群馬企業、コロナ融資「返済不安」18% 民間調査
帝国データバンク群馬支店によると、新型コロナウイルス関連融資を受けている群馬県企業の18.2%が「返済に不安」と答えた。「現在借りている」企業は54.4%で全国平均よりも16.3ポイント上回り、都道府県別では4番目に高かった。物価高や人件費高騰が企業の返済余力に悪影響を与えているとみられる。
調査は8月に行われ、182社が回答した。コロナ関連融資について「借りていない」企業は39.6%、「すでに全額返済」は3.8%だった。借りている企業のうち「融資条件通り、全額返済できる」と答えたのは80.8%。返済に不安を抱える企業は2023年8月に一度15%に落ち着いたが、再び上昇傾向になっている。
融資の返済状況は、「3割未満」が38.4%と最多。「5割以上」が34.3%、「3割〜5割未満」が21.2%となった。「未返済や今後返済開始」は6.1%だった。群馬支店は「従来の物価高に加え運送費も上昇している。10月からは最低賃金も上がり、企業の採算性の下押し要因が増えている」と分析する。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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