子供の願望が叶うものだろうかということを、成功法則、成功哲学に深い関心のある人なら、一度は考えたことがあるかもしれません。
潜在意識の法則から言いますと、子供は、大人に比べれば、邪念が少なく、純粋で一途な願望が多いですので、叶いやすいようにも思われます。
しかし、子供の願望などというものが簡単に叶ってしまうと、世の中は大混乱になりかねませんし、その子供のためにもならないことが多いはずです。
実は、子供(10歳くらいの少年)が望みを何でも叶える魔法の力を持ってしまうというお話が、映画版の「トワイライトゾーン」にありますが、非常に悲惨な状況でした。
ジョセフ・マーフィーの「眠りながら巨富を得る」と、ロンダ・バーンの「ザ・シークレット」のDVDでは、それぞれ、少女と少年が自転車を手に入れる話が描かれています。また、ジョセフ・マーフィーの「あなたも金持ちになれる」には、この本が12歳の子供にも有効とあります。
ちょっと違いますが、大島淳一(渡辺昇一)さんの「あなたはこうして成功する」では、大島淳一さんは、ジョセフ・マーフィーの口を借り、「この本が悪人に渡らないよう祈っている」と書いていますし、無能昌元さんの「強くなる瞑想法」では、推薦者の糸川英夫さんが「くれぐれも悪の力として使わないように」と書いている。
しかし、私は、昔から、直観で、「そういったことはない」と感じていました。
子供の願望が叶うはずがないし、悪人が成功法則で、魔法的な悪いことをするなどという心配は無用と確信していました。
また、例えば、格闘技において、対戦する2人が共に潜在意識の法則を使ったら結果はどうなるでしょうか?
想念の強かった方が勝つのでしょうか?引き分けになるでしょうか?不思議な展開で無効試合になるというのでしょうか?
これも、そんなものではなく、勝つべき方が勝ちます。
ただ、命を賭けるほどの戦いであれば、勝利に導く方法が無いわけではないですが、それはまたの機会に述べたいと思います。
子供の願望が叶うかという話に戻ります。
子供の願望は、原則的には叶いません。もちろん、現実的な手段(例えば親に頼んで叶えてもらう等)でのことではなく、潜在意識や宇宙の力を発動させて叶えるという意味です。
そして、子供のような人の願いも叶いません。
それがなぜか理解することは、大人であるあなたが願望を叶える意味でも重要であると思います。
子供の願いや、子供のような人の願いが叶わないことを悲劇的、あるいは、教訓的に扱った文芸作品や映画作品は多く、それらを見た時の自分の感情を分析しても、それが正しいことは実は誰でも分かっていることだと思います。
では、なぜ、上に述べたように、ジョセフ・マーフィーやロンダ・バーンが、子供が願いを叶える話を持ち出したかというと、イエスが言った、「天国に入るには子供のようでなければならない」というのと同じで、大人の知恵を持ちながら子供の純心さを忘れない大切さを訴えたものと私は推測します。大人の知恵と子供の純真さを持つことは、願望成就の秘訣とすら言えると思います。
では、なぜ、子供や悪人の願いは叶わないのでしょうか?
子供と悪人を一緒にするのは抵抗があるかもしれませんが、願いが叶わない理由としては同じです。
願いを叶えるのに必要なものは、エネルギーと情報であることは、なんとはなく分かるのではないでしょうか?
