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2024年7月 8日 (月)

猿丸太夫が墓をたづぬ

肉不足

 輸入の牛肉、豚肉の調達価格が上昇し、国内の在庫が減少しているとの記事を見ました。前年同月比で、輸入の牛肉が13%減、豚肉は15.2%減となっています。アメリカの生産量もやや減少期にあるとのことで、中期的には回復するのかもしれませんが、円安が解消しないと、買い続けることが難しいようです。アメリカのバラ肉の価格が高騰しており、ベーコンなどの加工品の利益確保が困難だとの声もあります。以前から、1ドル160円を超えるような円安状況では、エネルギーや食糧の輸入に悪影響があると懸念していましたが、既に、肉に関して、そうした事態になりつつあることが分かりました。焼き肉店は、経営難で廃業がということです。相次いでいます。過当競争もあり、価格転嫁が難しい業界なのでしょう。国内の肉の生産にも、輸入飼料の価格上昇が影響を与えており、気候変動による酷暑を乗り切るために肉を食べてスタミナをつけるのも、容易ではなくなるのではないでしょうか?円安の行き過ぎは、滅びの道だと思います。

 

鷹と蟻

 賃貸経営には、鷹の目と蟻の目を両方持てと言われます。鷹の目は、広く経営に関する環境を頭に入れるということです。制度改正、相続対策、業界のトレンド、景気動向など、長期的なマクロの変動に対するアンテナの感度を良くするのです。東住協セミナーなどへの参加も、その意味では大変役に立ちます。いつも、年配の経営者さんたちで盛況です。蟻の目は、自分の物件を常に稼げる状態に保つことです。設備更新など入居者ニーズへの対応を、臨機応変に行うミクロの視点です。世田谷区などでも、賃貸物件でも空室が増えていますが、住宅が余っている状況ですから、やむを得ない面があります。築古になれば長く空室状態が珍しくありません。焦って、不適切な賃借人を入れるリスクを警戒しているために、空室になっているのかもしれません。せっかくの資産が有効に活用されず、淘汰されてしまうのは、勿体ないと思います。昨今は、建築費の上昇が顕著ですから、建て替えの費用を回収するには、賃貸料の上昇が必要で、そうしたことが難しい立地では、なかなか有効な空室対策も打てなくなりつつあります。一極集中と言われて、東京は恵まれているように思うかもしれませんが、立地によって大家さんも決して楽ではなくなりました。鷹と蟻、二つの目が矛盾することもありそうです。頭を整理して、可能な限りの経営戦略を実行する気力が必要です。お互いに頑張りましょう。

 

笑点収録参加

 昨年12月に続いて、この7月に、収録参加の機会を得ました。ハガキを出し続けているので、偶々当選したというわけです。番組の具体的な内容に関しては、禁止されているので書けませんが、後楽園ホールは年配の方々を中心に満員の盛況でした。タダですから、当たり前かもしれません。新参の晴の輔さんも、キャラを確立しつつあります。毎回の収録で、母校の農大の応援歌、立川流には、よく触れています。大喜利の答えは、品の良い正統的なものが多く、彼が始めに答えると、お題の趣旨を外さないような答えが後に続きます。50年以上続く人気番組への彼の起用の意味が良く分かります。クリーム色というカラーも定着しています。先輩の回答者からのいじりもありますが、逆らわず、あっさりと受け流しています。澄んだコンソメスープのような味わいです。くどさで受けを取っている宮治師匠とは、対照的で、メンバーの組み合わせがうまく行ったと思います。小遊三師匠は、2本の収録の終盤になると、トイレに行きたくなるようです。彼の答えが、下ネタの問題でカットになっていないか、後で、テレビ放送の時にチェックしようと思います。好楽師匠は、いつになく積極的に手を上げて答えていました。脱力・無気力キャラで、好不調の波があるのかもしれません。今回は、久しぶりに会場の大爆笑を取った素晴らしい答えもありました。たい平師匠は、まだ還暦ですが、押し出されて年配の立場になってしまったので、立ち位置が難しくなっています。旧メンバー時代と現在を繋ぐような役割を担っているようです。一之輔師匠は、家族との断絶、ハゲなどの自虐、ブラックな時事ネタを持ち味にしていますが、他のメンバーをいじる役割を演じようともしています。親しい宮治師匠には、特に毒を吐きやすいようです。司会の昇太師匠は、今回は、座布団を気前よく与えていました。そろそろ、10枚貯める成功者を出そうという意図を感じました。山田さんは、焼きそばの紅生姜のような役割ですが、笑点の定点として欠かせぬ存在になっていると感じます。人柄はレギュラーの中で一番良いのではないでしょうか?テレビには映りませんが、会場を盛り上げるMC役を、三遊亭愛楽師匠(五代目圓楽師匠の弟子)が今回も務めています。初めて収録に参加する観客も半数くらいはいるので、場を和ませながら、一体感が生まれるように、上手に誘導していました。アシスタントですが、番組の陰の功労者です。

 

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