人民元「固定相場」突くキャリー取引 長期の通貨安圧力に
Market Beat
中国が人民元防衛に神経をとがらせている。中国人民銀行(中央銀行)が毎朝公表する対ドルの基準値は、取引実勢から1.5%ほど元高に設定されることが定着した。実質的に固定相場制の色彩を帯び、元安が資本流出につながる事態を避けたいとの意図がにじむ。だが値動きの抑制自体が「元キャリー取引」の素地となり、通貨安圧力の長期化を招いている。
中国時間の午前9時30分。外為市場の取引開始からほどなく、元は1ドル=...
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