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言葉は要らない 山村浩二
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犬童一心さんとの出会いは1990年ごろのことだ。ご自身の漫画「金魚の一生」をアニメーションにする相談を受けた。彼が監督、私がアニメーションを担当し、実写と組み合わせた短編「金魚の一生」が、93年に完成した。
この作品が賞を受け、授賞式に出席するため一緒に大阪を訪れた。私は初めて、犬童さんは2回目の大阪。どこか南国のような陽気な空気を感じながら、道頓堀、新世界、吉本新喜劇と、ベタな観光を満喫した。...
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