今日はそうなあ。夏だしね、怪談話でも載せようかな。
賜リシ‥授カリシ‥
ネットで架空請求の怪談話があったが、俺がそれを読むよりも以前にちょっとした友人からこんな話を聞いた。
その友人はまあ、エーイチとでもしておこう。話がややこしくなるからな。
エーイチがその友人のビーサクとその彼女のシーチャンと会った時の話なんだが、まあ俺としてはその話はエーイチから聞いた話だ。
まあ、エーイチはビーサクのアパートに遊びに行ったらしい。その時、たまたま彼女のシーチャンが来ていたようだ。
まあ、三人で談笑してたら、ビーサクの電話がなった。迂闊にもそれを取ってしまったらしい。
怪訝そうな顔して、話してるビーサクの話の内容からどうも架空請求の電話らしかったようだ。
エーイチは機転を利かせ、ハンズフリーで会話させた。ことの成り行きを見守りつつ、何かあったら証人になるつもりだったらしい。
ハンズフリーで聞こえるその業者の高圧的な口調に腹が立って、エーイチは携帯のボイスレコーダーのスイッチを入れたようだ。音声の証拠として残しておこうってな。
彼女のシーチャンも当然のことながら、心配した様子でことの成り行きを見守っていたらしい。
すると、ビーサクの電話の向こう側、まあその業者が急に「なんだ!? あっ!!」と言って電話が不通になったようだ。
急な展開にエーイチとビーサクは呆気にとられていた。シーチャンはそれまでの業者の高圧的な物言いに怯えてたようだ。
エーイチは まあ、なんか分からないが向こうから電話を切ったので、一件落着と言った感じだった。
エーイチとビーサクは、先ほどの業者の悪口を散々立て並べて、再燃した憤まんやるかたない気持ちを発散させることに夢中だった。
しばらくして、熱が冷めると、エーイチは一応、録音したボイスレコーダーを確認しようとした。
ショックを受けていたシーチャンに聞いてもいいか確認を取ると。ちょっとシーチャンの表情が硬くなったらしい。
まあ、普段聞きなれない粗暴な言葉を二度もに聞くのは誰だって嫌気がさすものだな。
しばらく、先ほどのやり取りを聞いていた。ボイスレコーダーのスイッチが入ってからはエーイチも言葉を選んで話してたらしい。
んで、問題の一方的に向こう側電話を切る前に、誰も話していない言葉と音。
ズルズルと畳を這い回るような音と
賜リシ‥ 授カリシ‥
とブツブツと呟くような声が段々と大きくなって聞こえてきた。
エーイチは突然のことで、はて?誰かが言っていたかな?なんて考えていたら、
ボイスレコーダーから「なんだ?!あ!!」という声とともに電話が切れた音がなったらしい。
シーチャンは、涙目になっていたらしい。
どうしたのか、訳を聞くと とにかく今は外に出たい と言い出したらしい。それも、賑やかなところへ
まあ、他の二人も異論なしってことで、ファミレスに行ったそうだ。
しばらくして、頃合いを見計らってエーイチがシーチャンに気分はどうか聞いてみたようだ。
すると、シーチャンは、
電話の最中に変な物を見ていたらしい。
業者からの電話が鳴った時点から、アパートの窓から男の人が這いずって来たようで、業者よりもその男に意識が向いていたようだ。なんだが黒っぽくて陰気で、首が伸びていようだ。顔が見れたものではなかったらしい。目玉と舌がありえないほど出ていたとか、して、伸びた首にはロープが巻きついていたらしい。
そんなのが、あんな事をブツブツ言いながらしばらくはそこかしこを這い回っていたらしい。
電話から業者の声が聞こえると、笑ったような顔して電話に向いたらしい。
シーチャンはビーサクがやばいと思ったようだが、固まって声も出なければ体も動かせなかったらしい。
男はビーサクなど目にもくれずに電話の周りにまとわりついた後、消えたそうだ。
それから、なんだ あ で、電話が切れたらしい。
かくゆう俺もそのボイスレコーダーを聞いては見たが、物見遊山で聞くような内容ではないな。
とりあえず、俺はエーイチに差し障りがなければボイスレコーダーの内容は消してしまった方がいいと伝えた。が、まあ後々何かあった時の証拠として取っておきたいとか、何か躊躇してる様子だった。
俺はその態度に少し苛立ったが、まあ仕方ないさ。でもこんな変な声と音が入った音声なぞ、それが何なのか説明ができないのだから、色んな意味で厄介な代物だと思うぜ。