実際にそうです。
潜在意識、宇宙、高次の存在等、いろいろな言い方がされると思いますが、そういった普遍的で広大な存在から、閃きやアイディアの形で情報を得たり、そこにある無限のエネルギーの力を借りて現象を支配することで、望む結果は得られます。
歴史上、直接的な形でそれをやれたことで広く知られているのがイエス・キリストです。釈迦はイエス以上に出来ましたが、あまり見せることはなかったと思います。
イエスは、「私のやったことは誰でも出来る」と言い、それは確かに可能性としてはそうですが、実際は大変に難しいことです。特に、現在の地球の人間には絶望的に難しいに違いありません。癌どころか風邪ひとつ自分で治せないのですから。そして、現在、イエスがいても、エイズや、新種のウイルスによる病気を治すのは、可能ではありますが、ちょっと大掛かりにやらないといけないかもしれません。
純心な子供は、宇宙から情報を得ることはかなり出来るかしれません。しかし、それを活かす知恵がありません。
子供相手にトランプゲームをやると妙に手強く、特に神経衰弱ゲームで大人にほとんど勝ち目が無いのには、そういった理由もあるように思います。
悪人の場合は、良い閃きやアイディアがありません。つまり、高次からの情報が来ません。
ただし、高次からの情報を得られる悪人というのも例外的に存在し、大物の悪人は大抵そうです。そんな大物悪人の特徴は、大胆、捨て身、陽性、そして、子分の面倒見が良いことです。
「荒野の七人」という有名な映画で、村を略奪して回る山賊のボスが、ある村の長老にこう言う場面があります。「俺の立場も考えろ!大勢の子分を食わさなきゃならねえんだ」。そして、彼は非常に明るく、また、戦いでは子分任せにするどころか、いつも先頭に立って戦います。映画だけの話ではなく、悪者集団の強いボスはそんなものです。
江戸末期の偉大な神道家、黒住宗忠が、大悪人というのは、何かのきっかけで聖人になることがあると言ったのは、こういった理由からだと思います。
また、悪は悪で、この世における重要な役割もあるかもしれません。
次にエネルギーのことを述べます。
あくまで高次のエネルギーのことで、腕力や体力、あるいは、単なる根性のことではありません。
これは、子供も悪人も共に制御する能力を持ちません。大人であっても大多数の人間がそうです。
人間というものは、複数のエネルギー層を持っています。
幽体、霊体、神体という言葉を聞いたことのある人もいるでしょう。実際はもっと沢山あります。
あるいは、オーラという言葉をご存知かもしれません。オーラはAURAというラテン語で、空気、光を指しますが、本質的には膜という意味です。
人体からオーラという神秘な光が出ていると言われますが、実際は、オーラの中に身体があります。そして、このオーラは何層にもなっています。
高次のエネルギーは、幽体や霊体、神体、あるいは、オーラと言われるエネルギーの層に取り入れ、それを制御することで状況を支配する力を発動させることができます。
ただし、それを、3次元の物質や肉体に作用させないと何も起こりません。
普通の人では、エネルギー層の間につながりがなく、いくら念じたところで何も起こりません。
エネルギー層の連結の構造は複雑なのでここで述べませんが、これを連結するのに、必ずしもその仕組みを知る必要はないと思います。
ルドルフ・シュタイナーの本では、そういった話が唐突に出てくるので、意味が分からないと思います。彼の本は、かなりの知識を前提としているように思います。
エネルギー層の繋ぎ方は、それが繋がっていたイエスの言葉や釈迦の教えを新約聖書や仏典で学べるかもしれませんが、これらは、必然ではあったのですが、かなり改ざんされていますので、心を澄ませ、直観と洞察力を高めて読む必要があります。
イエスや釈迦ほどではないかもしれませんが、荘子(荘周)もかなりエネルギー層間が繋がっていましたし、荘子の著作である「荘子」は面白く読みやすいものです(もちろん、奥は深い)。
よって、コツを掴みたければ、「荘子」を読むのが良いのではと思います。
尚、上記に述べたことは、足立育朗さんの「波動の法則」を読むと分かってくるのではないかと思います。
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波動の法則
1995年に出版されたこの本の重要性はますます高まり、2007年に復刊したことは大きな意味があると思います。
最初に出版された頃は所謂波動ブームで、波動の話も玉石混合でした(今はさらにそうかもしれませんが)。本書にも、後に批判された波動測定装置が出てきますし、私自身、その装置を調べたので、批判が真っ当なことも分かりますが、そういったことも全部ひっくるめ、価値のある本と思います。
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荘子
とても素直な読みやすい訳で、しかも、黴臭くない清涼な古典的雰囲気のある荘子と思います。
荘子自身の手によると思われる内編と、外編、雑編に関しては、特に重要なものだけを集めて収録してあります。
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