高い水準にあると勘違いしていたのでしょう。

よく考えたら、今年は年初から大地震があったり、8月にはブラックマンデー超えの大暴落があったりもしました。順風満帆な1年というわけでもなかったですよね。上げも下げもあった。

私は改めて、ものごとをイメージではなく数字で把握することが大事だなあと思いました。投資のリスクもリターンも数字で把握しましょう。
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