家電量販店5社、5月はヤマダなど3社減収 ゲーム販売低調
家電量販大手5社の5月の売上高(全店ベース)が6日出そろい、ヤマダホールディングス(HD)など3社が前年同月比で減収となった。任天堂の「ニンテンドースイッチ」などゲーム販売が低調だったほか、エアコンも振るわなかった。5月の大型連休期間の休日が前年同月より1日少なかったことも影響した。
最も減少幅が大きかったのは上新電機で、9.7%の減収だった。同社はゲーム・玩具類の売上高構成比率が高い。2023年5月に任天堂が発売した「ゼルダの伝説」新作が大ヒットし、対応ゲーム機のスイッチも売れた反動が出た。
ヤマダHD(家電部門、0.7%減)とケーズHD(0.4%減)も前年同月を下回った。「巣ごもり需要の反動や、生活防衛意識の高まり」(ケーズHD)を受け、各社ともに冷蔵庫や洗濯機など高単価な白物家電が苦戦している。
ビックカメラは7.4%増と大きく伸びた。国内の消費者向け販売は前年並みだったが、インバウンド(訪日外国人)向けの免税販売がけん引した。高額なミラーレス一眼カメラや時計が売れた。エディオン(0.7%増)もなんば本店(大阪市)などで免税販売が大幅に伸びたほか、カメラや調理家電の販売が好調だった。