ABCマート純利益15%増 3〜11月、期末配当4円積み増し
エービーシー・マートが8日発表した2024年3〜11月期の連結決算は、純利益が前年同期比15%増の341億円だった。インバウンド(訪日外国人)への販売が好調だったほか、手を使わずに履けるハンズフリー靴やジャケットなど高価格帯の商品が堅調だった。期末配当を従来予想から4円積み増し37円とすることも発表した。1年前と同水準になる。
売上高は10%増の2770億円だった。郊外の商業施設への出店を増やしたことが寄与した。24年11月末の国内店舗数は1109店と前期末に比べて14店増えた。都市部路面店や商業施設における販売も好調で、既存店売上高は9%増えた。
品目別販売額では「ウェアその他」が23%増と大きく伸びた。若い女性を中心にユニホームを普段着として着るのが流行し、アディダスなどのブランドのユニホームが好調だった。夏場に気温が高い日が続き「サンダル」も15%増と堅調だった。
24年11月からは気温が下がり、積雪があった北日本を中心に高単価のアウターやブーツなどの冬物が好調だった。ブラックフライデーセールの影響で客数が伸びたことも増収に寄与した。
韓国や台湾では、人気ブランドのシューズに加えアパレルも扱う店舗「GRANDSTAGE」の出店を増やし、販売が伸びた。米国では電子商取引(EC)サイトでの販売が堅調だった。
25年2月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比8%増の3715億円、純利益は前期比8%増の432億円と2期連続で過去最高を更新する見通し。