国産和牛まで手に入らぬ未来 「買い負ける日本」さらに
商品市場動乱(4)
10月下旬、前橋市の三ツ葉楽器の工場に明るく伸びやかな音が響いた。「いい出来栄えだ」。社長の大沢茂は国産木材で作ったウクレレの改良を重ねる。
歯切れの良い音を奏でるために本場ハワイの木材でウクレレを生産してきた。だが、需給逼迫や物流コストの上昇で、新型コロナウイルス禍前から価格が3割上がった。円安が進む今は「到底手を出せない」。
いずれハワイ材でウクレレを作れなくなるかもしれない――。大沢は国産...
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