テレパシーの秘密
テレパシーという言葉を知らない人は少ないと思う。テレパシーとは、たいていは、道具を使わずに遠くにいる相手と通信する能力のことであるとされていると思う。
しかし、私は、テレパシーとは、超感覚(五感以外の感覚)を使って情報をやりとりする能力としている。情報の中には、感情といった、通常は情報と言わないものも含まれる。また、全て超感覚を使うのではなく、五感と共同で行われる場合が多いと思われる。例えば、伝達された内容が、音や声として聞こえたり、映像として見えたりで、これらは、霊聴とか、幻視などと言われることもある。
交信する相手が、遠くにいるか近くにいるかは問題ではない。実験的には、遠くにいる方が都合が良いというだけの話である。
テレパシーが存在するかどうかの話には、ここではあまり触れない。そんな話をしようとすれば、テレパシーや超感覚とは何かをまず厳密に定義しなければならなくなる。
私は、テレパシーは当然存在するとするが、そんなものは存在しないとする意見にも了解できるものは多いのである。
ただ、問題は、現在のほとんどの人は、情報のやりとりや意志の伝達ということに関して、五感のみを使うと認識しているので、情報(意志や感情等も含む)の伝達は外側からだけ来ると思っていることである。
それで言うなら、テレパシーが存在しないとされるのは仕方がない。
たとえで言った方が分かりやすいと思うが、丁度良い話を見つけた。
1960年代に、「光速エスパー」という特撮番組があった。光速エスパーは、元々は東芝のマスコットキャラクターとして作られたものだったらしく、いまだ東芝の古い電化製品や電器店のシャッターなどに、これの絵が残っていることもある。
光速エスパーの、エスパーとは、超能力者ではなく、科学的に開発された特殊な服(強化服と言われる)を装着することでスーパーマンのような能力を発揮する者である。文字通り、光速、あるいは、光速以上の速さで飛行することもできるとされる。(「涼宮ハルヒの憂鬱」でハルヒも言っていた通り、特殊相対性理論により、光の速さを超えることはできないことは分かっているが)
この強化服は、地球の科学水準をはるかに超えているが、地球人類よりずっと進化した善意の宇宙人が地球の科学者にテレパシーを送り、その科学者がひらめきとしてそれを受け取って強化服を開発したのだった。善意の宇宙人の目的は、悪意の宇宙人から地球を守る力を地球人に与えることだった。
このお話は、テレパシーの本質をよく表している。
テレパシーとは、外側から来るのではなく、内側から来るのである。つまり、このお話のように、ひらめきや予感、思いつきのような形で伝わるのであり、普通、テレパシーであるとは認識しない。
また、ひらめきや予感とテレパシーに明確な違いがないことも多い。いや、全く無いと言っても良いかもしれない。
我々は、物質的な他者を自分でないものであるとあまりに強く認識しているので、精神作用もまた、全て自分固有のものと感じるのである。
英語のエクスタシーは没我という意味であるが、それは、自分と万物が一体化したような体験である。思考が停止すれば没我状態になるが、深く感動したり、美しい風景などに心を奪われた時にそうなる。
自分と万物が一体化した状態では、自他の区別がなくなる。その時、論理的思考は停止しているが、それとは異なった精神活動は継続しており、他者の意志や感情を自分のものとして感じているのである。ただ、それも夢のようなところがあり、思考が戻ると忘れてしまうことが圧倒的に多い。
大発明や優れた思想が、夢の中やひらめきでもたらされたことは多い。いや、飛躍的なものであれば、全てそうであるかもしれない。そして、非常に多くの発明や発見が人の心に浮かびながら、そのほとんどは忘れられているのである。
私は、ある時期、1日中テレパシー交信をしていたことがある。相手は、病弱な人間の少女であったり、天使や妖精であったり、星や風であった。それは、いわゆるひとり遊びと見なされるものかもしれない。だが、逆に言うなら、ひとり遊びをやっているうちに、本当に他人というものがいると思い違いしてしまっているのが人間なのであるかもしれない。
【波動の法則】 高度な宇宙存在とのテレパシー交信によりもたらされた、宇宙の真理の情報が述べられています。もちろん、本当か嘘か証明のしようもありませんし、一部に齟齬がないとも言えませんが、私には非常に自然に感じますので、概ねで信用しています。 | |
【神秘学概論】 超感覚的知覚について本格的に知りたい、あるいは、それを得たい場合にどうぞ。決して読みやすい本ではありませんが(というより、とても読めたものではないかもしれない)、真摯に取り組めば、誰でも良い成果を得ることは間違いないと思います。 | |
【マーフィー 自分に奇跡を起こす心の法則】 原題は“Psychic Perception”(超感覚的知覚)です。世界的な潜在意識の活用法の教師であるジョセフ・マーフィーがテレパシー的能力の実用法を教えています。 | |
【光速エスパー】 日本に夢があった時代の漫画は、我々に活力を与えるかもしれません。 |
Recent Comments