唐突だが、以前このブログでも書いたクラマなのだが、
ま、知らない人に簡単に説明すると、
数年前に俺のところに来た霊的な存在。もしかしたら、魔物かなぁ。
そんなのが俺にはついているようで、
とはいえ 霊的なものを知覚できない俺にとって本当に身近にいるのか…
考え過ぎか…
俺にはどちらとも言えないのだが、
ま、仮に実際に存在すると仮定して…
そんなのがいる。いるってことにしておいて。
じゃないと、話が進まないから
こいつはいつも、出てくるわけじゃない。
出てくるといっても姿が見えるわけではない。
イメージってやつかなあ。
でも、なんとなくいつも近くにいて、俺を守ってくれているような
そんな存在だ。
最初に会ったのは、家の玄関。
まあ、俺は見たわけじゃないが
黒くて長い毛で、赤い目をして
そして、刀で切られたような傷があったらしい。
らしいってのは、俺には見えないからなあ
風雅な芸や歌をこよなく愛する、優しいお公家さんのペットだったようで、
しかしながら、こいつは犬だったのか熊だったのかも分からない、そんな奴だったようで
その優しい飼い主は、近しい人間に裏切られて殺され、その時にクラマも殺されたと聞いた。
まあ、そのクラマはそのご主人を探していたようだが、どういう巡りあわせか俺について
くれることになった。
俺が人の世で情けない思いをした時は
「お館さまは立派な方です。」とか言っていたような、言っていなかったような
そんで、また人の世で理不尽な思いをした時は
「お館さまのお許しがあれば、私が行ってきます」みたいなことを聞いたような気がした時は、
「こんな下らないことにお前を巻き込みたくないから…」と心の中で言って、
彼をなだめたりした。
最近、ちょっと色々とあって
ついつい、久しく忘れていたクラマを意識する機会が増えて、
こいつは一体何者なのだろうと、真剣に考えるようになった。
クラマと出会ってから暫くして、
クラマの姿が見える奴に聞いた時、俺が聞いていた黒くて長い毛の獣の姿ではなく
水干を着た童子の姿だったようで、刀を持っていたらしい。
牙を刀に変えたのだろうか
考えてもみれば、今まで全体像をぼんやりとしかイメージできてなくて、
細かにイメージしたことがなかったなあと思い、
これも何かの機会だと思って、クラマをイメージしてみた。
年のころは、13歳か14歳くらいだろうか
平安時代のことは分からないが、その年で童子ってのは大きいほうかもしれない
なんか、きつい目をしているようなそんなイメージだ。
13歳くらいとなると、まあ年の頃だよな、
ちょいと、いたずら心で クラマの横に同じくらいの娘を置いてみた。
クラマは照れるでもなく、表情一つ変えずに彼女に対して無関心だった。
いや、相手にするような気がしなかった。
嫌がらせの無関心を装うのではなく、主人であるところの俺以外に興味を示さない。
なんだか彼がこんな風になってしまったことに、嫌なものばかり見せてしまったせいだろうかと
ちょっと自責の念にかられた。
クラマの横でどうしたらいいか困惑している娘には退場してもらって、
彼を突き動かしている感情はなんだろうかと、イメージしてみた。
彼の心にあるのは「かたき討ち」つまりは「報復」の心だった。そして、その奥には「悲しみ」と「怒り」と「痛み」、そして冷え切ってはいるがわずかばかりの「希望」があるような気がして、でもそれを彼自身も押し殺しているような
そんな風に感じた。
「これ果たせば、我の生涯終わり」みたいな表情をしてる彼に
「これからは一緒に何かやろうと」持ちかけてみた。彼は俺に対しては従順だ。
思い起こせば、俺の方からクラマに働きかけるのは初めてかもしれない。
さあて、クラマと何をするかね。
そういえば、高校の時に聞いていた歌とクラマと俺の関係にピッタリな感じの歌があった。まあ、載せておくよ
