関西万博の準備滞り、斉藤国交相「建設業の懸念伝達」
斉藤鉄夫国土交通相は14日の閣議後の記者会見で、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)のパビリオン建設が滞っている問題を巡り、建設業界の懸念を日本国際博覧会協会(万博協会)や経済産業省に伝達したと明らかにした。業界側は工期の厳しさや情報不足などを訴えている。
万博協会は大阪・関西万博の運営を担う。施設整備に関しては参加国・地域の準備が遅れており、海外館の申請が一件もないことが判明している。
国交省による意見の聞き取りで建設業界からは「各パビリオンの入札・設計情報が不足している」「予算と費用の乖離(かいり)がある」「工期が厳しい」といった声が上がった。時間外労働に上限規制を適用する「2024年問題」を前に人手不足への危機感は強く、こうした事情への理解を求める意見もあった。
斉藤氏は「適正な金額や工期で発注できるよう求めていきたい」と述べた。
2025年国際博覧会(大阪・関西万博)は2025年4月13日から10月13日まで大阪市此花区の夢洲(ゆめしま)で開催されます。公式キャラクターは「ミャクミャク」。パビリオンの解説やアクセス方法のほか、イベントや参加国・地元の動きなど最新ニュースを豊富な写真や動画でお伝えします。
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