はてなキーワード: 航空ファンとは
2020年にミス東大グランプリ、2021年にミスキャンパスグランプリをW受賞した神谷明采さん。現在は東大公共政策大学院に在籍しながら、タレント・起業家としても活動している。
神谷さんはXに「ガンダしてファイナルコールで乗れました。いつも迷惑かけてごめんなさい」とにこやかな自撮り写真とともに投稿。
しかし私は、この炎上の本質は神谷さん個人の問題ではなく、航空会社のオペレーション管理の問題にあると考えている。
まず整理しておきたいのは、神谷さんがファイナルコールで搭乗したこと自体は何ら問題ではないという点だ。
例えば水曜18時締め切りの課題を17時59分に提出したといえば、誰もがセーフだねと分かってもらえると思う。
社会人としてギリギリを攻めることへの印象はさておき、締め切りを守っている以上は何も問題ない。
SNSで飛行機に乗れなくてブチ切れている海外客の動画を見たことがあるだろうか。
ああいったケースはまさに搭乗締め切り時刻に間に合わず、チケットをキャンセル扱いにされて、自分のチケットをキャンセル待ち客に回されてしまった乗客だ。
航空会社は時間に対してドライに線引きをして他の客に席を回しており、それは当然のことである。
つまり、ファイナルコールで呼び出されて搭乗できたということは、航空会社が「乗せられる」と判断したということだ。
神谷さんはそれに応じて乗り込んだだけであり、過失はゼロである。その後自撮りしようがポコチャの配信をしようがしようが何も問題はない。
それは航空会社が自ら設定した締め切りを、現場の裁量で曖昧に運用していることにある。
「18時締め切り」のはずが、現場が「優しさ」や状況判断で「18時10分」まで受け付けてしまう。神谷さんはそのルールに従っただけだ。それを後から「迷惑な客だ」と批判するのは、自分たちの運用の甘さを棚に上げた話ではないか。
さらに言えば、日系航空会社は定時運行率を非常に重視している。出発遅延へのプレッシャーが現場に強くかかっているため、「乗客の荷物を降ろして定刻通りに出発する」という本来あるべき判断を取りにくい空気がある。結果として、ギリギリまで乗客を待ってしまう。
これは会社都合の判断であり、その判断によって他の乗客に影響が出たとすれば、責任は判断をした航空会社にある。神谷さんではない。
近年、グランドスタッフやCAが個人アカウントで情報発信するケースが急増している。フォロワー数百人規模のアカウントが無数に存在し、航空ファンや乗り方マナーを発信する人もいれば、業務上の不満や客への愚痴を発信する人もいる。
彼らの労働環境を考えると、その背景は理解できる。服装や言動を厳しく制限され、搭乗時刻に遅れてきたアホな客から暴力を振るわれることさえある。
グランドスタッフが殴られるといったニュースは今や珍しくない。会社から代わりはいくらでもいるという使い捨て感が漂っており、キャリアの選択肢も限られている。
そして現場のグランドスタッフたちは、こうした運用上の問題点を本社・管理部門に何度も伝えてきたはずだ。しかし改善されない。不満は溜まる一方だ。
そこに神谷さんが「ファイナルコールで間に合いました」と笑顔で投稿した。
現場スタッフにとっては、「また会社は何もしてくれない、なのに客はこんな態度で」という怒りが爆発する格好のタイミングとなった。
今回の炎上を整理すると、こうなる。
神谷さんはファイナルコールで呼び出され、それに応じて搭乗した。ルール上、完全にアウトではない。問題があるとすれば、搭乗を許可した航空会社の運用にある。
現場のグランドスタッフは日々の不満を本社に訴えてきたが、改善されてこなかった。その鬱憤が、今回の神谷さんの投稿に向かった。
しかし冷静に考えれば、本来その怒りが向かうべき先は神谷さんではなく、何年も現場の声を無視し続けてきた航空会社の管理部門のはずだ。
