桜を狩り紅葉を求む
大人らしくない人
池袋暴走事故の遺族への中傷をSNSで行って逮捕された2人の50代男性たち、福岡BBQ4人死傷事故の原因(火にアルコールを投入)を作った60代の専門学校の理事長、会社の同僚を洗濯機に押し込め起動させて全身打撲の傷害を負わせて逮捕された2人の30代男性たちなど、これが大人のやる事かと驚かされる事件が続いています。不思議な社会になったものですが、大人の形をしていながら、まったく未熟な人間、壊れた人間が相当数いることが分かります。結局、自立していない子どものままなのではないでしょうか?自分のすることが社会的に許されることなのか、少し立ち止まって考えればわかりそうなものです。それができない人間が、あちこちに生息しているのが、私たちの社会なのです。大人になるための訓練について、学校を中心に再構築すべきだと思います。子どものような大人は要りません。
胡友平さん
蘇州の日本人学校の送迎バスから降りてきた児童と迎えに来た母親を襲撃した男によって、殺害された中国人女性です。この方の犠牲で、日本人には大きな被害は出ませんでした。犯人の動機は公表されていないので、事件の詳細は不明ですが、胡さんがいなければ、間違いなく、何の罪もない日本人が死傷することになったでしょう。暴漢から子どもや母親を守ってくれた彼女へ、心からの感謝と哀悼の意を表したと思います。一方で、中国国内では、SNSで暴漢を英雄視する発信をする人間も少なくないとのことです。愛国の鎧を着ることで、政府のコントロールを遁れて、危険な扇動をしようという意図なのかもしれません。日本人や日本に対してなら、何をやっても愛国ゆえなら許されるという理屈なのでしょう。経済格差の拡大、景気の減速・停滞による失業の増加などの社会的不満が、愛国という通路を経て爆発する恐れがあります。特に、愛国が反日のかたちで表現される可能性に留意しておくべきだと思います。
鹿児島県警の闇
警察庁の特別監査が入っているので、その結果を見なければなりませんが、これまでのところ、本部長による不祥事隠しなどの問題を軽い処分で乗り切ろうと警察庁自身が画策してきたので、正義の執行や真実の探求を期待するのは難しいかもしれません。異様に感じるのは、内部告発した人間を特定するために、マスコミに家宅捜査をかけて、情報提供者を逮捕したことです。報道の自由は、情報源の秘匿なしには実現しません。警察が自分たちの都合で情報源の特定のための捜査を行うことになれば、警察関係の内部告発はできなくなります。鹿児島県警の動きは、非常に危険な捜査権の逸脱ではないでしょうか?県警の暴走を許していれば、警察に対する国民の信頼を損ねると思います。警察庁には、大局を誤らないでほしいものです。
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