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日航機、米で滑走路誤進入 管制官の指示取り違え

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日本航空機が昨年11月、米ワシントン州のシアトル・タコマ空港への着陸後、管制官の指示を取り違え、滑走路に誤進入していたことが9日、日航への取材で分かった。滑走路にほかの航空機はなく、けが人と空港の運用への影響はなかった。国土交通省は日航に再発防止を指示した。

日航や国交省によると、現地時間の昨年11月5日午前9時40分ごろ、成田発シアトル行き68便がシアトル・タコマ空港で並行して3本ある滑走路のうち、端にある16R滑走路に着陸。管制官から中央にある16C滑走路手前で待機するよう指示を受けた。

だが日航機側は16Cを横断した先の「16L」と取り違え「16Lの手前で待機する」と復唱。管制官から誤りの指摘はなかった。

機長と副機長は管制官の指示に16Cの横断許可も含まれていると誤認。16Cを横断し、駐機場まで進んで乗客を降ろした。管制塔からの指摘で誤りに気付いた。

国交省は日航の報告を受け、パイロットらへの基本動作の徹底といった再教育や事案の周知を指示。日航は「関係部署に周知し、再発防止を図った」としている。〔共同〕

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