只わが身を奴婢とするにはしかず
若者のホームレス
実質的にホームレスになっている若者がかなり多いという報道がありました。実数の把握ができないので、肌感覚での話かもしれません。歌舞伎町のトー横の少年たちは、全国から家出して集合していると言います。親子関係が崩壊しているようで、家にいるのが辛い、居場所がないのです。SNSで連絡していた相手と歌舞伎町で会えれば、同じ境遇の同世代として、直ぐに仲間になれるようです。危険な大人が一杯の歌舞伎町ですが、少年たちは、晴れ晴れとしており、補導して親元に送り返しても、また戻ってくることになります。宮藤官九郎さんの脚本で放送中の「新宿野戦病院」でも、そんな未成年たちが描かれます。ホームレスというより、親なき子たちです。親が毒親であれば、子どもは、別のホームに収容するしかないでしょう。それが、病院であったり、NPO法人であったりしますが、歌舞伎町は、帰る家のない未成年の溜まり場になっており、簡単に解決する状況ではありません。まさに右肩下がりの日本の縮図です。
大不況への備え方
ロジャース、渡辺「大暴落」(プレジデント社)は、経済大国ニッポンが過去のものとなった今、このままでは日本が、必ず財政破綻へ向かうと警鐘を鳴らしています。世界規模の経済危機になれば、世界戦争へと繋がる可能性さえあるとしています。戦争になった場合、自国のために戦う国民の割合が最低なのは、わが日本です。他の国は、悪くても30%ほどですが、日本は、その半分です。兵力の面で絶対に戦争ができない国なのです。50年ぶりの円安については、借金と人口減少が根本原因で、こういう国は繁栄しないので、将来ある人は、日本を出た方が良いと述べています。真っ当なアドバイスです。逆に言えば、公的債務を減らして、移民を増やす政策を取るべきなのです。著者は悲観的なシナリオを頭に描いているので、金利上昇局面になれば、不動産や株式などの価値が下がるため、特に流動性の低い不動産を持つことは警戒すべきだとしています。世界恐慌が来た時に頼りたいドル資産も、安全だとは考えない方が良いとしています。アメリカ借金をコントロールできていないからです。新NISAで投資を始めている人たちには、著者たちの警告を、どこまで信じるかどうかは別にしても、知っておくべきでしょう。私も、著者の勧めに従って、借金を増やさない、足るを知る、健康を維持することを基本に、お金に振り回されぬ生き方を心がけようと思います。
パリ五輪サッカー対パラグアイ戦
南米1位で登場したチームなので、警戒しましたが、5-0での圧倒的な勝利には拍子抜けしました。この結果を招いたのは、パラグアイが、チームとして機能していなかったこと、規律がなく無用な反則を繰り返したこと、ピッチの真ん中を日本に支配されたことでしょう。補足すれば、日本くらいの相手なら、個人の力で戦えると勘違いしていたということです。前掛りに圧力をかければ、前線でボールが奪えると高を括っていたと思います。日本は、相手を引き付けて、適切にパスをつないで、パラグアイの思惑を封じました。反則のオンパレードは始めからでしたし、10番の選手がレッドカードをもらって10人になっても、ラフなプレーを続けていましたので、チームのスタイルなのかもしれません。日本のボランチはピッチを自由に動き回れて、特に藤田選手はボールの回収や繋ぎで流石の技術を見せてくれました。彼がMOMだと思います。パラグアイのシステム変更がなかったので、後半も中盤を支配できましたが、なぜ動かなかったのかは不明です。10人になったからでしょうか?オーバーエイジもいない、久保選手らも入らないチームで、勝てるのかと心配しましたが、大岩監督(最高殊勲者)の采配が的中して、最高のスタートが切れました。メダル獲得を期待しましょう。なお、不用意なバックパス(GKのファインプレーで得点に至らず)、無用な反則によるFK(ゴール前にクロスが来る)には反省が必要です。勝ち進めば、1つのミスで、敗退することもあります。
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