搭乗締め切りのルールを明確化し、現場に丸投げせず、グランドスタッフが毅然とした対応を取れる体制を整える——それが航空会社本社の果たすべき責任ではないか。
自分は小さい頃から乗り物が好きで、高校生の頃までは鉄道研究部に入っていた。18きっぷで全国各地を周る「乗り鉄」だった。
Twitterでも鉄道好きの同年代とFFになり、いわゆる鉄道クラスタの一員となっていた。(今はもう言わねえのかな、Twitterでの「クラスタ」って。)
しかしながら、治安の悪さにだんだん嫌気が差してきたのである。
「乗り鉄」メインだった界隈に属していたので、撮り鉄の蛮行(罵声、運行妨害、無断侵入による場所取りなど)を非難する側にいた。だが、連中は自分自身が正義だと思っているので注意や非難は聞き入れない。
なんなら警察・駅員すらも敵視し、バカにするのが撮り鉄界隈の雰囲気だったと思う。例えば、警察のことを「税金」(給料が税金から来ている者という意味)と称してあげつらう文化などがあったようだ。
こういった状況から、撮り以外の分野の鉄オタ(乗り鉄、模型鉄など)は、撮り鉄のことをアンタッチャブルな存在として扱っていた。例えるなら、同じ地域に住んでいるヤンキーを咎めたりせず、関わりを持たないために見て見ぬ振りをするのと同じようなものである。
今考えると、こういった見て見ぬ振りが撮り鉄を調子に乗らせてたのかもしれないと思うが、かといってどうしたらいいのかは分からない。本当に言葉が通じないようなやつもいたし。
そういった界隈の雰囲気の悪さに絶望し、鉄道・列車自体が嫌いになったわけではないが、趣味として鉄道を追いかけるのを自然とやめてしまった。
その後、意図的に別の乗り物を選んだわけではないが、なんやかんやあって航空ファンになった。大学生・社会人になってからは(コロナ前までは)飛行機に乗ってあちこちに飛んでいた。そして、旅先の展望デッキで飛行機を撮っている。
航空ファンにも飛行機を撮ることをメインにしている人たちはいるが、治安が全く違って驚いた。
(ちなみに、バスファン・船ファンの友人たち曰く、バス・船趣味も治安に関しては航空と似たようなもので良好らしい。)
江ノ電の件で分かったと思うが、撮り鉄は非オタに乱入されると罵声を上げる。乱入というか普通に通っているだけなのだが、それにキレるのは撮り鉄の悪習の最たる例であろう。
航空ファンでも一般人の乱入はよくある話だ。たとえばエアフォースワンが来日する際など、展望デッキは人で埋め尽くされるし。
言うなれば「邪魔」なはずだが、そういった状況でも罵声を上げる人を見たことがない。非オタが来ることは織り込み済み、その環境でどうやって撮っていくかを考えている傾向にあった。
飛行機の撮影では不法な場所取りなどを見たことがない。もちろん、空港に不法侵入した時点で捕まるというのはあるかもしれないが。
ごく稀に見かけるならず者(公道に三脚を立てた者)に関しても、SNSで「あそこで撮ってるやつ居たけどダメだろ。そのうち撮影自体が禁止になるし、こういう行為は許せない。」と複数名が批判しているのを見た。
これが撮り鉄だと、その不法な場所で撮るのが当たり前になっており、それに疑問を抱くようなことをすると逆に叩かれるのである。
前述したように、撮り鉄界隈は「撮影が第一、それを邪魔する駅員・警備員はクソ野郎だ。」という雰囲気があった。どう考えてもおかしい。
他の趣味ではむしろ「趣味のために邪魔しちゃってすみませんね」というスタンスでやっている人が多い。もちろん無礼な人もゼロではないと思うが、圧倒的に少ない。
撮り鉄界隈には「激V」という言葉がある。要は上手い写真が撮れたという意味なのだが、この「上手い写真」の定義が非常に狭い。
