茨城、男女賃金格差ワースト2位是正へ 経済団体に要請
茨城県は、都道府県別の男女間賃金格差が全国で2番目に大きいという国の調査結果を受け、県経営者協会など4つの経済団体に是正に向けた協力を要請した。各団体の加盟企業の経営者らに、女性の管理職登用や働きやすい環境整備を促し、女性従業員の勤続年数や管理職比率の向上を図る。
厚生労働省は9月に都道府県別の男女賃金格差を初めて公表した。男性の賃金を100としたときの女性の賃金は、茨城で72.1と全国平均の74.8を下回り、ワースト2位の46位だった。
県は格差が大きい要因として、男性に比べ短い勤続年数や、低い女性管理職割合を挙げる。県は2019年度から女性管理職の登用に積極的な企業を表彰し、先進事例の周知に努めてきたが、さらに経営者層の意識改革や働きかけを強める。
茨城県経営者協会の笹島律夫会長は「今は性別を問わずに採用や管理職登用している企業がほとんど。女性の離職は会社にとっても損失で、働きやすい環境整備をしっかりやっていくしかない」などと話した。