韓国警察トップらを内乱容疑で逮捕 警察官に指示し国会封鎖の疑い

ソウル市警察の庁舎=ソウル市で2024年5月22日午後7時37分、福岡静哉撮影 拡大
ソウル市警察の庁舎=ソウル市で2024年5月22日午後7時37分、福岡静哉撮影

 韓国のソウル中央地裁は13日、韓国警察トップの趙志浩(チョジホ)警察庁長官とソウル市警察トップの金峰植(キムボンシク)長官の逮捕令状を発付した。警察が11日に内乱容疑で2人を拘束し、令状を申請していた。捜査当局はただちに2人を逮捕した。韓国メディアが伝えた。

 両長官は、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領による「非常戒厳」宣布の際に、警察官に指示して国会を封鎖した疑いが持たれている。ソウル地裁は逮捕令状発付の理由について「証拠隠滅の恐れがある」とした。

 韓国メディアによると、両長官は3日夜の戒厳令宣布の約3時間前、尹氏に呼び出された。尹氏は、午後10時に戒厳令を宣布し、午後11時には国会を掌握するなどの具体的な計画を記した紙を示したという。

 趙氏の弁護人は13日、戒厳令の宣布後に尹氏が趙氏に「国会議員を逮捕しろ」などと電話で6度にわたり指示したと明らかにした。

 一方、検察は13日、戒厳令宣布の際に国会に兵士を送った首都防衛司令部の李鎮雨(イジンウ)司令官を拘束した。【ソウル福岡静哉】

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