エーイチがその音声記録をどうするかは捨て置いても、話を聞いてしまった毒気ってのが気になったので、二人だって神社に行く事にした。
道中こんな事を言っていた。まあ、例のシーチャンは見えるタチらしく。まあ、話の流れからそれは容易に分かりそうなモンだが、その這いずり廻る男ってのは、とても陰気で嫌な感じのする、非常に悪くて危険なものに見えたのだそうだ。
まあ、そうだろうぜ。
ま、話はこれで終わりだが、その這いずり廻る男とその業者の奴がどうなったのかは分からん。
今現在、エーイチもビーサクもシーチャンも変わりない生活をしている。ビーサクとシーチャンは今年の末あたりに結婚するようで
そういや最近、魔術の勉強をしていると言ったな。
引き寄せの法則ってのを実は最近知って、似通った事が書いてあった。その人物の本質と合致する結果が現れるという内容だった。
それと合わせて、呪術のメカニズムなんかも調べると、こんな説が載っていた。
古代の人たちは呪術をする者に自分の存在を悟られることを忌み嫌ったらしく、極力、術士との接触は避けていたらしかった。これは、名前や顔がわからずとも、術士に存在を悟られると、意識の道ができからだそうで、呪いや怨念、想念はこの意識の道を通ってやって来ると考えていたらしい。
職業呪術師が依頼を受けて、会った事もない人物に呪いをかける事ができるのはこのためらしい。
まあ、俺に言わせれば、集合的無意識の繋がりを辿ってくるような感じか。
ま、呪いの場合は動物霊とかに命じるようだがな。
終盤は怪談ムードも薄くなっちまったが、事実は分からん。それに付け加え、この話を聞いてからは暫くはこの話に関わったり、考えたりするのは非常にゲンが悪い気がして、ま、実際、得することは殆どないが
ただ、たまに想像しちまう事があって
その這いずり廻る男は、蜘蛛の巣みたいに意識の道を張って、今日も誰かにヨタリヨタリと近づいているのかな?ってな。
正直、その男の姿を絵に描いてみたい誘惑に駆られることもあったが、描いたら厄介な絵になりそうだから、あまり考えないようにしていた。
ま、今日の話はこんだけ。
ああ、書いてたら頭と耳が痛くなって来たぜ。
ちくしょう
賜リシ‥授カリシ‥
ネットで架空請求の怪談話があったが、俺がそれを読むよりも以前にちょっとした友人からこんな話を聞いた。
その友人はまあ、エーイチとでもしておこう。話がややこしくなるからな。
エーイチがその友人のビーサクとその彼女のシーチャンと会った時の話なんだが、まあ俺としてはその話はエーイチから聞いた話だ。
まあ、エーイチはビーサクのアパートに遊びに行ったらしい。その時、たまたま彼女のシーチャンが来ていたようだ。
まあ、三人で談笑してたら、ビーサクの電話がなった。迂闊にもそれを取ってしまったらしい。
怪訝そうな顔して、話してるビーサクの話の内容からどうも架空請求の電話らしかったようだ。
エーイチは機転を利かせ、ハンズフリーで会話させた。ことの成り行きを見守りつつ、何かあったら証人になるつもりだったらしい。
ハンズフリーで聞こえるその業者の高圧的な口調に腹が立って、エーイチは携帯のボイスレコーダーのスイッチを入れたようだ。音声の証拠として残しておこうってな。
彼女のシーチャンも当然のことながら、心配した様子でことの成り行きを見守っていたらしい。
すると、ビーサクの電話の向こう側、まあその業者が急に「なんだ!? あっ!!」と言って電話が不通になったようだ。
急な展開にエーイチとビーサクは呆気にとられていた。シーチャンはそれまでの業者の高圧的な物言いに怯えてたようだ。
エーイチは まあ、なんか分からないが向こうから電話を切ったので、一件落着と言った感じだった。
エーイチとビーサクは、先ほどの業者の悪口を散々立て並べて、再燃した憤まんやるかたない気持ちを発散させることに夢中だった。
しばらくして、熱が冷めると、エーイチは一応、録音したボイスレコーダーを確認しようとした。
ショックを受けていたシーチャンに聞いてもいいか確認を取ると。ちょっとシーチャンの表情が硬くなったらしい。
まあ、普段聞きなれない粗暴な言葉を二度もに聞くのは誰だって嫌気がさすものだな。
しばらく、先ほどのやり取りを聞いていた。ボイスレコーダーのスイッチが入ってからはエーイチも言葉を選んで話してたらしい。