トキハナツ(筋肉少女帯)
ま、知らない人に簡単に説明すると、
数年前に俺のところに来た霊的な存在。もしかしたら、魔物かなぁ。
そんなのが俺にはついているようで、
とはいえ 霊的なものを知覚できない俺にとって本当に身近にいるのか…
考え過ぎか…
俺にはどちらとも言えないのだが、
ま、仮に実際に存在すると仮定して…
そんなのがいる。いるってことにしておいて。
じゃないと、話が進まないから
こいつはいつも、出てくるわけじゃない。
出てくるといっても姿が見えるわけではない。
イメージってやつかなあ。
でも、なんとなくいつも近くにいて、俺を守ってくれているような
そんな存在だ。
最初に会ったのは、家の玄関。
まあ、俺は見たわけじゃないが
黒くて長い毛で、赤い目をして
そして、刀で切られたような傷があったらしい。
らしいってのは、俺には見えないからなあ
風雅な芸や歌をこよなく愛する、優しいお公家さんのペットだったようで、
しかしながら、こいつは犬だったのか熊だったのかも分からない、そんな奴だったようで
その優しい飼い主は、近しい人間に裏切られて殺され、その時にクラマも殺されたと聞いた。
まあ、そのクラマはそのご主人を探していたようだが、どういう巡りあわせか俺について
くれることになった。
俺が人の世で情けない思いをした時は
「お館さまは立派な方です。」とか言っていたような、言っていなかったような
そんで、また人の世で理不尽な思いをした時は
「お館さまのお許しがあれば、私が行ってきます」みたいなことを聞いたような気がした時は、
「こんな下らないことにお前を巻き込みたくないから…」と心の中で言って、
彼をなだめたりした。
最近、ちょっと色々とあって
ついつい、久しく忘れていたクラマを意識する機会が増えて、
こいつは一体何者なのだろうと、真剣に考えるようになった。
クラマと出会ってから暫くして、
クラマの姿が見える奴に聞いた時、俺が聞いていた黒くて長い毛の獣の姿ではなく
水干を着た童子の姿だったようで、刀を持っていたらしい。
牙を刀に変えたのだろうか
考えてもみれば、今まで全体像をぼんやりとしかイメージできてなくて、
細かにイメージしたことがなかったなあと思い、
これも何かの機会だと思って、クラマをイメージしてみた。
年のころは、13歳か14歳くらいだろうか
平安時代のことは分からないが、その年で童子ってのは大きいほうかもしれない
なんか、きつい目をしているようなそんなイメージだ。
13歳くらいとなると、まあ年の頃だよな、
ちょいと、いたずら心で クラマの横に同じくらいの娘を置いてみた。
クラマは照れるでもなく、表情一つ変えずに彼女に対して無関心だった。
いや、相手にするような気がしなかった。
嫌がらせの無関心を装うのではなく、主人であるところの俺以外に興味を示さない。
なんだか彼がこんな風になってしまったことに、嫌なものばかり見せてしまったせいだろうかと
ちょっと自責の念にかられた。
クラマの横でどうしたらいいか困惑している娘には退場してもらって、
彼を突き動かしている感情はなんだろうかと、イメージしてみた。
彼の心にあるのは「かたき討ち」つまりは「報復」の心だった。そして、その奥には「悲しみ」と「怒り」と「痛み」、そして冷え切ってはいるがわずかばかりの「希望」があるような気がして、でもそれを彼自身も押し殺しているような
そんな風に感じた。
「これ果たせば、我の生涯終わり」みたいな表情をしてる彼に
「これからは一緒に何かやろうと」持ちかけてみた。彼は俺に対しては従順だ。
思い起こせば、俺の方からクラマに働きかけるのは初めてかもしれない。
さあて、クラマと何をするかね。
そういえば、高校の時に聞いていた歌とクラマと俺の関係にピッタリな感じの歌があった。まあ、載せておくよ
トキハナツ(筋肉少女帯)