東証大引け 日経平均は4日ぶり反発 朝安後に買い戻し、12日ぶり「陽線」
24日の東京株式市場で日経平均株価は小幅ながら4営業日ぶりに反発し、終値は前日比38円43銭(0.10%)高の3万8143円29銭だった。前日の米株安を受けた売りが先行し、朝方は400円近く下げたが、海外短期筋とみられる先物の断続的な買い戻しが主導して持ち直した。日経平均の日足チャートは前日まで始値より終値が安い「陰線」が続いていたが、12営業日ぶりに始値よりも終値が高い「陽線」となった。
朝方に節目の3万8000円を一時下回り、目先の自律反発を狙った押し目買いも入りやすかった。9時半ごろから短期筋の買い戻しが加速して上昇に転じた後、値がさの半導体関連株の上昇も追い風となり日経平均の上げ幅は200円を超える場面があった。
ただ、上値追いの勢いは限られた。27日に衆院選の投開票を控えているほか、米長期金利が上昇基調を強めているとあって、東京市場でも株式の持ち高を積極的に積み増す動きは目立たなかった。
東証株価指数(TOPIX)は4日続落した。終値は1.39ポイント(0.05%)安の2635.57だった。JPXプライム150指数は4営業日ぶりに反発し、0.96ポイント(0.08%)高の1185.62で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆7099億円、売買高は17億1565万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は596と全体の4割弱にとどまり、市場では「きょうは先物の上昇につれた需給主導の展開だった」との指摘が多かった。値下がり銘柄数は980、横ばいは70だった。
半導体関連のアドテストと東エレクが高く、ニデックも上げた。一方、ソフトバンクグループ(SBG)やファストリ、ファナックは下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