フリークアウトHD、UUUMを完全子会社化 上場廃止へ
フリークアウト・ホールディングス(HD)は14日、子会社でユーチューバーのマネジメントなどを手がけるUUUMを完全子会社化すると発表した。すでにUUUM株式の50.97%を保有しており、TOB(株式公開買い付け)で53億円を投じて全株式を取得する。成立すれば、UUUMは東証グロース市場から上場廃止となる見通しだ。
買い付け価格は1株あたり532円で、14日終値(365円)より46%高い。買い付け期間は15日から12月26日で、買い付け予定の下限は307万9318 株。TOBが成立した場合、スクイーズアウト(強制買い取り)を実施する。
フリークアウトHDはウェブ広告の配信やマーケティング、デジタルサイネージの運営を手掛けている。23年にUUUMを子会社化していた。UUUMはHIKAKIN(ヒカキン)さんなどユーチューバー200人弱が専属マネジメント契約を結んでいる。
フリークアウトHDの永井秀輔取締役最高財務責任者(CFO)は完全子会社化の狙いについて「UUUMと契約しているインフルエンサーのマネタイズの多様化を進めたい。完全子会社にすれば、そのための資金を投じやすくなる」と説明した。「UUUMのブランド力を生かすため、当面、経営陣を含めた運営体制を変えるつもりはない」とも話した。
完全子会社化でタイアップ広告やグッズなどを増やし、契約しているユーチューバーらの収益力を強化する。オフィスや人員の共通化も進め、コストを下げる。
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