んで、問題の一方的に向こう側電話を切る前に、誰も話していない言葉と音。
ズルズルと畳を這い回るような音と
賜リシ‥ 授カリシ‥
とブツブツと呟くような声が段々と大きくなって聞こえてきた。
エーイチは突然のことで、はて?誰かが言っていたかな?なんて考えていたら、
ボイスレコーダーから「なんだ?!あ!!」という声とともに電話が切れた音がなったらしい。
シーチャンは、涙目になっていたらしい。
どうしたのか、訳を聞くと とにかく今は外に出たい と言い出したらしい。それも、賑やかなところへ
まあ、他の二人も異論なしってことで、ファミレスに行ったそうだ。
しばらくして、頃合いを見計らってエーイチがシーチャンに気分はどうか聞いてみたようだ。
すると、シーチャンは、
電話の最中に変な物を見ていたらしい。
業者からの電話が鳴った時点から、アパートの窓から男の人が這いずって来たようで、業者よりもその男に意識が向いていたようだ。なんだが黒っぽくて陰気で、首が伸びていようだ。顔が見れたものではなかったらしい。目玉と舌がありえないほど出ていたとか、して、伸びた首にはロープが巻きついていたらしい。
そんなのが、あんな事をブツブツ言いながらしばらくはそこかしこを這い回っていたらしい。
電話から業者の声が聞こえると、笑ったような顔して電話に向いたらしい。
シーチャンはビーサクがやばいと思ったようだが、固まって声も出なければ体も動かせなかったらしい。
男はビーサクなど目にもくれずに電話の周りにまとわりついた後、消えたそうだ。
それから、なんだ あ で、電話が切れたらしい。
かくゆう俺もそのボイスレコーダーを聞いては見たが、物見遊山で聞くような内容ではないな。
とりあえず、俺はエーイチに差し障りがなければボイスレコーダーの内容は消してしまった方がいいと伝えた。が、まあ後々何かあった時の証拠として取っておきたいとか、何か躊躇してる様子だった。
俺はその態度に少し苛立ったが、まあ仕方ないさ。でもこんな変な声と音が入った音声なぞ、それが何なのか説明ができないのだから、色んな意味で厄介な代物だと思うぜ。
エーイチがその音声記録をどうするかは捨て置いても、話を聞いてしまった毒気ってのが気になったので、二人だって神社に行く事にした。
道中こんな事を言っていた。まあ、例のシーチャンは見えるタチらしく。まあ、話の流れからそれは容易に分かりそうなモンだが、その這いずり廻る男ってのは、とても陰気で嫌な感じのする、非常に悪くて危険なものに見えたのだそうだ。
まあ、そうだろうぜ。
ま、話はこれで終わりだが、その這いずり廻る男とその業者の奴がどうなったのかは分からん。
今現在、エーイチもビーサクもシーチャンも変わりない生活をしている。ビーサクとシーチャンは今年の末あたりに結婚するようで
そういや最近、魔術の勉強をしていると言ったな。
引き寄せの法則ってのを実は最近知って、似通った事が書いてあった。その人物の本質と合致する結果が現れるという内容だった。
それと合わせて、呪術のメカニズムなんかも調べると、こんな説が載っていた。
古代の人たちは呪術をする者に自分の存在を悟られることを忌み嫌ったらしく、極力、術士との接触は避けていたらしかった。これは、名前や顔がわからずとも、術士に存在を悟られると、意識の道ができからだそうで、呪いや怨念、想念はこの意識の道を通ってやって来ると考えていたらしい。
職業呪術師が依頼を受けて、会った事もない人物に呪いをかける事ができるのはこのためらしい。
まあ、俺に言わせれば、集合的無意識の繋がりを辿ってくるような感じか。
ま、呪いの場合は動物霊とかに命じるようだがな。
終盤は怪談ムードも薄くなっちまったが、事実は分からん。それに付け加え、この話を聞いてからは暫くはこの話に関わったり、考えたりするのは非常にゲンが悪い気がして、ま、実際、得することは殆どないが
ただ、たまに想像しちまう事があって
その這いずり廻る男は、蜘蛛の巣みたいに意識の道を張って、今日も誰かにヨタリヨタリと近づいているのかな?ってな。
正直、その男の姿を絵に描いてみたい誘惑に駆られることもあったが、描いたら厄介な絵になりそうだから、あまり考えないようにしていた。
ま、今日の話はこんだけ。
ああ、書いてたら頭と耳が痛くなって来たぜ。
ちくしょう