岡山のせとのわ、倉敷で医療ツーリズム 厚労省が採択
ちゅうぎんフィナンシャルグループ(FG)傘下の地域商社せとのわ(岡山市)などは岡山県倉敷市で医療ツーリズムを推進する。海外の医療関係者と連携し、宣伝から患者の受け入れ調整や診療、帰国後のフォローアップまでの一連の流れを構築する。実証事業で課題を洗い出し、行政と連携して解決策を検討する。
一般財団法人倉敷成人病センター(倉敷市)、ブルーオーシャンスマートシステムズ(岡山市)と共同で進める。厚生労働省の「地域の医療・観光資源を活用した外国人受入れ推進のための調査・実証事業」の実証事業地域に採択された。実証期間は2025年3月末まで。今後、岡山全域や瀬戸内エリアに広げ、インバウンド誘客につなげる。
宣伝や渡航費などの予算は厚労省が持つ。実証事業期間が終わってからも事業として成り立たせるための方策を合わせて考える。
倉敷成人病センターの医療と倉敷美観地区などの観光コンテンツを合わせる。同センターは女性のおなかの傷を最小限に抑えて手術をする技術を持つ。術後の回復が早いほか、おなかに傷が残りにくいため術後の心理的な負担も小さくなる利点がある。