茨城企業、採用時時給は1100円 最低賃金95円上回る
帝国データバンク水戸支店は10月の最低賃金改定を控えた9月時点の茨城県内企業の従業員採用時の最低時給を調査した。時給平均は1100円と改定後の最低賃金(1005円)を95円を上回った。最低賃金が高い千葉など隣県に対抗し、人手確保へ時給を引き上げる企業が多いとみられる。
業種別では建設(1164円)、卸売り(1138円)、サービス(1102円)が高い。帝国データの担当者は「飲食など人手不足業種は1100円台を超える水準。千葉や埼玉に隣接する地域や東京とのアクセスが良い県南部が伸びをけん引する」と話す。
北関東では群馬の採用時時給平均が1115円(最低賃金985円、差額130円)、栃木が1093円(1004円、89円)。群馬は最低賃金が関東で唯一900円台だが、「人材確保には隣県並みの水準が必要」(同)という。
調査は9月13〜30日に茨城県内435社に実施し、193社から回答を得た。採用時時給は正社員、非正規社員を問わず採用時の最も低い時給を尋ねた。
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