三重の地酒やつまみを共同開発 志摩の地域商社
商品企画の3e BASE DESIGN(三重県志摩市)は三重県内の生産者や販売先をつなぐ地域商社事業を拡大する。共同開発した地酒を売り出すほか、酒に合う食品も相次ぎ発売した。県産品の価値を訴えて販促につなげる。
同社と若戎酒造(伊賀市)は純米吟醸の地酒「伊賀猿(いがざる)」を12月下旬にも販売する。希望小売価格は1本2530円(720ミリリットル)。三重県や愛知県の15の特約店で扱う。9月に改装した蔵で造り、順調にいけば1200〜1300本ほど生産できる見込みだ。
水産加工の丸愛(鳥羽市)とはカキ加工品3種、野田米菓(津市)とはあられ菓子をそれぞれ開発し、販売を始めた。3e BASE DESIGNの竹内伸樹社長は「酒販店や伊勢志摩地域の宿泊施設を開拓したい」と話す。食品は2026年2月期には10品程度まで増やしたい考えだ。
同社は18年に酒販店のべんのや酒店(志摩市)が設立した。商品開発やブランディング、販売を一貫して担う。三重の日本酒を軸に県産品を「三重問屋」ブランドとして展開している。
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