人ごとではない 「脱暴力」考える時 月評「日々是・感劇」より

「ガールズ&ボーイズ」の真飛聖=岡千里撮影
「ガールズ&ボーイズ」の真飛聖=岡千里撮影

 世界はこのままでいいのか。そんな問いがずっと張り付いている。

「ガールズ&ボーイズ」

 一人の女性の回想を通して、暴力に満ちた現状、社会的規範を問い直す新国立劇場「ガールズ&ボーイズ」(4月9~26日、新国立劇場小劇場、デニス・ケリー作、小田島創志訳、稲葉賀恵演出)がアクチュアルだ。

 英劇作家のユニークな、だが一筋縄ではいかない一人芝居に、ダブルキャストで挑んでいるのが真飛聖と増岡裕子。観客に語りかけるように記憶を断片的に紡いでいく形で、コミカルな空港シーンから始まる。

 夫となる男性との出会い、自身のキャリアアップ、夫の仕事、女の子と男の子の母として奮闘する日常のやりとりがシャッフルされて展開していく。ポップで親密な口調の中にちりばめられた言葉が、フックとも伏線ともなる仕掛けだ。

 カラフルなブロックやバケツなどで子どもの存在を視覚化。真飛はよく通るりんとした声で、…

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