群馬知事、年収の壁「社会保障含め全体見直しを」
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群馬県の山本一太知事は21日の定例記者会見で、103万円の「年収の壁」の見直し論議について「反対していない。県民の手取りが増え、人手不足解消につながるのはよいこと」とし、「地方財政に影響が出ないように進めてほしい」と話した。「全体を分かりやすく見直すべきだ」とし社会保障を含む議論が必要との認識も示した。
単純な「減税」では年間約1000億円を投じる県の政策的事業に大きな影響が出る可能性があると指摘。「国に財源確保を要望したい」と強調した。山本知事は14日には、所得税の課税最低限が178万円に引き上げられた場合、地方交付税を含む減収見込みが県で約360億円、県内市町村で約470億円に上ると説明していた。