日経平均反落、終値19円安の3万8683円
7日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に反落し、終値は前日比19円58銭(0.05%)安の3万8683円93銭だった。前日の米ハイテク株安を受け半導体関連株の一角が売られ、指数を押し下げた。外国為替市場で円高・ドル安が進んだことや、香港株などの下落も心理的な重荷となった。売り一巡後は押し目買いが入り上昇に転じる場面もあった。日本時間の今晩に米雇用統計の発表を控え、様子見ムードの強い展開が続いた。
6日の米株式市場ではエヌビディアが反落し、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も下落するなどハイテク株が軟調だった。東京市場でもアドテストや東エレクなど指数寄与度の高い関連銘柄が売られ、朝方に日経平均の下げ幅は一時100円を超えた。
来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合の結果発表を控えていることも投資家の模様眺めにつながった。三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは「日米の金融政策への関心が一段と高まっており、結果が出る前には動きにくい」と指摘した。
東証株価指数(TOPIX)は反落し、終値は2.20ポイント(0.08%)安の2755.03だった。JPXプライム150指数は続伸し、0.42ポイント(0.03%)高の1214.39で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆4623億円、売買高は13億4640万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は633。値上がりは954、横ばいは60だった。
塩野義が売られた。トヨタ、ソフトバンクグループ(SBG)、ソニーG、ニデックも安い。一方、レーザーテクが大幅高。日東電も買われた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