列車の編成が順光で全部収まっている、見切れていない、列車に周囲のビルや木などの影が落ちていない、パンタグラフに架線柱が重なっていない(串パン)など、様々な要件が挙げられる。
撮り鉄が投稿する写真を見ると分かるが、どの写真も同じような構図(編成写真)ばかりである。要はこの型に収めないと評価してもらえないし、彼らも満足しないのである。
もちろん、これを満たすための撮影条件は限られている。だからこそ熾烈な場所取りが行われ、マナーの悪化に繋がっているのではないだろうか。
航空ファンの界隈でもある程度上手下手の話はあるが、この構図に収めないといけないという話を聞いたことはない。(展望デッキなどからの撮影にはどうしても限度があるため、妥協が生じている結果かもしれないが。)
撮り鉄もクソだが、走行中の列車に張り紙したり、窓から物を出して撮り鉄を妨害する「妨害鉄」という連中もいる。
こいつらは撮り鉄が乗るようなマニアックな列車にしか出没せず、通りすがりの一般人とは異なる。
こういったクソガキの潰し合いのような話は他の趣味では聞いたことがない。
https://stat.ameba.jp/user_images/20210523/09/amooi-310/23/14/j/o0640042414946060881.jpg
https://livedoor.blogimg.jp/menssokuho/imgs/a/4/a45ba397-s.jpg
どうしてここまで治安が違うんだろう。
航空趣味は金が掛かるから?バス・船の趣味は人口が少ないから?色々と理由はあるかもしれないが、決定的なものがわからない。
少なくとも、撮り鉄界隈はすでにマナーがクソ最悪になっており、新規参入者も「このマナーでいいんだ」とマナーが悪化していく負のスパイラルに陥っているように思う。
伊丹空港に降りる飛行機が真近で見られるスポットがあるらしいですよ、と藤井さんが話しかけて来てたからちょうど行こうと思ってたんですと適当に合わせたら、ついて来たいというので一緒に行くことになった。
阪急曽根駅。通ったことは幾度となくあるけど、降りたことは一度もない。ちょっと緊張しながら下車してみたが、なんてことはない普通の駅だ。いかにも阪急的だった。
方面が違う藤井さんは改札を出たところで待っていた。そういえば私服を見るのは初めてだ。なんてことはない普通の服だ。曽根駅のような人だな、というと失礼だろうか。
春の終わりというよりは夏の始まりというべき気候で、遠くを走る車の波音みたいな走行音に混じって気の早いセミの鳴き声も聞こえた。Hey Siri、今の気温は?はい、今の気温は28度です。「暑いですねえ」と笑う藤井さんと一緒に千里川の土手に向かう。
道中から飛行機は見えていた。飾り気のない倉庫のような建物が並ぶ上を、飛行機が見たことないくらいに低く飛んでいく。年甲斐もなくテンションが上がって思わずとなりの彼女をみると、彼女も見たことないくらいに楽しそうだった。
土手の細い道を歩いていくと、航空ファンらしい人々の集まる一角があった。なにやら無線機材のようなものを持った人が航空インフォメーションを口にしていて、独特の一体感がある。
遠くにジャンボジェット機が見えて、場の期待が高まるのが肌で分かった。ほどなくして爆音が聞こえ始め、機体はどんどん大きさを増していく。もう来るぞ、と思った瞬間には頭上が埋め尽くされていた。エンジンの轟音と歓声のなか、見上げた機体の灰色が目に焼き付く。うおお、と勝手に声が出て、身体が震えていた。
人間はデカイ飛行機が頭上を通り過ぎると自動的に興奮するようになっているらしい。
す、すげえっすねこれ、と藤井さんを見る。見たことのない表情をした彼女と目が合う。いま鏡を見たら俺もこんな表情をしているのだろうなと思った。
その日は結局更に10機くらいみてから帰った。気が付かない間に日焼けしていたみたいで、鼻の頭の皮が少し剥がれた。
(追記)