NY円相場、反落 1ドル=157円95銭〜158円05銭 一時5カ月ぶり安値 日米金利差の拡大観測で
【NQNニューヨーク=矢内純一】26日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前営業日の24日に比べ1円円安・ドル高の1ドル=157円95銭〜158円05銭で取引を終えた。一時は158円09銭近辺と7月中旬以来5カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。日米金利差の拡大観測から円売り・ドル買いが優勢だった。
26日朝発表の週間の米新規失業保険申請件数は21万9000件と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(22万5000件)に反し、前の週(22万件)から減少した。労働市場が底堅さを保っており、米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが鈍化するとの見方を誘った。米債券市場で長期金利は一時4.64%と5月以来の高水準を付けた。
日銀が追加利上げを急がない姿勢を示すなか、27日には前週に開催した日銀の金融政策決定会合の主な意見が発表される。市場では「利上げに消極的な『ハト派』の内容になれば、一段と円安が進む可能性があり、円が売られやすかった」(邦銀の為替ディーラー)との指摘があった。
円の高値は157円60銭だった。
円は対ユーロで反落し、前営業日比1円65銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=164円65〜75銭で取引を終えた。対ドルでの円売りが対ユーロに及んだ。一時164円75銭近辺と11月中旬以来の円安・ユーロ高水準を付けた。
ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反発し、前営業日比0.0030ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0415〜25ドルで取引を終えた。ロンドン市場が休場で目立った取引材料に欠くなか、持ち高調整のユーロ買い・ドル売りが入った。
ユーロの高値は1.0430ドル、安値は1.0396ドルだった。
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