秋の野のおしなべたるをかしさは薄こそあれ
大阪万博前売り券
開幕まで100日を切りましたが、日経新聞によれば、一般購入分の前売り券が、700万枚の目標に対して19%しか売れていないとのことです。旅行社・コンビニ等への委託分84万枚のほかは、公式ウェッブで47万枚しか売れていないという状況です。関西圏や中高年層以外の掘り起こしのために、USJとのセット割引き券を売るなどの涙ぐましい作戦も検討されているとのことですが、基本的に、万博自体に求心力がない限りは、特に首都圏では全く盛り上がることはないと思います。人気歌手のライブで若者を呼び込もうなどというのは、誰が考えてもおかしいでしょう。主催者は、恥ずかしくないのでしょうか?そのうち、ポイント還元や景品付きなどの奥の手も出て来そうです。USJのついでに万博に来てもらうくらいなら、万博による経済効果にならないのではないでしょうか?私自身も、首都圏の無関心層の一人ですが、公費による赤字補填は絶対に反対ですので、主催者は覚悟をもって入場券を販売してください。このままでは、屈辱的な大失敗イベントになります。国際的な信用を失うとともに、国内では責任問題が生じます。
N中等部
N/S高校については、角川ドワンゴ学園が運営するインターネットを利用した通信制の高校として、かなり知られていると思います。在籍者が2校で3万人を超えており、日本一の生徒数に達しています。それだけ、既存の高校には適応できない、満足できない生徒が増えているということになります。教育内容、方法も、ユニークで、自分自身がもしも高校生の年代であれば、選択肢として考えるかもしれないと感じます。中等部については、保護者からの要望を受けて、2019年度に開校したようです。こちらは、公立の中学校に在籍した状態で、受講するスタイルの無認可校です。高校と同様に、オンラインで受講するコースと、全国20か所(東京には7か所)にあるキャンパスに通学するコースが選択可能です。授業料は、1年を12期に分けており、期ごとに支払う方式ですが、例えば、1年間で計算すると、ネットコースでは、約49万円、週3回の通学コースなら設備費込みで、約80万円になります。安いとは言えませんが、単に教科の学習を支援してくれるだけではなく、将来の職業に必要な総合力を育成するカリキュラムが組まれているので、不登校の生徒及び保護者には、大きな魅力がありそうです。通学すれば、自分と同じ境遇の友人も見つけられるかも知れませんし、部活動などで、N/S高校の生徒との交流の機会も得られるようです。ホームページには在籍者数は掲載されていませんが、「ルポ学校がつまらない」(小林美希)には、2024年3月現在で、1426人が在籍しているとありました。この時点では、キャンパスは12か所となっていますので、規模も急拡大中なのだと思います。コロナ禍を経て、不登校の生徒が増加しているために、N中等部への需要が急増していることが伺われます。アスリートのためのコースもあり、多様な生徒のニーズに応える学校になっています。在籍する生徒は、形式的には、公立中学卒業の資格によって、高校への進学をすることになるでしょうが、実質的には、N中等部の卒業生です。今は、無認可校で塾のような扱いですが、教育機関としての実績が明らかになれば、制度改正を行って、通信制の中学校として認可することも考えられるのではないでしょうか?
イカゲーム2
Netflixで観ましたが、途中で打ち切られたような終わり方でした。主人公のゲームをやめさせるという思いは失敗で終わったのか、フロントマンがゲームに参加した理由は何か、会場の島の探索に動いていたチームは何の役割も果たせなかったのか、反乱制圧後にゲームは続けられるのかなど、幾つかの疑問が残りました。作品としては、伏線回収に失敗しているように感じられますので、酷評されても仕方がなさそうです。イカゲームの面白さの核心は、人間の弱さだと思いますが、今回のシリーズでも、その点は楽しめたと感じます。一番強かったのは、朝鮮戦争時代を生き抜いてきた高齢女性である149番のクムジャでした。カン・エシムさんという女優さんですが、重要な役どころを見事に演じています。他の韓国の役者さんも、確かな演技力があるので、荒唐無稽なストーリーでも、見る側は、引き込まれるのです。001番のイノは、イ・ビョンホンさんが演じており、ゲームの黒幕だということを見る側は知らされています。悪役なので、最後に裏切るのは分かっています。実はその裏があるのではないかとも期待しながら、見ているわけです。しかし、単純に、やはり悪役だったという終わり方なので、こんな脚本なら、つまらないと感じるわけです。いずれにせよ、未完で終わっている作品なので、イカゲーム3に続くのでしょう。制作費が切れたのでしょうか?
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