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JR四国、渡り板紛失で乗客救助に時間 瀬戸大橋立ち往生

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JR四国は20日、瀬戸大橋上で架線が断線して列車が立ち往生したトラブルを巡り、中間報告を公表した。列車から別の列車に乗り換えるために必要な「渡り板」を紛失したことで、乗客の救出が約2時間遅れたことを明らかにした。架線が断線した原因は推定できず、外部機関に調査を依頼した。

トラブルは10日、児島駅(岡山県倉敷市)から四国方面に約4キロメートルの地点で発生した。乗客の救助について、JR四国は同駅から別列車を運転して乗り換えてもらう計画を検討したが、同駅にあるはずの渡り板が見つからなかった。

最終的に列車の停止位置から約17キロメートル離れた坂出駅(香川県坂出市)まで担当者が戻り、同駅の渡り板を使用した。児島駅の渡り板はその後、マニュアルに記載している場所とは別の場所で見つかった。

トラブルの経緯については、列車に電力を供給する架線が断線し、垂れ下がったことで車体に接触。異常な電流が流れて変電所などのブレーカーが動作し、停電が発生したと推測した。一方で架線が断線した原因は推定できず、JR系の鉄道総合技術研究所(東京都国分寺市)に調査を依頼した。

トラブルについて、JR四国の四之宮和幸社長は20日にコメントを発表した。「多大なご迷惑をお掛けしたこと改めて深くおわび申し上げる」としたうえで「早期に原因を究明し、再発防止に努めたい」とした。

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