高知和牛「土佐あかうし」、タイに初輸出 海外市場開拓
高知県やJA高知県などでつくる土佐和牛ブランド推進協議会は、高知県独自の和牛「土佐あかうし」をタイに初出荷した。県内で食肉処理された牛肉の海外輸出は初となる。褐毛(あかげ)和種のうち高知で改良された和牛で、同協議会がブランド向上や消費拡大に取り組んできた。
土佐あかうしは霜降りが適度に入り、赤身肉にうま味がある。県などによる海外市場調査で、タイでは赤身肉の需要があることが分かった。販売ルートを確保し、高知市の食肉処理施設がタイ向けの牛肉を扱う施設として認定を受けた。
18日の初出荷ではヒレ、サーロイン、リブロースなど計約73キログラムを送り出した。バンコクのホテルレストランで提供されるという。
推進協議会の三谷勝義会長はワインにおけるテロワール(産地の個性や特徴)を念頭に「あかうしを食べてもらい、高知にも興味を持ってもらいたい」と話した。観光振興も目指し輸出先を広げる考えだ。