辞書で頭を良くし、幸運な共時性を起こす
私は昔、頭を良くすることに興味があって、そのために役立ちそうな本を沢山読んだことがあります。
そのうちの1つに、こんなことが書かれていたのを憶えています。
頭の良さというのは、語彙力と大きな関係があるそうです。
「語彙」って言葉を辞書で調べると、何やら難しい定義が載っていますが、早い話が、「その人が使える言葉の総量」ですね。
豊富な言葉を使いこなせる人ほど頭が良い可能性が高いということです。
アメリカでは昔から語彙力テストが普通に行われているようで、職業の適正もそれである程度分かるもののようです。
ある男子学生は医者になりたかったのですが、語彙力テストの結果、医者を目指す学生の標準をかなり下回っていたようです。
そこで、彼は辞書を使って語彙力を増やしました。すると、頭も良くなり、見事医者になったのだそうです。
ところで、その彼が言った、非常に興味深いことも書かれていました。
それは、憶えた言葉に関連することが不思議なほど日常に現れるということです。
これは、単に、それまでなら意味が分からないので、見ても聞いても意識に入ってこなかったことを認知するようになったという意味もあるのかもしれません。それはそれで素晴らしいことですが、私はそれだけではないと思っていました。
この話を思い出したのは一昨日でした。
そして昨日、「私の声はあなたとともに」という、ミルトン・エリクソンについて書かれた本を読んでいました。
ミルトン・エリクソンは伝説的なアメリカの精神科医です。あまりに高度な治療能力は魔法と言われるほどでしたが、彼を知る人は、その人間性の素晴らしさも賞賛しました。NLP(神経言語プログラミング)を創始したリチャード・バンドラーは、彼を崇拝していますし、NLP自体がエリクソンの手法を研究したものです。
その「私の声はあなたとともに」の中に、エリクソンは子供の時に、辞書を繰り返し読んだ話がありました。彼は、それで語彙力が豊富になったと言います。ある時、夕食に招待してくれた医者が、あるものをエリクソンに見せ、「これが何か分かるかね?」と尋ねました。エリクソンが「イッカクの牙です」と答えると、その医者は驚き、「分かったのは君が初めてだ。なぜ知ってるのか?」と尋ねました。エリクソンは子供の時に繰り返し読んだ辞書のイラストで見たことを憶えていたのでした。彼の生まれた家は農家で、農場には聖書と辞書くらいしかなかったようです。
私の声はあなたとともに 最高の本に出逢いました。 エリクソンがセミナーで話した、受講者の無意識に優れた効果を与える「物語」を、エリクソンの信頼を得た優れた精神科医であるシドニー・ローゼンが、その効果を損なわないよう、見事な工夫をして紹介したものです。 小さな数々の「物語」は、愉快だったり、懐かしい感じがしたり、物悲しかったり、滑稽だったり、時に神秘的に感じるものですが、驚くべき秘密が封じられています。 それを、実に16人の医学者達によって翻訳されたこの本は、精神医学の枠を越え、あらゆる人の役に立つことを確信します。 シドニー・ローゼンは戦後、日本の隅田川で精神科医として働き、その時、講道館で少年時代からの念願であった柔道を学びました。日本語は事前に学んでいて、日本を楽しんだようです。 |
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Comments
深くは申しませんが、
腹の底より感謝を申し上げます。
いや益々のご発展、ご開運、
お幸せを心より。
神は誉むべきかな・・・
Posted by: taku | 2010.02.17 07:13 PM
三島さんは、慕ってくる者には
「辞書を読め」と言って居られたようですね。
Posted by: taku | 2010.02.17 07:16 PM
★takuさん
なにごとやら分かりませんが、ありがとうございます。
以前、持ち歩いていた小さな辞書がまだ手元にあります。また持ち歩こうかなと思いました。
Posted by: Kay | 2010.02.18 06:27 AM